2004年10月31日

吉祥寺「いせや」

モソモソ起きて居間に向かうと食パンがあったので冷蔵庫から卵をだして目玉焼きにし、パンを一枚焼く。ついでに冷蔵庫にヨーグルトがあったのでそれも食べることにする。
目玉焼きは思わず食品サンプルかと見間違うくらい完璧な出来具合。プルプルした半熟の黄身を囲む眩しい卵白。うーん、美味しそう。バターを塗ったトーストに載せ、醤油を垂らしてフォークとナイフでたいらげる。うふふ。

午後、晴れたので吉祥寺へ行く。“てっちゃん@最近燃えてます”とサーテイワンで待ち合わせ。むむ、31日ということでアイスを安売りしているぞ。迷いつつも横目で追うだけにする。

ジーンズメイトで靴下を購入後、井の頭公園へ。昨晩は雨が降ったのにけっこうバスター(路上売り)が多い。インド系より自分の絵とか作品を売っている人が増えてる。

軽く散歩のあとは「いせや」へレッツゴー。あまりにも有名な井の頭公園に隣接している焼き鳥屋。
昼間っから酒かよっと言われそうですが、まあ気にしません、はい。というわけで「おねぇちゃん、ビール大ビンね」。そのあとは、うーん、なにを呑んだっけな。日本酒を熱燗で八合と梅サワーだったような。よく憶えてないや。
お腹も空いていたのでキムチと白御飯頼んで餃子と焼売を注文したっけ。ここは精肉屋さんが営業している焼き鳥屋なのでとかく格安。なんでも安い。二店舗あるけど、こっちの公園のほうがお勧め。


いせや
東京都武蔵野市御殿山1-2-1
12:00~22:00
火曜定休

詳細

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2004年10月30日

ゴアのバジ

インドでもパン(ブレッド)が意外といけると知るようになったのは南インドを訪れてしばらく経った頃である。ご存知、インドの食事といえばカレーとそしてナンであり、それは揺るぎも無い事実だとしても、それに遜色が無いほど美味しいのが南部のパン。

四大都市のうちのボンベイから夜行バスで南下していくとだんだんと亜熱帯な植物が目立ち、より緑色の深い森が増えてくる。朝もやもたっぷりと湿気を含んだ空気になる。

夜行バスはだいたいとして朝の4時頃に着くけれども、旅をしてから努めて善良な旅人であるあなたでも、右も左も分からないただ暗闇が永遠に覆う世界の片隅で降ろされる。
バスが過ぎ去ろうとする時に「ちょ、ちょっと待って」と力なく呟いても、もうバスは動き出して無情にもテールライトの光跡だけを残し、あなたはやはり一人ぼっちになる。

夜明け前の名も無い更地のようなバス停で過ごしたらいいかといったことは手元にあるガイドブックの何処にも載っていないし、運悪く近くで野犬も吼えている。「ウォォン、ウォォン」

そんな時、日頃から街中や露天の軒先で何か気になるものがないかと鋭く目を光らせる旅人であるあなたは、その視点できっと一つの灯りを見つける。

それがバジ屋だ。

南インドのみにあるインド庶民の一銭食堂のようなもので朝方から夕方まで開いていることが多い。あなたはほっと一息を付く。さっきまで流れていた背中の嫌な汗も忘れ、神にも仏にも感謝する。「God bless me」

バジ屋にはたいしたものも置いていない。チャイとパンとバジと呼ばれる黄色いムング豆のはいったカレーだ。バジのカレーは日本のそれのようにドロっとしていなくてどちらかというとスープに近い。そのバジに最高に相性が良いのが南インドのパン。切る前のフルサイズの食パンをミニサイズにしたような格好。

どのバジ屋でも竈があるのでもちろん焼きたて。さてさてと手をこすり、パンをちぎると温かい甘い小麦粉の芳ばしい香りが漂う。これをアルミ皿に載ったバジに浸して食べるのだ。

バジの塩気の効いたマサラカレーとパンの甘味が口に広がり、おそらく昔食べただろう給食のカレーの献立を思い出す。パン、カレー、パン・・・・。すっかり我を忘れて満足そうに最後の一粒までムング豆を口元に運ぶと無愛想なインド人が「チャイ?」と尋ねてくる。きっと尋ねてくる。黙って頷くと湯気の立つチャイが運ばれてきて、今度はそのシナモンとミルクと茶葉の複雑な旨みに驚きの声をあげる。

特にカレー系の食事のあとにはチャイの甘さが合うとは知っているあなたでも、こんなに美味しいのは初めてだ。とたんに南インドに期待をもつ。
喜びの声をあげている突然現れた外国人を見てむっつりしていたインド人給仕もちょっとだけニヤっとする。

満足そうにお腹をさすりながら勘定を払うと12Rps(30円)。
疑いながらも最後まで驚かされたあなたは嬉しいような狐にだまされたような顔をして店を出る。やっぱりインドはすげぇや、と。

旅はつづく・・。

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2004年10月29日

語用論

昨日の授業は英語話者の語用論というものだった。
語用論というのはある言語における文法体系の研究みたいなもん。まぁ良く分かるような分からないようなジャンルの研究だ。

その中でも昨日はコミュニケーションに使用される発話者の差異みたいなのを習った。簡単に言えば日本語ではこうやって表現するけれども英語ではこうだよ、その逆もしかりみたいな。

