内覧のときに、あからさまに格安だったから「やべ、事故物件か?」と勘ぐったが、生活していてもラップ現象が起きるとか金縛りにあうとか、井戸の映像が収録されているビデオテープが置いてあるとかいう、世にも奇妙な物語がスタートする気配もないし、何よりもその昭和で牧歌的かつフォークソングが似合いそうな我が家を気に入っていて、ひとまずは安心して過ごしている。
ただ、冬になると、ひとしきり広いだけに部屋がなかなか暖まりにくくて、しかもフローリングはあっても床暖房なぞはありはしないので、PSYBABA家はシベリア地方のように寒くなる。去年は越冬するのに、スノボー時代に使用していたノースフェイス製のフリースを穿いて耐えた。
そんなわけで、これぐらいの時期から、部屋を閉め切って灯油ストーブをいれる。これだと、其処の部屋は暖かくはなっても家全体となると厳しく、となりの部屋はまるで別空間である。
だからとうとう、無印良品の夏用のラグを敷いている居間には、今年はメリノウールの絨毯の購入を決定。本当なら、美術商の叔父が売り買いしているキリム(トルコ絨毯)を持ち出したいのに、「お前には1万年早い」と言われたのである。
10万20万の絨毯だとしても、かわいい甥のためじゃないですか、叔父さん・・・と叫んでも現実は厳しい、あっさりと却下という有り様だ。
まあ、キリムには及ばずともメリノウールは羊毛の中では優れたウールらしいので、ともかく洋室の居間の床については一安心である。
*
*
さて、窓を開けない冬は、部屋の中でお香を焚くと、煙っぽくなって、少々困る場合がある。
そんな状況下、先日、南アルプスの家に帰省した時に庭になっている花梨がたくさん実っていたので、6つばかり持ち帰ってみて、大皿の上に並べておいてみた。
お香の代わりだ。
いくつかあるので、一つ目の洋室のテーブルに置いて、さらに居間のアンティーク家具のうえに置いた。花梨は甘い香りのする黄色い果実で、食用するには煮たり漬けたりしなくちゃいけない果物である。皮が硬いから日持ちをするので、僕の田舎だと、どこの家でも玄関先においてあったりする。
そういった風習に倣い、僕も居間に並べてみたのである。
濃い漆黒の和皿と、黄色い果実の色合いが綺麗だ。そして部屋中に甘い花梨の独特の漂い。
なんだか、冬になれば帰省していた頃を思い出す、そんな懐かしい郷愁を誘う香りである。
ネットの波乗り中にこんなのを。
[100ダイニングプラス]
冗談ではなく、全品が100円という衝撃的な立ち呑みのお店。
池袋、御徒町、日本橋、神田、高田馬場と都内にぞくぞくと店舗を増殖中。
生ビールや焼酎(芋、麦)、泡盛にカクテル、ワイン、ソフトドリンクも、とにかく100円。
ランチをしている店舗ではカレーが100円。唐揚げやパスタも・・・。
すんごい店だね。単価で換算したらタイより安いんじゃないかという勢い。
しかもHPで見る限りは、店もバラックみたいな掘っ立て小屋じゃなくて、どちらかというとスタイリッシュな雰囲気。
とりあえずどんな様子なのか気になります。
[コクヨデザインアワード2006]
2002年にスタートした、ユーザーの視点から生み出された新鮮で斬新なアイデアを募集するデザインコンペ。
今年のグランプリは、野菜の形をしている付箋紙。あるようでなかったグッズ。
付箋紙を使い続けることによって変貌を遂げる本体に、スライスされる野菜を見立てたアイデアが秀逸。
しかも赤玉ねぎのビビットな白と赤紫のコントラスト。
使うのももったいないけれど、この付箋紙があったら、たくさん貼っちゃいそう。
シンプルだし、こういうの好きです。商品化されたらぜひ欲しい。
日々更新されてゆくホームページ、特にBlogを運営する管理者にとって、訪問者が自分のサイトにどんな検索語句でやってきたのかというのはけっこう気になるようだ。
僕の場合、「インド 路上 野グソ」で検索してくる人が目立ったので、なんだろうと不思議に思い、ある日検索エンジンで調べてみると、自分のサイトが、その相当するおもいがけない語句の上位にランクインしていることを発見したことがある。
苦笑いというよりは、いったいどんな人物が「インド 路上 野グソ」をインターネットで調べなくちゃいけないんだろうか?という、世の中の摩訶不思議っぷりにただ驚くばかりだった。
路上でしたい人なのか、それともしたことがある人なのか、それともしている人を見たのか、見たくないのか、いや見たいのか?
