吉田修一の「熱帯魚」を読みました。
吉田修一の作品は夏が似合うというか夏休みが合うというか、読みやすくて好きです。読んでまず感じたのは、"ユニクロ"とか"ファミマ"とか生活に密着性のある日常語を無個性に作中に散らばせて用いる文章が非常に上手い。いま、こういったコードを香り立てないで生かせる作家は希有なんじゃないかなぁ。ところで「最後の息子」に収録されている「Water」は泣けて良いです。最新の「日曜日たち」も文庫になったら買おうかなぁ。もう文庫じゃないと本棚のスペースが無くて(泣)
そういえば日曜日といえば、10年位前にスピリッツで連載されていた三好銀著の「三好さんとこの日曜日」は傑作。
単行本が一巻しかなくて未収録のストーリーとかもあってちょっと残念なんだけど、猫好きにはたまらないかも。ほのぼのとした日曜日のたわいもない出来事を猫の梅ちゃんと若い夫婦が繰り広げるマッタリ漫画。
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今日は新宿の花園神社で酉の市です。一の酉でこんなに暖かくていいのか。酉の市の時期になりますといよいよ師走も間近なんだなぁって感じな気がしたけど、今年はそんな雰囲気はサッパリな状態。毎年大きな熊手が一つ50万円とかで売り出されていて、「北島 ○朗様」なんて祝いののし紙がしてあると思わず写真の一枚でも撮りたくなっちゃったりして。
ではでは。