その例。

J:日本語話者
E:英語話者

◆case:01◆

(日本人の家に食事に誘われ際に)
J「よく来てくれました。お食事でもどうですか。あいにく何もないのですけど」
E「ジャァ、外ノレストランに食ベニ行キマショウ」

これは実はけっこう多くて、外国人は額面通り意味を取ってしまうことが多い。謙遜の表現方法がないというのが最大の理由。

◆case:02◆

J「今週のパーティは出席されますか」
E「今週ノ土曜ハ、横浜ノトモダチの家ニ行キマス」

日本人であれば「ちょっと、用事が・・・」のあとにモゴモゴとすれば問題ない─あるいは日本語の最大の特徴として、断る理由をはっきり言わないと言うのがある。でも英語圏(この場合、授業の設定で悲しくも米国だった。英国はそんなはずはないと個人的に信じている)ではきちんと断る理由を述べることによってよりソフィスケイトされた回答ができる─、けど外国人だとそのパターンが通じない。
ちなみによくある例が(ちょっと)用事が・・・だったら、ちょっとなんだから終わったら来ればいいじゃん、というもの。日本語で使われるこの「ちょっと」がクセモノなんだよね。

あと面白かったのは、日本語は〔なる的表現〕で英語は〔する的表現〕というもの。

日本語であると自発的な発言を嫌う傾向があるので、(cf.ウェイターが言う「コーヒーがこぼれてしまった」を英語だと「I spilt coffee. 私がコーヒーをこぼしてしまった」と言い回すようなもの)以下のような差異が見られる。

◆case:03◆

J「私たち、来月結婚することとなりました」
E「私たち結婚します」(We are going to marry next month)

この〔なる的表現〕で特徴的なのが「値上げすることとなりました」っていう言い回しだ。
本当は値上げするのは紛れもない自分だというのに自発的発言を避けた例。

こんな感じに体系立てるのが語用論。

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2004年10月28日

Happy Fullmoon

Happy Fullmoon!

94年、95年だっけ?イクイノックスが岐阜でジュノのパーティしたのって。すんごい土砂降りだったやつ。

当時、パーティでお店出してたんだけど道が川になっちゃったの?ってくらいドフュ~と流れていたあのパーティ。おいおい、10年前かよ。あんとき確か流れていたよね、「月に帰らなくては・・」の「かぐや姫」だっけか。

なにはともあれ満月に思ふ。我ゆえに我あり。

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2004年10月27日

─最近の俺マイ・・─

11時ごろ、グラっと突然ビルが軋むとその直後に揺れた。
地震だ。結構揺れている時間が長い。

会社がある地域は埋め立て地なので“地層のどうしたこうしたっていう現象”で地面が流状化して危ないらしい。

そろそろ東京もヤバいのか。地震に対する心構えもしておかないと。
でも、どうしたらいいんだろうね。乾パンとか準備するといっても被災地の映像を見るとそれを取り出すのすらひどく億劫なぐらいめちゃめちゃな惨状だし。

*

昼休み。

いつものようにサンクスに昼飯を買いに出掛けたらコンビニ前に止まっていた原チャリに跨ろうとしていたカレーなボーイを発見。TK野氏だ。

すぐに分かったのでダッシュで走り原チャリのシートに座った。
もちろん毛唐式に「ワッチャアップ」とファンキーな挨拶も添えて。
「うぉ。KO君ぢゃん」ときちんと(手旗信号っぽく)返答してくれるあたりがさすがです。そういえば近所で働いているのに会うのは初めてだよね。

*

─最近の俺マイ・・─

・「スナッチ」DVD
・吉田修一「パークライフ」

「スナッチ」

かのブラッドピットがその脚本を見て惚れ込みすぐに出演依頼したというこの映画。彼自身は流浪民(パイキー)を演じて、裏ボクシングの試合で暴れる。役どころとして英語の発音がめちゃくちゃなキャラで、そのマジに下手くそな英語がやはり名演技。

アップテンポに小気味よくダイアモンド強盗、NYのマフィアボス、ロシア人の武器商人、裏ボクシングプロモーターがドタバタと複雑に絡みながらある一匹の犬をキーポイントに大騒動を起こす。監督は「ロック、ストック&ツー・スモーキング・バレルズ」のガイ・リッチー。

「パークライフ」

表題の「パークライフ」と「Flowers」の2編の中編小説。相変わらず淡々とした日常生活に顕れる出来事をストーリーにするのが巧い。

日比谷公園で休憩をするサラリーマンがふとしたことから地下鉄で乗り合わせた女性に話し掛ける。実はその女性も日比谷公園で・・・。

吉田修一のスターバックスカフェに関する考察は面白いよ。女性はちょっとむかっとするかもしれないけど。「パークライフ」に書かれるその神経的に過敏な台詞がたまらない。

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2004年10月26日

Aphorism [ドラえもん]

(結婚前夜、しずかちゃんのパパが嫁いでいく娘に)

「のび太くんを選んだ君の判断は正しかったと思うよ。あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじな事なんだからね。彼なら、まちがいなく君を幸せにしてくれると僕は信じているよ。」

ドラえもん第25巻『のび太の結婚前夜』

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2004年10月25日

残業モード

時計の針を確認するとやっぱり19時を過ぎていた。残業。
外に出るとついこないだまで暑いと思っていたのにすっかり暗闇。
風も北寄りで涼しい。
時は確実に暮れに近づこうとしているのね。

帰り道、吉野家氏とデボラ氏と新作の映画の話なぞお喋りをしながらテクテクと駅まで歩き、吉野家氏は反対方向へ。
「また明日ね~」と。うん、また明日頑張りましょ。

デボラ氏とお喋りをしつつも大手町駅で別れ、僕は丸の内線に乗り換える。気が付いたら居眠りをしていた。さっきは東京駅だったのに。

四谷三丁目で降りて信号を待っていると何処かで見掛けた顔を発見。おぉ、コジカ君。ボケッと信号を待っていたので脇腹を突っついて驚かしたら「うわぁぁっ」って本気で声上げていた。わはは。