インド人は路上で複数人が輪になりコウンなパーティを開催する傾向があるので、インドに行くと、好むと好まざるに関わらず、この検索語句にまつわる全ての状況を体験することになるから、どうしようもないわけだけれど、とにかく何処かの誰かが「インド 路上 野グソ」で情報を求めているらしいというのはたしかだ。
最近だと、この検索語句ではヒットしなくなった。実際に検索語句に合致する記事は見当たらないわけだし、ご期待に添えているのかというと、当然、「How to インド de 野グソ」というエントリがないので、サイト的役目は果たしていない。まあ、それはそれでしょうがないのだろう(もともとはカテゴリ内にある語句が拾われているだけのようだし)。
*
*
こういったアクセスデータは、僕が借りているレンタルサーバーが無料で提供している解析の検索語句を抽出しているのだけなので、精査に欠けるし大したことないが、わりと暇つぶしになるので時々確認している。
最近だと、「中年 夫婦二人 献立」で、どこかの検索エンジンにヒットするようだ。
なんだか秋風が凍みる言葉である。
広いお家に残された中年夫婦。食卓の灯りだけがポツンと点いている。息子や娘はみんな結婚してしまった。そんなドラマがありそうな語句である。
どんな献立を作ろうとしているのだろう。手抜きなのか、豪勢なのか・・・?
・森山大道 「新宿+」
02年に月曜社から既刊された「新宿」が、再編集・増ページでお手軽サイズで新たに刊行。
写真点数551点、トータル640頁で値段は2000円。かなりお買い得だ。
森山写真の王道である、ザラついた粒子が荒いモノクロの写真に始まる攻撃的で淫猥な新宿の路上。彼ほど、この街が内在的に抱えているパルスのような暴力性の一瞬を、ファインダー越しに残酷なまでに切り取るカメラマンは居ないであろう。はたして未来なのか過去なのか?森山の写真に対面するといつも戸惑う。
新宿は、いまだにぼくの目に、大いなる場末、したたかな悪所として映って見えている・・・と答える著者。
なぜ、世界的に有名なカメラマンをすら、いまだに新宿という街は惹きつかせやまないのか。その答えは、きっとこの本を手にすれば分かることだろうと思う。
私たちには、時間という壁が消えて奇跡が現れる神聖な場所が必要だ。
今朝の新聞になにが載っていたか、友達はだれなのか、だれに借りがあり、だれに貸しがあるのか、そんなことを一切忘れるような空間、ないしは一日のうちのひとときがなくてはならない。
本来の自分、自分の将来の姿を純粋に経験し、引き出すことのできる場所だ。
これは創造的な孵化場だ。はじめは何も起こりそうにもないが、もし自分の聖なる場所をもっていてそれを使うなら、いつか何かが起こるだろう。
人は聖地を創り出すことによって、動植物を神話化することによって、その土地を自分のものにする。
つまり、自分の住んでいる土地を霊的な意味の深い場所に変えるのだ。
ジョセフ・キャンベル(神話学者)『「旅をする木」(星野道夫)』より
SMAPの香取慎吾を契機に全国的に認知されたマヨラーは、いわゆるマヨネーズ好きが高じて何にでもマヨネーズを掛けて食べる人のことを指して、こんな食べ物にもマヨネーズをかけちゃうの?と不思議がられる位置で食生活を営んでいる。
たとえば香取慎吾は、小さい頃、お腹が空くと雑草にマヨネーズをかけて食べていたという。まさにマヨラーの鏡のような漢(ヲトコ)である。
さて、彼らみたいにマヨネーズ界の総合格闘技に君臨する者は別にして、一般ピープルが〝どこのラインまでならマヨネーズはOKか?〟という命題は、千差万別・十人十色で、オッパイはいいけれど、パンティーはダメよという、夜のお店の「ないようにみえるけど、じつはしっかりあるボーダーライン」に相通ずるといってもおかしくはない。
