レポート
【2004.10.2(Sat)-3(Sun)Aquabatics Party】
駐車場から降りて歩く。歩いても歩いても会場には着かない。
10月とは思えない暑さ。国道沿いを大荷物を持ち、
ため息をついていると横に大きなバンが止まって「載せていきなよ」と。
みてみたらM.M.delightのM田氏。
ご存知、トランス界でも多くのイベントをプロデュースし、古くはレインボー2000の立上げや伝説のオーガナイザーEquinoxのパーティなど数多くのパーティで偉業を成し知らない人は居ないってくらい凄い人。
恐縮しながら一緒に運んでもらう。
いつの日か僕らも今日受けた恩恵を誰かに伝えよう。そうすればその誰かはもっと他の誰かに恩を伝えてくれるかもしれない。そうすればやがてこのシーンも少しは元に戻っていくはず。
会場は、ばっちりのロケーションで海が一望でき、水平線が広がっている。
砂浜がキャンプサイトとなり、手前がダンスフロア。奥にある岬の先端の展望台がアンビエント。夕陽が富津岬から真っ赤に染まっているのが見える頃、アンビエントが流れてその展望台のシルエットが照らされていた。
展望台にみんなが登っていて影だけが映る。真下に居る女の子がそれを見て感動して泣いている。
僕らもビール片手に眺める。もう10月とは信じられないくらいの暖かさ。
なんとなく今年のイベントを振りかえり、無言で夕陽を見詰める。太陽が沈みかけた頃、展望台が5色にライトアップされて輝き、メインフロアで音が鳴り始めた。砂浜が熱を持っているからサンダルを脱いで少しだけ踊る。
しばらくしてテントへ。
━テント始まり━
湯豆腐を突つきつつ、エイヒレをあぶってマヨネーズと七味で食べる。明け方までウトウトと寝る。暑いから全開にしてみんなでゴロ寝。 3時に起床。3時間ばかり寝た後、会場に。
━テント終わり━
3:00からの Hydrophonicのライブ、4:00からのNate RaubenheimerのDJ、6:00からのSilver Surfers。
ライブが南ア独特のメロディアスな感じの音で気持ちよい。巻いて巻いて一気に放出するパターンの曲調がテンションを高くする。近くで踊っているトモチャンが絶叫している。
マサキやチコちゃん、マキちゃん、シンちゃん、チビスケなどお馴染みの連中が集まる。
トランスカフェに来ていたダイちゃんを発見。やっぱしFreeTibetのTシャツを着ている。ひっさっびさ~とハグする。
中盤、ハジケつつも突然の雨。しかも朝日が昇った直後に。
うわ、信じられない。横なぐりの雨だ。
どしゃ降りでありつつも、ガシガシと踊る。Tシャツが冷たくなり、気温が下がってきているのが分かる。
マサキの背中のタトゥーがビショビショのTシャツから透けて見える。
でも誰も踊るのを止めない。 DJも曲をどんどんと流していく。酔っ払い過ぎて立っているのがやっと。
オーガナイザーが無料で配っているポンチョが有るんだけど頑張って手を出さないようにする。
10時、限界。
ついにポンチョを着る。けど雨どころか嵐の状態なので緊急にテントに戻る。体温が奪われ過ぎてガタガタと震えが止まらない。嵐で吹き飛ばされているテントがたくさんなのでその惨状が推して知るべきか。
背筋が寒くなりつつも到着すると僕らのはなんとか持ちこたえていた。
とりあえず上下の洋服を全部着替える。友人が突然と熱を出したのでシェラフに寝かせる。凄い熱だ、大丈夫だろうか。着替えても震えがとまらないのでバーナーで紅茶を煮る。はちみつを煎れて糖分を補給。
ようやく落ち着く。熱も峠を越えた。 11時過ぎてもやむどころかますます嵐がひどくなってきた。
テントが風を受ける度に倒れそうなくらい軋む。
みんなでウサギみたいにワナワナと固まる。脱出できなそう・・・。 。