新しい自転車に乗っていたので無理やり奪って家まで乗り回すことにする(彼は2軒お隣なのだ)。20万円のチャリンコの中古を10万で買ったらしい。おーい、何か金の使い方間違ってないか。

それにしてもブレーキがとてつもなく効く自転車だった。思い切りブレーキを掛けるとサドルがお尻に食い込んじゃう。
家の前でコジカ君と別れ、軽く15分ジョギング。そして夕飯。

近所のおじさんからいただいた秋刀魚を大根おろしで食べ、知り合いから(これまた)いただいた新米を食べる。我が家は戴きモノが多いね。新米美味しい。お風呂入ってテレビを点け、パソコンもつける。

そして日記。
ふぅ、ようやくここまで辿り着いた。
あとはお布団入って寝るだけ。

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2004年10月24日

首相さん

地震、雷、火事、親父とは言ったものの、やはり地震の凄さというか自然の脅威というのはとんでもないものだ。

首相も映画祭観て拍手してる場合じゃないって。

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2004年10月22日

夕方の流れ星

友人の母が亡くなった。日曜の夕方。
彼から電話があったのは月曜の夜20時ごろだった。
21日木曜日がお通夜。22日金曜に告別式。

彼のお父さん、そして妹に挨拶した。
妹はまだ19歳だ。成人式も迎えてない。

僕は黙って彼のお父さんに頭を下げた。
「これからあんちゃんのこと頼むよ」
僕の友人のほうをチラッと見てそう言った。
「はい」僕はそう答えて、もう一度頭を下げた。

もうひとつ。
僕は日曜の夕方、流れ星を見た。東京の真ん中で。
誰も同じ流れ星を見たという話を聞かない。
それは不思議な流れ星だった。流れるというよりは
何かが落ちていくという具合でスーッと消えたのだ。
その時、僕はまだ訃報を聞かされてはいなかったけれど、
なんか胸騒ぎがしたのを憶えている。
あとになって彼の母が亡くなった時刻にほぼ近い現象だった
というのが判った。

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2004年10月21日

WpcExpo

今年もWpcExpoに行ってきた。もちろん会社での業務の一環として。
今年はどうだったんだろ。例年よりこじんまりしていたのかな。

(戦利品)
H.P ヒューレットパッカード
┗オリジナルのサクマドロップ(いわゆるノベルティものね)

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2004年10月20日

日本語学校

トレビア観ていたら「トレビアの種」のコーナーで日本語学校の先生が出ていた。ちょいビックリ。
それにしてもアノ野郎、授業の時じゃぁ短パンTシャツのくせにテレビだとスーツ決めこみやがってxxx

あっ、そうだ明日は背広着てかないと。

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2004年10月19日

四谷「桜庵」

マラソンをしていると、近所とはいえ結構知ることのなかった店などを発見したりもするので、いささか面倒なこの健康的生活向上を目的とした運動も少なくとも走り込む以外に楽しい点があるというものだ。

僕の家は大通りから700mくらい奥に入ったところに点在する住宅街の一軒で、その700mからなる道が僕の家に入る分も含めて約3本ある。
それぞれその3本は繋がっているのでマラソンをする時は、大通りを介して行ったり来たりしながら走り込むことにしている。
ちなみに3本道はこんな感じね。 (大通りに繋がる700mほどの道の俯瞰図)。
一番端っこの道は殆ど通ったことのない道だけに、これがまた新鮮で、走っていくうちに色々と目を瞠る店を発見した。
その中の一つがお蕎麦屋さん。家から徒歩5分くらいなのになんで知らなかったんだろうって感じだ。
確かに店自体も決して人通りが多い立地条件でもないし、お店のコンセプトも〝大人の隠れ家〟を意識しているようだから見逃す可能性も充分高いといえば高い。それでも気が付かなかったあたりにコンクリートジャングルから生まれる都市伝説かのような摩訶不思議な世界が在る。

20日の給料日以降、連続マラソンを記念して蕎麦屋で食い倒れちゃおうかしらね(←本末転倒)


桜庵
新宿区四谷4-22-17
平日11:30~14:00/17:30~21:30
祭日11:30~15:00
日曜定休

詳細

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2004年10月18日

ChariChari「In Time」

ChariChari(aka:井上馨)の「In Time」は往々として紅葉が始まるちょっとした時期に聴きたくなることが多い。

それは、朝起きるといつの間にやら夏の湿気を含んだ空気ではなく、乾燥した空気があたりを包む午前7時の布団の毛布が恋しい季節であり、冷たい麦茶ではなく湯気の溢れるティーポットをいつに間にやら選んでいる一日であり、銀杏並木が黄色く落ち葉で溢れている季節でもある。

Charix2にはどこかしらそんな効能があって、夏のあいだに忘れかけていたものを呼び起こすアルバムらしい。
今日も空蒼く澄んだ一筋の巻積雲を眺めつつこのアルバムを聴きながら出社した。日本に数多くいるミュージシャンの中でも取り分けグローバルな音楽性を持つ井上馨は、メジャーなイメージはないこそのリリースされたアルバムを聴いてみればきっと病みつきになるであろう。エスニックの漂うワールドミュージック以上に心地よいトラックが並ぶ。

9曲目の「Aurora」は哀愁漂う名曲。恍惚感がどこまでも突き抜ける。
これと電グルの「虹」が野外で連続して流れたら泣きます、自分。

*

3日以上続いているからもう坊主じゃないので告知。
マラソン始めました。

帰宅後、トレパンに着替えてしばらく使うことのなかったメモリースティックの音楽プレイヤーを引っ張りだしてエッチラオッチラと20分程度ジョギングを日課に掲げることにしている。