たとえば粉モノの食べ物ひとつあげても、関西風のお好み焼きにはマヨネーズをかけても、広島焼きにはかけたくない、もんじゃ焼きにいたっては、マヨネーズなんてかけたらブッ殺すというのが、僕の線引きだ。こういう線引きはいたるところに引かれていて、思い巡らしてみると面白い。
個人的に、この人ってマヨラーだなぁって思うラインは、〝白いご飯にマヨネーズ〟あたりが有資格者だと考えている。
*
*
そのマヨラーについて、わりと深い部分まで洞察している山本隆という学者がいる。
「脳と味覚」という著書もあって、美味しいとなんで食べ過ぎちゃうの?という疑問を科学的に考察しているんだけれども、この人が掲げる説のひとつに、うまみ成分=快楽物質がある。
つまりは、舌を通過して美味しいと感じている味情報は、脳内のβーエンドルフィンを刺激する受容体に作用するので、依存症や嗜癖性を引き起こすという内容。
砂糖などの甘み、肉類などに含まれるイノシン酸、昆布とかのグルタミン酸などは依存性がある。
マヨネーズには大量の油が含まれていて、食べるとその油が脳内に味情報として届いてβーエンドルフィンの分泌量を増大するので、マヨラーを生み出すという論理だ。
ようするにマヨネーズ依存症である。
そう考えてみると、バリニーズなんてのは、あらゆる料理に味の素をぶち撒いて食べているので、あれも一種の依存症のたぐいだろう。クタビーチで食べるナシゴレンなんかは、ベロがびりびり痺れるぐらいだし。
*
*
まあ、それはさておき、近い将来には、きっと、マヨネーズの使用量は厳しく制限されて、もちろん医師の指導や判断の下で正しく処方されないと罰せられるようになり、保険証の提示がない限りは入手することも事実上不可能。だから、北朝鮮製のまがいものマヨネーズやら地下組織が精製した非合法なマヨネーズが暗躍跋扈するようになる。
すぐに社会問題に発展し、『福岡県沖に北朝鮮製とみられる大量のマヨネーズか?』みたいなニュースが連日連夜、新聞やテレビで報道されて、そのうち政府が「マヨネーズの取り扱いに関する禁止法」を立案するだろう・・・と心配しまくることを杞憂(※)というので、マヨラーのみなさん、たぶん大丈夫です。
※杞憂
大昔の中国のどっかの人が、空が落っこちてこないかスゲー心配して寝れなかったりどうかしてしまったりしたという故事に由来。取り越し苦労の意味。
先週末の日曜日は、1日中雨が降っていたので、ひさびさにゆっくりと自宅で過ごした。
学生時代に一緒にバイト(土方)に明け暮れていて、同じ大学じゃないけれど、いつもツルんでいた連中(KR7)と前の晩は呑み明かしていて、終電間際まで泥酔していたせいもありノンビリと休日を送りたかったのだ。
この会に集まる連中のことを勝手にKR7と呼んでいて、これは、親方が狛江市に住んでいて現場への待ち合わせ場所が『狛江駅のロータリーに朝7時』だったのに由来する。だから「KR7」なのである。
いろんな場所の工事現場を解体したり建設したりした。ひと夏かけて、某県の大型ジャスコの壁を作ったりもした。めっぽう酒に強い連中なので、KR7の酒席は否応なしに盛り上がる。
さて、雨が降っているので、部屋の掃除を済ませ、せっかくだからEpsonのスキャナーでネガをスキャンして画像を取り込んでみた。昨日の投稿分以降でトップページへアップしているLomo LC-Aの写真がそうである。