実は、こんな美女は見たことがないというほどの女性が日頃からマラソンしているのに目を付け、お近付きになろうと匿匿とプロジェクトを進行し、友人に助言を求めたところ「やっぱ、そりゃ走るしかなくね?それが一番だよ」と明晰な回答を戴いたからである。
普段マラソンなんぞはブラウン管の向こう側の出来事だったワタクシも、これはとばかりに・・・・。
と、そんな洒落にしかならない冗談を差し置いてとりあえずマラソン話。

もちろん運動不足の為に走ることにした。一番のきっかけは先日の人間ドックの結果が〝痛い〟診断であったし、仕事柄動くことが少ないからである。

弁明するわけでもないけれど、これでも中学生の若かりし頃は学年でマラソン10位くらいに常に入る男で、マラソンは死ぬほど嫌いなスポーツであるわりには─それは今も変わらない─得意な科目だった。
校舎の裏が迎賓館で、授業になるとこの周囲を走った。確か迎賓館は外周が3.3kmある。

フフフ、四谷のQちゃんと名高い僕ですよ、もう十数年前とは言え、昔とった杵柄。チョロいもんである。
まぁ、自己ベストは無理としても2分くらい落とすぐらいかな。
そんなわけで走る。

エッホ、エッホ。ハイ、3分経過。つ、辛い、足がもぎ取れそうだ。オゥ、内蔵がでんぐり返ししましたYo。
カラダが「もうそこまでにしとくんだ、ジョー。見てられん。」と訴え、涙を流しながらタオルをリングに投げる姿が浮かぶ。
もしかしたら知らないうちに俺だけ放射能でも浴びているのかもしれない。
とにかく体力が底値更新しまくり。

5分も過ぎたところで死ぬかと思いました。マラソン、意外と健康に良くないアルネ(王大人みたいな中国人が不法労働先の中華レストランの更衣室で腹掻きながら東京国際マラソンの中継を見て一言)。

それでもまあ、「坊主・ザ・スリーデイズ」の展開も阻止したいんで今日も走ります。一応ね・・。

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2004年10月15日

大谷田「明神の湯」

そうそう、書き忘れていた。先週末はまた新しい日帰り温泉に行ったのだ。

週末、天候の荒れくれた土曜日、燦燦として自宅の部屋でぐずつきながら溜まったDVDや本を当てもなく読んだり観たりしてリクライニングトラベラーとなりながら彷徨っていた。

眠くなれば寝て、また目が覚めると読みかけの小説に手を伸ばしたり・・・それに飽きればお茶を啜ったり、ヨーグルトを食べ、クッキーを齧り、とにかく一歩も外に出なかった。

あの日は外に出る方が酔狂としか思えなかったよ。そんな休日の一日目が終わりに差し掛かる頃、闇が空を覆う時刻が訪れても一向に止む気配のなかった嵐がふとした瞬間、ピタリと止んだ。

うん、台風が去ったのだ。窓から外を見上げればあれだけ漂っていた厚い雲も微塵すらなく、ただいつもの空が広がっている。

それならば、と思い例の如く年中無勤(←無休ではない)の〝てっちゃん@働かなくてもなんとかなるッス〟と一緒に足立にある大谷田温泉「明神の湯」へ。

ここの温泉は、よもやまな界隈でも間違いなく温泉フリークとしては3本の指が入る・・じゃなくて3本の指に入るHR川さんご推薦の温泉。

HR川さんから昂るメールを頂いたのが更に溯ること2週間前。

とにかく彼のお勧めは常に間違いないと太鼓判であることから、いつかは行ってみようと決めていた温泉。

台風一過の中秋のほんのり肌寒い晩に露天風呂なんて風趣に富んだ遊びでしょう。

「明神の湯」はオープンから3ヶ月ほどのホヤホヤの立ち入り湯。
入り口から階段を昇り受付に着くとまず目に入るのが畳のある広い休憩処。
観光地の温泉にあるようなその休憩処は東京とは思えない雰囲気がある。どこか遠くに来たみたいだ。

中に入ると驚くのがまるで秘湯の如く照明が落してある湯場。レトロな雰囲気で間接照明が木の浴槽から溢れるお湯をぼんやりと照らす。

「あつ湯」、「ぬる湯」、「高見の湯」。カコーンカコーンと奏でられる桶の音と昔の縁日のような風景がひどく懐かしさを助長する感じ。

全体として木がふんだんに使用されているので、洗い場の桶や蛇口、そこにある棚、内湯の浴槽から木の馨しい香りが泳ぐ。

気になる泉質も塩分を含む東京独特の茶色い強ナトリウム系でぬる湯に浸かっても体が芯から温まるのだ。

ゆったりと肩まで入って天井を走る大きな古木と中央にある緑が茂る木を見まわす。自然とほっと一息ついちゃう。

露天はここに記せないくらい浴槽があって特に「寝転びの湯」と「人肌の湯」はもう筆舌がたいほどの気持ちよさ。
寝転びながら湯気の立ちこめる森のような温泉で空を見上げると眠くなったり、いつのまに目を閉じたり・・・。

休憩処には温泉卵も置いてあるので、これがまた・・・。

大谷田温泉「明神の湯」
東京都足立区大谷田1-18-1
10:00~24:00(最終入館受付23:00)
入泉券(大人) 1000円

詳細

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2004年10月14日

Aphorism [寺山修司]

街は、いますぐ劇場になりたがっている。
さあ、台本を捨てよ、街へ出よう。

寺山修司(作家、故人) 

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もにょもにょ

ある朝、グレゴール・ザムザはなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見するわけだけれども、僕らはやはりある朝目が覚めたしても虫には変身せずに正しく同じ朝を迎えられる。

そういった心配はきちんと小説の中に封じ込められていてきっと外に出ることはない。大丈夫だ。

それでも時は一刻とその時間を刻み、我々の細胞はその生体サイクルの正しい循環として細胞が死滅し、少しだけ生まれ変わる。

生物学的見地から語れれば、明らかに昨日までの自分と今日の自分は明確に違うのだ。それぞれ有限な個人の代謝を全うに消費し、偶発的な死をも避けるように相反する恒常性─そう、それはとっても恒常的に見える─に向かって進もうともする。

だから今日の僕が昨日より前と比べてやけに眠そうになっているのもその生物学に准したもっともな行動であって、ココロ優しいあなたはどうかすべからく見逃して欲しい。僕らは常に変化しているんだよ。
それは決して日本対オマーン戦を観戦して昂奮したので・・といった理由からじゃない。
ヒューマンロイドの悲しい性(さが)ともいえる生体リズムをきっちりと襲踏しているだけなのさ。

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2004年10月13日

ガンバレ松井

「テレビでは我が国の将来の問題を誰かが深刻な顔をして
しゃべってる だけども問題は今日の雨 傘がない」

─井上 陽水「傘がない」─


今日も雨です。外を見ればシトシトと秋特有の長雨が降りつづけております。
天気予報では秋雨前線が停滞しているから今週もまた雨でしょうと言っています。

*

海の向こうでは松井が打ちました。ガンバレ松井。東京は雨だけど、そっちはどうだ?
友達じゃなくても知り合いじゃなくても関係ないよ。同世代の君の活躍は僕らをきっと元気にする。

明日(10月14日)は部分日食。
[東京] 10:45---スタート

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2004年10月12日

渚パーティ

祝日の先日の月曜、仕事が終わり次第フジテレビ裏までダッシュで向かう。

「渚」のパーティ。

レインボー、春風からまた姿を変えて都内にて大規模なリリースがある最中、去年から登場したのがこの「渚」。

ゆりかもめに乗り台場駅で降りる。途中、会場から電話が入る。「はやくおいでって~」、わかっているよ、嬌声が混じる。

改札から少し歩いただけで音がズンズン響いているじゃないか。もう大興奮。急ぎ足で会場に足を運ぶ。巨大なサウンドシステムがあり、2つのダンスフロアが用意されてた。

Tuyoshiが回しているので奥のフロアへ。DJブースの後ろに巨大なフジテレビの局舎がそびえたっていて後ろを見ると七色に変化する観覧車が回っている。うーんサイバーな感じだ。足場も平らで踊りやすいし、音がなにしろ良い。相当サウンドシステムに金が掛かっているぞ。TuyoshiのDJはちょっと前はブレイクビーツっぽくなっちゃってあんまり好きじゃ無くなったんだけ、最近はまた音が王道のスタイルに戻ってきただけにさすがと唸らざるを得ない選曲ばかり。

1曲、とんでもないグルグルな音を流していた。誰の曲か分からないし、だいぶリミックスされてる風で探すのに難色を思わせる感もある長い曲。でも探してやる。
いやーー、フルオンなDJは健在だね。

終わりかけ、出口が混んでいるのでまったりとしていたら、なんと10年前の友達のI君と偶然再会。
予備校の時に選抜授業が一緒で(つっても彼の方がワンランク上のクラスだったりするわけだけれども)、僕が一浪組で彼は二浪組だった。

予備校では現役生はチキンと呼ばれていて一浪組は新人と呼ばれ、二浪はベテランと呼ばれていた。

どこの予備校でも4月くらいは互いに反目しあっているグループが夏頃から対立の存在を受け入れるように、というのもそんなのにかまけている余裕がないのだから気にせずに仲良くしましょうとなるわけで、我が河合塾千駄ヶ谷校の93年度もご多分に漏れずその毎年繰り広げられているだろう風習をしっかりと受け継いでいた。そんな予備校内にある中庭で自由の囚われの身としてたむろっていた連中の一人from ベテラン組。

第一志望の早稲田に入学した彼は人づてに映像関係の仕事に就いたとは聞いていたけれど、大学一年ぐらいからあんまり会わなくなっていた。

あれから10年。さすがにビックリ。ついこないだまで沖縄で2年間ほど仕事を─やはり映像関係─をしていたそうだ。ちょくちょくイベントには現われているみたいなので、またいつか会いましょう。

*

ケニさんのmailサーバーからアカウントを払い出していただく。早速WEBメールから送信。届いたかな。

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2004年10月11日

目黒「ホルモン道場」

頃合いも来たところで「ホルモン道場」へ。

予約必須の焼き肉屋。お通しのキャベツが凄いのなんのって。日本昔話にでてくるどんぶりよりもっとてんこ盛りの千切りキャベツがお通し。特製ドレッシングを掛けて食べる。

単なるキャベツなのにドレッシングのせいかどんどん進む。このキャベツ、あまりにも凄かったので携帯で撮りました。後日にでも。

ユッケも食べ、人生初のタンの刺身も食べた。タン、とろけるくらいの美味しさ。ゴマ油と塩がまぶしてある青ネギのシンプルなアクセントが肉の旨みを引き出す。

ハラミ、もう僕思い残すことありません。こんなハラミを食べていいのでしょうか。炭火でこってりと焼けて、肉汁が封じ込められたハラミ。食べた瞬間じゅわっと肉汁が広がる。歯なんか当てなくても平気なくらい柔らかい。滋味溢れ出す肉のオーケストラ。


ホルモン道場闇市倶楽部
東京都品川区上大崎2-27-1
17:00~5:00 L.O.4:30
無休

詳細

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玉川フリーパーティ

昨日は玉川河川敷で開催のフリーパーティーに行った。

二子玉川駅から徒歩5分程度のところ。
行きがけにバケットと生ハムとカマンベールチーズと赤ワインを購入。のちにサンドウィッチにして食べる。カリカリのフランスパンの中は香ばしいホワイティーなパン生地。