何パターンか解像度とコントラストを試したけれど、どうもネガからのスキャニングだと、いささかの限界があるようだ。
色合いにムラが生じてしまい、フォトショで色調補正しシャープを効かせても少し厳しい。
実際に印画紙に焼いていないので比較ができないわけだが、どうなんだろう。
僕の勤めている会社の九州センターに、カメラに精通している方がいらっしゃるのでご教授をお願いしたいのだけれど、少し内線で喋ったぐらいで、面識がないので聞き辛い・・・。
きっと彼なら何でも知っていそうな感じである。
*
*
夜はDVDでも観ようかと思いつつも、チャンネルを回してみると、日曜洋画劇場で地上波初の「デイアフタートゥモロー」を放映していたからソファーに寝そべってそれを観た。
これがまた、近年まれに見る衝撃的な駄作っぷりで、映画に登場する人以上に凍てつきそうになった。
僕はわりと酷評される映画(一般人に認められない単館マニアに好まれる映画ではない。満場一致でダメ映画のこと。たとえば「メキシカン」たとえば「コンゴ」)を予告編だけで釣られてしまい、劇場に足を運んでしまう傾向があるんだけれど、もしこれを映画館で1800円払ってみたら、間違いなく歴代3位内は手堅い映画であった。
当時、予告編での段階で「む、これはダメなオーラが出ているぞ」と心を過ぎったのは正解だったようである。
一方、自分の勘を信じずに観てしまったのは、00年の「パーフェクトストーム」。そういや両方とも比較的に似たような内容だ。まあ、これも酷かった。
とにかく本作については、「嵐が過ぎ去ってからニューヨークに行けばいいんじゃね?」と、100人中98人はきっとそう呟くであろう。
CGはたしかにすごかったけどね。人間を襲う狼ですらCGだというのは革新的だ。
僕はホンモノなのかなぁと考えながら観ていたんで。
*
*
そうそう、映画といえば、「三丁目の夕日」とキアヌ主演「コンスタンティン」が続編決定だとか。
両作品ともお気に入りなので、とても観たい反面、2作目は不作という法則にならないだろうかとハラハラドキドキでもある。
某SNSの小娘さんから教えてもらったこんなもの。
ご当地のイメージを噂から明らかにするプロジェクト。
wikiスタイルで県名から選択できる。かなり爆笑する地域の話も。
たとえば大阪だったら、
>大阪の噂
>道頓堀川が汚いと言われると喜ぶ。
>匂いに敏感で、すぐ何かに例えたがる。
埼玉のこんなのも。
>埼玉の噂
>さいたまパヤパヤという電波な歌がある(イオシス) 知らない。。。
>なんとなく群馬の方が羨ましい。でもそれほど交流はない気が。
それにしてもどうして埼玉とか大阪ってネタにされやすいんだろうかね。
それだけ話題が豊富ってことかな。
あと、海外諸国についてはかなり酷い。ギャグと捉えられない人は見ないほうがいいかも。ものすごく右曲がり(notダンディ)な記事多数あり。
・永島慎二 「フーテン」
〝新宿〟という言葉が輝いていて、〝新宿〟にさえ行けば、きっとどうにかなっていただろうという時代のお話。
フーテンと呼ばれるヒッピー達は、東口や西口に集まり、大量の睡眠薬を一度に煽り、その効能で酩酊して朝まで過ごす毎日。
サンフランシスコのヒッピーのように陽気ではなく、人生に疑問を持ちつつもダラダラと哲学的に悩む現状から抜け出せないフーテンや自分探しをする若者。
何所となく翳りがあって、ウェットな雰囲気が最高。
新宿の深夜喫茶で朝を迎えたあとに、そのまま海に出かけ、砂浜でハイミナールを齧ってトリップをしてはしゃいで海に飛び込むシーンと、焚き火を囲んでサイケデリックに踊り明かしているシーンが個人的に気に入っている。当時のサブカルを知るだけでも必読だ。