ちょっと塩の効いた生ハムがよく合う。

現場は、天気も良くないからそんなに人が集まってないかなぁと思ってたけど結構な人数が集まっている。

さっそくマサヨシ君&トモちゃんカップルを発見。焼酎片手に持ってるよ。メキシカンバティックを敷いて陣地を作り、他のメンバーが現われるのを待つ。

オープナーが無いのでワインが飲めない。するとダイちゃんが箸を使って無理矢理瓶の中にコルクをポチンと押し込んでくれた。つーわけで乾杯。

アラキ夫妻、チビスケ登場。チビスケが作ったお稲荷さんを食べる。
この日の音楽はオールドスタイルのトラックばかり流れるパーティなのでノスタルジーたっぷり。
この曲なんのアルバムに入ってたっけみたいな話をひたすらウシオとする。

事情が有りパーティ自体は18時半に終了。21時に目黒の「ホルモン道場」で焼き肉を食べる事になっているのに・・・。
さすがに河川敷で待つのは辛いので駅前の居酒屋にゴー。
モリモリとベンさんとベンさんのお子様の宇宙君(ほんとに“うちゅう”って名前なの)も加わり、〝ハイ、喜んで〟の庄屋へ。

ベンさんは自宅でお手製の納豆を作ったり、パンを作ったり宇宙君の小学校で手品をお披露目したり、果ては「たけしの挑戦状」っていうかつて(といっても15年以上も前)話題を呼んだ絶対に小学生にはクリアできねぇっつうのというファミカセの攻略本を書いたり、それとジャンプの袋とじにあったドラクエの特集記事を書いたり編集していたりしていたりと書き綴れないくらいいろんな事をしている人。
とにかくプンプンと奇才を放っている。今は無職らしいけど。そうそう、近々吉祥寺でDJをするとか。

宇宙君はとっても人なつっこくて、とにかくカワイイ。輪ゴムを切って、両手の親指の付け根に一本になった輪ゴムの端っこをそれぞれ挟んで、そのあと片方の付け根を離してどっちに入っているか~?のゲームをする。
うーむ宇宙君、強いぞ。デコピンとシッペを食らう。

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Aphorism [大地讃頌]

母なる大地のふところに
われら人の子の喜びはある
大地を愛せよ
大地に生きる人の子ら
その立つ土に感謝せよ

平和な大地を
静かな大地を
大地をほめよ たたえよ土を

恩寵の豊かな大地
われら人の子の
大地をほめよ
たたえよ土を
母なる大地を
たたえよ ほめよ
たたえよ 土を

母なる大地を ああ
たたえよ大地を ああ

カンタータ「土の歌」(大地讃頌)

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2004年10月09日

台風一過

なぜ静岡県の住民は道路が川のように流れているのに自転車で行き来するのだろうか。
静岡県民はある特定の方面では気合がちょっと他県民と違うのかもしれない。

*

今日はおウチで、借りていたDVDを観たり、猫の背中を撫でたりと休日やわらかムード。
あとはテレビで台風の状況を刻一と追いかけたり、外の様子をおそるおそる窺ったり。

台風22号、最強だ。雨やら風やらエトセトラやらがビューゴビューゴと荒れくれている。
中継で新宿とか銀座の映像が流れてる(そういうのよく見るよね)んだけど、結構みんな普通に外を出掛けてるじゃないか。買い物とかしている場合じゃないぞ。

で、「攻殻機動隊」を遅れ馳せながら観る。
おぉ、マトリックスはこれをパクッたのか。そんなシーンばかり。近未来の世界を描いたアニメ。

公安9課の完全義体のサイボーグ草薙と人形使いとの攻防を描く。主人公の草薙は脳以外は完全なサイボーグであるがゆえに、何を持って自己を自己として認識するべきか、自分が生きているという証明を何を持って確認すればいいのだろうか、という問題に行き当たる。
あるいは逆説的に自分のゴースト(人間が人間たりえる魂みたいなものの呼称)を感じることによって自分の存在を確認する。

ところが完全なプログラムであるはずの人形使いがゴーストを・・・。

面白いよ、これ。観らず嫌いの感があったけれど、「イノセンス」も観ないと。

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2004年10月08日

ゲコちゃん

今日は上野にあるモツ鍋「博多屋」で部署の呑み会。
モツ鍋、温まりそうでいいよね。

*

家の庭に毎年現われるカエルがいる。通称ゲコちゃん。

ゲコゲコ鳴くからゲコちゃんだ。ガマガエルで夕方から夜にかけてひょっこりと何食わぬ顔してピョンピョン跳ね回ったり、モソモソと草むらで探ってる。

ゲコちゃんは動作がやたらと鈍いのでうっかり踏みそうになるからその時期は注意深く下を見る必要もある。

そのゲコちゃん、残念だけれども同胞(すなわち、オトコだ)なのかそれとも乙女なのかは確認が取れない。

けどなんとなく勇敢そうな素振りもあるし、なにせ、庭の真ん中で少なくともゲコちゃんにとっては外敵だらけの世界なのにのっそりと歩いてるんだもの、牡とみることにしている。

彼は決まって夏の始まりと夏の終わりの雨の時期にひょっこり姿を見せる。
真夏の間はどこで何をして過ごしているんだろうか。いままでみたことがない。

きっと軒下かなんかで悠々自適なカエルライフを過ごしていることだろう。なにぶんナイスガイな彼だけにゲロコちゃんやゲロミちゃんやその他大勢のカエルコちゃんを抱えているし、うっかりと鉢合わせにでもなっちゃったりとかで、「何よ、この派手な牝カエルは、他にもいたってことね。プンスカ」とか追いつめられてるかもしれない。
そのへんはどことなく、おいゲコちゃんしっかりケアしろよ、と応援したくなる心境だ。
鉢合わせはカッコ悪いぜ。

ところでガマガエルという動物は意外と長生きをする性質があって、僕は全然知らなかったんだけれども(それとも一般人はカエルの寿命をきちんと把握しているものなのだろうか)何十年という単位でその人生を全うするらしい。

僕は数年前から、果たしていまここにいるゲコちゃんは去年と同じゲコちゃんなのだろうか、という疑問を抱え込みながら灼熱の照らす夏を悶々と過ごしてきた。

そしてこの鋭い二つの眼でしっかりと観察することにより、どうやらゲコちゃんはゲコちゃん以外には存在しないということに気が付いた。

つまり、数年前から彼は家の庭を、季節が訪れれば、ひょっこりと顔を出していたわけである。

台風が有った3日前の夕方、彼はお馴染みのユーモアある後ろ姿でピョコピョコと庭を跳ねていた。
恐らく今年最後のお散歩か何かだ、時期的に言っても。
また来年、夏が始まる前の空気が蒸し暑くなってきたある日の晩に会おうではないか。

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2004年10月07日

四谷「エリーゼ」

【更新履歴】
┣Photo vol16 アップ。 パーティのだよ。夜の写真ばかりなの。

JR四ッ谷駅から新宿方面に徒歩5分程のところにしんみち通りと呼ばれる 300m近くの歓楽街がある。
昼間はひっそりとしていて大通りの喧燥とはかけ離れた感じの、それはまるで誰も居ない理科室みたいな雰囲気でもあるんだけれど、夕闇が押し迫ると共に肩を並べてキシキシとひしめき合っているお店にネオンが燈る。

その通りの入り口に洋食屋エリーゼがある。

かつてはキッチンエリーゼと呼ばれていた。いつの頃だったかキッチンから洋食に変わっていた。けど変わったのは名前だけであって味の方はどことなく頑固さすら漂うくらい変わっていない。

カウンターだけの店にもかかわらず19時前くらいは行列もちらほら伺える。
ここのオムライスは、まあ昔ながらのオムライスというものでチキンライスに卵を包み、ケチャップが掛けられキャベツとポテトサラダがつく。これが旨い。

チキンライスはしっかりと味が染みていてベチャべちゃしてない。
オムライスのライスの部分がべちゃっとしているのは致命的だし、味が卵に負けることなく勝つこともなくバランスを取る─それはまるでシーソーのようだ─店はそう滅多に無い。
でもこの店は陳腐な言葉だけど両者のハーモニーが競い合うように奏でられる。
チキンライスだけでも出せるといつも思う。卵は2個分使っているので、なるほどと頷くほどのふんわり感。

ウナギの寝床のような長細い店で回転も早いから食べたらすぐに出ることになるだろうけど、それでも是非。

*

─俺マイショッピング─
・The3名様 第4巻

「The3名様 第4巻」

全国一億五千万の読者が待ちに待った話題のコミックがついに新刊をリリース。
ミッキー、ふとし、まっつん、明日なき暴走(チャリンコで区民プラザに行って冷水機の水を飲むとか)を繰りひろげる3人組が今日もまたあのファミレスに。

スピリッツで連載中。人生がダメだと感じた時の鎮痛剤に。「復活の呪文」を間違えて凍てついたあの頃の君に。

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2004年10月06日

携帯について

2代目のケイタイ(つまり何年前だ?)から自分の端末がどんな音を出すのか知らずに使用している。

今のケイタイはたぶん6代目で、もうこの時代の端末といえば和音がどうしたとか十六音がこうしたとか着メロだのってそれはもう複雑怪奇なオルゴールみたいなもの。

だって着信したらケイタイが歌を歌い出すんだぜ、おい。

で、そのケイタイのサウンドシステム、その機能の100分の1も利用していないんじゃないかと思う。
だって会社や電車の中ではマナー的に音を出すことはないし、映画館でも街でも音を鳴らすことはない。
(僕は電車の中でケイタイの音を鳴らすほど無神経な行為は無いんじゃないかと日頃から思っているタイプ)

なのでおのずと音を出さずに今まで過ごしてきた。

けどそれはもしかしたらケイタイの機能価値のちょっとした分量を損しているユーザーなのではないだろうか。

昨今のケイタイにはテレビも付いている。
ならばいっそのことHPやデルのパソコンみたいにオプションを付けたり減らしたりできちゃえばいいのに。

そしたら絶対に「音」オプションを停止してバイブ機能を「2」→「7」くらいにしてやる。
「2」がデフォルトの設定だから拡張ギリギリの「7」に設定変更。

もうこの「7」が凄いのなんのって。決して胸ポケットに入れないでくださいとか○○歳未満は使用禁止ですとか注意書きまで施してあり、ズボンのポケットに入れていて運悪くお腹のゆるい日に鳴り始めたらもうそれだけで噴・・・・(以下、略)。

暴れ狂うお産前の雌牛みたいなけたましい揺れ方をするケイタイ。
おっと、そこのエッチなあなた、もちろん着信を確認する以外の使用は禁止ですよ・・。

よし、ソニエリの新機種に期待しようではないか。←たぶんそんな端末は絶対出ない。

*

今日は高円寺に行くか行かまいか。先日購入したスーパーベルボトム君の丈が長いのよね。
会社の袖机に眠っているのだよ。天気もいいし、秋といえばベルボだし丈直しにでも行ってこようかな。