但し、漫画自体は惜しくもすでに絶版。何度か再版されているが、そのいずれも同じように重版の予定がない。楽天ショップやamazonで古書を手に入れるのが良いだろう。
著者の永島慎二は残念ながらに鬼籍に入られてしまった。合掌。
フーテン [文庫版:コミックセット] 永島慎二 講談社(文庫) |
時々、パソコンというものは腐った文字変換をしてくれる代物で、特に会社でどこぞの誰かが勝手にIMEに登録をしてしまうと、恐ろしい変換をしてくれる。
例えば、僕が会社で以前使っていた端末には、どうしてか「よろしく」という文字が「夜露死苦」と登録されていて、僕はうっかりと「夜露死苦お願いします」と、社外の人にメールを出してしまいそうになったことがある。
それ以外にも、果たしてこの文字って一体なんて読むの?というものがあったりするので、ちょっとまとめてみた。
*
*
■ 時々とか代々木とかに含まれている「々」。 ■
僕はこの文字を単体で使いたいときは、「日々」と入力して、そのあとに「日」だけを消して使っていた。deltazulu君は「佐々木」と入力して消していたらしい。
ググってみると、この文字は「どう」若しくは「くりかえし」と文字変換すると、単体ででてくるようだ。
「くりかえし」には、他にも「ゝ」や「〃」「ゞ」「ヽ」「ヾ」と豊富に揃っているので、まあ、この文字を変換すれば、ひとまずはヒットするだろう。
一方、「どう」には「〃」「仝」がある。こういった読み方が存在するようで存在しない文字を語学上には、〝踊り字〟といって、<日本文字表記で使用される約物(特殊記号)の一つで、々・ヽ・ゝなどの記号を指す>とウィキペディアでは説明している。
*
*
■ 10時~とかにある「~」。 ■
僕の知人が電話を掛けてきて『ねぇ、ちょっとさ、パソコンで、真ん中ににょろってなっているのってどうやって出せばいいの?』と訊ねてきたのが、この「~」。
「から」で文字変換するか、シフトを押しながらキーボードの「へ」を叩けばでてくる。
それにしても『真ん中ににょろ』っていう表現は、なんだかムーミン谷のようで奥ゆかしいね。
ちなみに彼曰く「チルダ」は『上ににょろ』だそうだ。
*
*
■ 大人/小人の「小人」。 ■
じつはこれ、「こども」と入力しても変換されない。「しょうじん」か「こびと」で文字変換しないとダメだ。
小人症という病気もあるのだから、非常にデリカシーを必要とする言葉でもあるようだけれど、けっこう温泉施設や公共料金では使われている表現である。
*
*
■ さまざまな「単位」。 ■
そのまんまである。僕はあんまり使ったことがない。ずばり「たんい」と変換すれば、あらかた出てくる。
「㌦」「㍑」「㌃」「㍗」「㌍」「㍉」「㌻」「㌧」「㌫」・・・etcと長くなるので割愛。
*
*
■ それでも見当たらないときは「きごう」で。 ■
まあ、2ちゃんねらあたりではいまさらなわけだけれど、「きごう」と変換すれば、いわゆる「ターンA」である「∀」など盛りだくさんだ。これも大量なので割愛。
*
*
■ 等記号じゃない、なんとなしに使っちゃう「≒」。 ■
わりと頻繁に僕は使いたがる傾向がある「≒」。
「きごう」で変換しても出てくるのだけれど、いささか優先度が低い。「きんじ」と変換すれば出てくるようだ。
もちろん「きんじ」というのは「近似」のこと。
*
*
やっぱり、『真ん中ににょろ』はツボだなぁ。伝えようという意気込みと、その表現が抜群である。
世界的に有名なカメラマンが、チープで愛くるしいトイカメラ「HOLGA」で撮影したら、どんな写真ができるのか?
そんな写真集が「パワーショベル」よりリリースされた。
─詳細ページ─
本写真集では、ポラロイドとは思えない、森山大道らしいモノトーンの荒い世界(荻窪とか恵比寿などの東京の街)が、プリントされている。
「HOLGA」というトイカメラに特有のトンネル効果(写真の四隅が彩光が少ないため暗くなっている懐古調の写真)も最大限に発揮。
そして、何よりも、やはり、この写真がトイカメラで撮られていることに驚くだろう。
画素数を競うデジタルカメラが悪いわけじゃない。でもどんなカメラだって、写真というのは、カメラやスペックに左右されない、もっと異なる何かがエッセンスとして昇華し、出来上がるというのを教えてくれる。
※渋谷センター街のHMV6階ギャラリーで、「森山大道写真展 moriyama daido t-82」と題し、06年11月1日~11月30日(10:00-23:00)の期間、この写真集のポラロイドの原版を展示中。入場無料。
本屋自体が青山ブックセンターということもあり、独特のセレクションによる書籍が集まっていて、土日でも空いているので、結構お勧め。いろいろな写真家の作品集も揃っていた。ブースの一部で同期間内にHOLGAとポラロイドのネガも販売している。
Polaroid HOLGA120CFN カメラセットIII (フラッシュ内蔵/赤・黄・青の回転式カラーフィルター装備) ポラロイド(エレクトロニクス) |
来週の週末に、南アルプス市の実家に帰省することになった。23日が祝日で、24日が平日の金曜、そして土日に続くという〝飛び石連休〟で、24日は全日休むわけにいかないので、いささかタイトなスケジュールが予想される。
祖父の13回忌にあたる親戚同士の集まりだから、粗相がないように心掛けたい。
夏以来の帰省となる今回の交通手段は、高速バスを使ってみようと考えた。
僕の田舎は甲府駅から離れている上に、路線バスが少ないから、1本でもバスを逃すと甲府駅で往生することが多いのだ。
そして、最近の高速バスの発展は目を見張るものがあって、僕の田舎宅から僅か10分程度のところに停留所がある。また、料金が良心的で、往復料金が4000円程度とCP率もよい。だから高速バスがラクなのである。
さて、この季節の山梨は、南瓜の美味しい頃で、ほうとうと呼ばれる郷土料理が旨い。
煮干で出汁をとり、味噌を溶かして南瓜や人参の野菜を放り込み、極広麺のうどんを煮込んだ料理。
熱々のほうとうに唐辛子をぱらりと振りかけて一口啜れば、八ヶ岳の山頂から吹く北風にだって負けない。
愉しみである。
(集団就職で青森から上京してきた女の子が、近所の煙草屋さんに『どんぞよろすくお願い・・』と言ったあと、すぐに標準語で『どうぞよろしくお願いします』と挨拶した時の、もたいまさこ演じる煙草屋のおばあちゃんが放った言葉)
「言い直すことはないんだよ。お国の言葉は大切にするこったぁ」
映画『ALWAYS三丁目の夕日』
PSYBABA.NET reccomends 5 potions in this month are
1.Little Tempo - Ron Riddim (CUTTING EDGE)
2.Herbert - Movers And The Shakers (HOSTESS)
3.Dachambo - Mascaline (PLEASURE CRUX)
4.Aromabar - Winter Pageant (INFRACOM)
5.Deep Banana Blackout - Drive Your Funky Soul (DCN)
JR四ッ谷駅から新宿方面に徒歩5分程のところにしんみち通りと呼ばれる300m近くの歓楽街がある。