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2004年10月05日

シフト変更

9月から週5の月-金シフトとなりました。

土日が休み。隣の部署も同じシフトなので金曜日はみな足並みが揃いながら休日を取れる。

この会社に勤めて最初は土日休みじゃない生活に戸惑うこともあったけど、慣れてくると平日休みの”旨み”というものがじわじわと出てくる。
これは多分おんなじ様な業界とかシフト休で生活している人しか分からないと思う。
なんといっても晴れた平日の休日というのはサイコーだ。

どこかへ出掛ける時なんて平日であれば空いていて好都合だし、日月を休めば「サザエさん症候群」にもなることは無いし。

でもそんな生活ともオサラバ。これからは大多数の皆様と同じ生活リズムとなります。

そんなこんなで今週の金曜はみんなで呑み会。
場所は上野。モツ鍋予定。
では。

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2004年10月04日

Aquabatics Party(2)

レポート
【2004.10.2(Sat)-3(Sun)Aquabatics Party】

駐車場から降りて歩く。歩いても歩いても会場には着かない。

10月とは思えない暑さ。国道沿いを大荷物を持ち、
ため息をついていると横に大きなバンが止まって「載せていきなよ」と。

みてみたらM.M.delightのM田氏。

ご存知、トランス界でも多くのイベントをプロデュースし、古くはレインボー2000の立上げや伝説のオーガナイザーEquinoxのパーティなど数多くのパーティで偉業を成し知らない人は居ないってくらい凄い人。
恐縮しながら一緒に運んでもらう。

いつの日か僕らも今日受けた恩恵を誰かに伝えよう。そうすればその誰かはもっと他の誰かに恩を伝えてくれるかもしれない。そうすればやがてこのシーンも少しは元に戻っていくはず。

会場は、ばっちりのロケーションで海が一望でき、水平線が広がっている。

砂浜がキャンプサイトとなり、手前がダンスフロア。奥にある岬の先端の展望台がアンビエント。夕陽が富津岬から真っ赤に染まっているのが見える頃、アンビエントが流れてその展望台のシルエットが照らされていた。

展望台にみんなが登っていて影だけが映る。真下に居る女の子がそれを見て感動して泣いている。
僕らもビール片手に眺める。もう10月とは信じられないくらいの暖かさ。
なんとなく今年のイベントを振りかえり、無言で夕陽を見詰める。太陽が沈みかけた頃、展望台が5色にライトアップされて輝き、メインフロアで音が鳴り始めた。砂浜が熱を持っているからサンダルを脱いで少しだけ踊る。

しばらくしてテントへ。

━テント始まり━
湯豆腐を突つきつつ、エイヒレをあぶってマヨネーズと七味で食べる。明け方までウトウトと寝る。暑いから全開にしてみんなでゴロ寝。 3時に起床。3時間ばかり寝た後、会場に。
━テント終わり━

3:00からの Hydrophonicのライブ、4:00からのNate RaubenheimerのDJ、6:00からのSilver Surfers。
ライブが南ア独特のメロディアスな感じの音で気持ちよい。巻いて巻いて一気に放出するパターンの曲調がテンションを高くする。近くで踊っているトモチャンが絶叫している。

マサキやチコちゃん、マキちゃん、シンちゃん、チビスケなどお馴染みの連中が集まる。
トランスカフェに来ていたダイちゃんを発見。やっぱしFreeTibetのTシャツを着ている。ひっさっびさ~とハグする。

中盤、ハジケつつも突然の雨。しかも朝日が昇った直後に。

うわ、信じられない。横なぐりの雨だ。
どしゃ降りでありつつも、ガシガシと踊る。Tシャツが冷たくなり、気温が下がってきているのが分かる。
マサキの背中のタトゥーがビショビショのTシャツから透けて見える。
でも誰も踊るのを止めない。 DJも曲をどんどんと流していく。酔っ払い過ぎて立っているのがやっと。

オーガナイザーが無料で配っているポンチョが有るんだけど頑張って手を出さないようにする。

10時、限界。

ついにポンチョを着る。けど雨どころか嵐の状態なので緊急にテントに戻る。体温が奪われ過ぎてガタガタと震えが止まらない。嵐で吹き飛ばされているテントがたくさんなのでその惨状が推して知るべきか。

背筋が寒くなりつつも到着すると僕らのはなんとか持ちこたえていた。
とりあえず上下の洋服を全部着替える。友人が突然と熱を出したのでシェラフに寝かせる。凄い熱だ、大丈夫だろうか。着替えても震えがとまらないのでバーナーで紅茶を煮る。はちみつを煎れて糖分を補給。

ようやく落ち着く。熱も峠を越えた。 11時過ぎてもやむどころかますます嵐がひどくなってきた。
テントが風を受ける度に倒れそうなくらい軋む。

みんなでウサギみたいにワナワナと固まる。脱出できなそう・・・。 。

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Posted by ko : 18:51 | コメント (0)

2004年10月01日

Aquabatics Party(1)

明日明後日と千葉の富津で開催の南アのイベントに行ってくら。

今年最後の野外イベント。夜は恐らく冷え込む事でしょう。
晴れる事を願う。今回はしかも初来日組のライブが見れそうなので超楽しみ。

【TimeTable】

17:00-20:00 Artman
20:00:22:00 DAIJIRO
22:00-0:00 DJ YU-KI
0:00-1:00 Electric Ant(Live)
1:00-3:00 TA-KA
3:00-4:00 Hydrophonic(Live)
4:00-6:00 Nate Raubenheimer
6:00-7:00 Silver Surfers(Live)
7:00-9:00 Ans
9:00-10:00 Protoculture(Live)
10:00-12:00 Regan& Gareth

富津は海岸沿いの岬だけあって海の幸がたくさんあるようだ。
帰りがけに堪能しましょう。

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Posted by ko : 18:48 | コメント (0)
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