昼間はひっそりとしていて大通りの喧燥とはかけ離れた感じで、それはまるで誰も居ない放課後の理科室みたいな雰囲気でもあるんだけれど、夕闇が押し迫るにつれて肩を並べてキシキシとひしめき合っているお店にネオンが燈る。
その通りの入り口に「洋食 エリーゼ」がある。
かつては(僕が中学生の頃は)、キッチンエリーゼと呼ばれていた。
いつの頃だったか、キッチンから洋食に変わっていた。けれど変わったのは名前だけであって、味の方はどことなく頑固さすら漂うくらい変わっていない。
カウンターに小さなテーブルがあるだけの店なのに、19時前くらいから行列があったりする。
こちらはカキフライ定食(1000円)。
秋から初春にかけてしか出されないカキフライ定食は、この時期の人気商品。
かりっと揚げられた小ぶりのカキフライの眩しい衣に、ソースを染み込ませて、タルタルソースをつける。
ため息が出るほどに美味。すぐにご飯をかっこんで、またソースをつけて・・・と洋食らしく食べるのが流儀というもの。
時々、定食屋さんで出されるカキフライには匂いが苦手な場合もあるけれど、そんなことはまるで感じない。それぐらい美味しい。
メンチカツ定食(850円)。
エリーゼのメンチカツは非常に危険だ。なぜなら中毒性があるから。こげ茶色に焼きあがったメンチに閉じ込められた肉汁たっぷりの具。したたるその肉汁にオリジナルソースを絡めて、すぐさまにご飯をほうばる。さっくりとしたミンチの風味が口の中に広がる。定食屋の王様の味である。
オムライス(780円)。
ここのオムライスは、まあ昔ながらのオムライスというもので、チキンライスを卵で包み、その上にケチャップが掛けられている。
チキンライスはしっかりと味が染みていて、ベチャべちゃしてない。
オムライスのライスの部分がべちゃっとしているのは致命的だし、味が卵に負けることなく勝つこともなくバランスを取る─それはまるでサーカス広場の綱渡りのようだ─店はそう滅多に無い。
でもこの店は、陳腐な言葉だけど、両者のハーモニーが競い合うように奏でられてる。
チキンライスだけでも出せると、いつも思う。卵2個分使っているので、なるほどと頷くほどのふんわり感。
ウナギの寝床のような長細い店で、客の回転も早いから、食べたらすぐに出ることになるだろうけど、それでも是非。
洋食 エリーゼ
新宿区四谷1-4-2 峯村ビル1F
月~金11:00~15:00/17:00~21:00
土11:00~15:00
日曜、祝日、定休
オムライス --\780
カニコロッケカレー --\880
カツカレー --\800
ハンバーグ定食 --\880
メンチカツ定食 --\850
ミックスフライ定食(エビフライ、キスフライ、カニクリームコロッケ)--\880
ビーフトマト定食 --\880
カキフライ定食(冬限定) --\1000
メンカキ定食(冬限定) --\950
東京と山梨の県境ぐらいになると、鬱蒼とした山々や深い森が見渡せることができて、奥多摩湖周辺にはキャンプ場や温泉もあり、夏には都内から近いこともあり野外パーティが開催されることがある。
その主管道路である国道139号を山梨方面に進んだところにあるのが、「小菅の湯」。
渓流のせせらぎに耳を澄ましてゆったり浸かれる温泉だ。
施設は大きな内湯が2つ、そして、寝湯、露天風呂・五右衛門風呂など9つの湯が愉しめる。併設しているレストランでは、いわな刺身定食が食べられたりするので、産地のグルメも堪能だ。
泉質はph9.98のかなりの高アルカリ性温泉。めちゃくちゃお湯が柔らかく滑らか。少し入っただけで肌がスベスベになるのが嬉しい。
露天風呂から眺める景色は贅沢。秋には紅葉が見られるという。都心から1時間足らずで辿り着ける温泉なので、時間があったら足を伸ばしてみるといいかもしれない(といいつつも、週末は混んだりもするから注意が必要だとか)。
下の写真は、いわな刺身定食(1050円)。
多摩源流「小菅の湯」
山梨県北都留郡小菅村3445番地
4月~10月 10:00~19:00(入館受付は18:00まで)
11月~3月 10:00~18:00(入館受付は17:00まで)
毎月第4金曜日、定休
1日入場料
(タオル、バスタオル、浴衣のレンタル付き)
大人 --\1200
小人 --\700
3時間入場料
大人 --\600
小人 --\300
タオルバスタオルセット --\150
タオルバスタオル浴衣セット --\300
いわな刺身定食 --\1050
やまめ塩焼き定食 --\1050
いわな蒲焼丼定食 --\1050
釜飯定食 --\1050
麦とろ定食 --\940
─詳細 HP─
5月以降に失敗したフイルム数----10本
失敗した枚数----360枚
へなちょこカメラ街道まっしぐらだった僕のささやかな趣味にも、ようやく光明が見えかけてきて、完全に現像できた写真が手元に届いた。
失敗原因の全部は、巻き戻し中にカメラ内部でフイルムが噛んでしまい、無理やりに巻き上げようとしてフイルムが切れ、台無しにしてしまうという悲惨なモノ。それを10回繰り返しました。学習能力ゼロです。
おかげさまで、夏に行ったアソコとか遊んだアレとか全てが消えましたよ。うふふ。
そして、季節は気がついたら10月。5ヶ月を経た後に、ようやく無難に巻き上げ完成の写真をアップした。
写真の出来云々というより、写真が現像できたことが重要というレベルの低い位置からの拍手です。
長かったなー、不遇時代。お金幾ら投げ込んだんだろうか。
*
*
それにしても、昨今の現像代は目を見張る高騰ぶりである。
白黒フイルム(27枚)で、2500円取られましたよ。ねえ、そこのアナタ、2500円といったら、ちょっとしたキャバクラだったら遊べるじゃないですか。
僕は行かないですけど、熱心な僕の周りの友人が聞いたら、きっと憤慨しますね。
「2500円だったら、絶対にキャバるよ」と。
こんな高い遊びもどうかと思うので、自宅にあるスキャナのくっついたエプソンのなんとかっていう新兵器で、ネガから画像を取り込んでみようと、検討しているところ。
それだったら700円程度で済むし。それにしても銀塩派は肩身が狭いなぁ。
ロン・リディム(Little Tempo : カッティングエッジ 1999)
サイレント・ポエツ脱退後の土生剛と白水生路が中心となり、HAKASE(元フィッシュマンズ)や春野高広(サイレント・ポエツ)らが加わり、多彩なメンバーを固めつつあるLittle Tempo。
結成から13年経つ、ゆる~くてなごめるダブのバンドだ。
スティール・パンが奏でる爽やかな音は、まるでさざ波のように耳の奥底までザブ~ンザブ~ンと届き、身体中の全細胞を弛緩させ、気持ちよくしてくれる。
もし貴方がまだ彼らの音を聴いたことがなく、Little Tempoのナンバーを初めて耳にする機会に恵まれたら、きっと「日本にこんなバンドがあったんだ」としきりに感心するだろう。
1999年発売の「ロン・リディム」はリトテンのエッセンスが詰め込まれた最高のアルバム。入門編として聴くにはこの一枚だ。
彼らが放つボサノバ、ラテン、そしてユルユルのレゲエサウンドは、究極のアーリー・サマーチューンである。
夏の訪れを予感した、心地よい風の吹きぬける初夏の午後に。