2008年09月22日

Ancient Herbs & Mordern Medicines : September 2008

PSYBABA.NET reccomends 5 potions in this month are

1.Soul Asylum - Runaway Train (SONY)
2.Third Eye Blind - Semi-Charmed Life(WEA)
3.Red Hot Chili Peppers - Scar Tissue(WEA)
4.Beck - Loser (GEFFEN)
5.Sugar Ray - Every Morning (WARNER)

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2008年09月19日

肉タリアン or ベジタリアン

週末がやってくるたびにルーシーと一緒にダイアモンドを抱えて空を駆けるのに、何故か一方では健康には気をつけている連中が多いこの業界、最近はめっきり某県が鬼門らしいじゃないですか。

アンバランスだとか矛盾だとか糾弾されても肉を食べない、つまりはベジタリアンだと宣言するのは珍しくなくなってきたし、卵も受けつけないし蜂蜜もNGだというヴィーガンを目指すのも当たり前になってきた。僕自身も十数年前の4年間ほどは実践していたので、過度の肉摂取は身体的にそぐわないんではないかと、経験則として認識している。

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まあ、僕自身のきっかけは、何処かで書いたように、15年前の初インドがそれだった。

初めて訪れる印度亜大陸にブルブルと武者震いした僕は、深夜のニューデリー空港から市街地のメインバザール(東西の旅人が滞在し交差するマーケットのある安宿街だ)のゲストハウスにその晩の寝床を決め、僅かに灯りを灯している屋台でハンバーガーに舌鼓をうった。飲み物はサムズアップというコーラのパチモン。

今思い起こせば、わざわざインドまで足を運んだのに毛唐を代表する食べ物に手を出したのが運の尽きだったんだろう。喧騒とヒンディ語にボッタクリとデタラメが渦を巻いて、地面を灼熱が照らしている朝に僕は早速と亜大陸の洗礼を受けることとなった。

昨夜の屋台があった場所には何をしているんだかさっぱり分からないインド人が数名たむろしていて、喧嘩なのか談笑なのか絶対に判別できない会話がいたるところで繰り広げられ、屋台の真向かいには肉屋があった。

牛は人間より偉いんだか尊いんだかという国なので、牛肉は軒先には並ばない代わりに、羊のでっかい頭がそこにぶら下がっていて、その横に─たぶん、そうだったんだろう。もはや思い出すこともできない─鶏が逆さになって吊らされていた。

まあ、それぐらいだったら耐えられる。でもそこで僕が見たものは明らかに異質のものだったのだ。

数千、いや数万匹はいるだろうか、みっしりと密集した蝿の大群。

その大群が肉の周りを値踏みするように飛び回っていたのだ。ある肉の塊は、肉ではなく黒い物体だった。自分の眼を疑ったのは言うまでも無い。でも何度見返してもそれは揺ぎ無い事実だった。

肉の全面を蝿が覆っているので真っ黒になっていたのだ。ブンブン。

僕はそれを見た途端に胃のあたりに鈍い衝撃を受け、摂氏40度はあるというのに、文字通り鳥肌を立てた。大好きな小説の一節にタンドリチキンを食べてこそインドだみたいなくだりがあったが、それを見て以来、旅の期間、僕が口にしたのはベジフライドライスかベジカレーだった。

そんな生活が続いたせいか、今度は日本に帰ると肉が食べられなくなった。

蝿を思い出すとか清潔面からではない。ちょっとでも食べると胸焼けがするのだ。身体がぐったりする感覚。

そこで僕は思った。

「肉って、ほんとは健康に良くないんじゃないか?」と。

そして4年ほど似非ベジタリアンをしていた。魚は食べるし、時々ラーメンも食べるし、牛乳も飲むので、<なんちゃって>スタイルだ。明らかに肉として眼に映る形態は避けていたという感じだ。

いまはベジタリアンという生活スタイルについて強迫観念はない。以前は心の何処かで肉食について追い立てていたというか、罰則規定を設けているかのように、自分と肉食の関係性に場合によってはストレスを感じていたけれど(要は肉食を絶とうと努力していたからだ。煙草を僕は吸わないが禁煙みたいなものか。禁肉だね)、いまはそうじゃない。食いたいときは食えばいいじゃんかとアバウトに構えている。で、案外アバウトに構えると肉なんてそんなに食べないものだったりもする。

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さて、話がちょっと逸れたけれど、先日、こんなニュースがあったのだ。「菜食は肉食に比べて脳収縮を引き起こす可能性が高い」というニュース。あんまり野菜ばっかり食べていると脳収縮を引き起こすらしい。脳収縮ってなんだか分からないけど、パーチクリンってことなのだろうか。野菜を食べることで健康を手に入れようとしてパッパラパーにはなりたくないものだ。

じゃあ、インドのベジタリアンはパーチクリンなのかというと、そうではないので、果たしてこの記事の信頼性そのものは疑わしいとも言える。ただ、肉や魚をあんまり食べなかったりすると、ビタミンB12が欠乏しがちというのは科学的根拠があって、その欠乏は脳収縮を引き起こす一因になってしまうらしい。

ちなみに脳収縮を回避するには、魚を食べることのようだ。魚に含まれるオメガ3(n-3系)の脂肪酸が、脳のシナプス中の柔軟性を高めて記憶力と学習能力を高め、痴呆や他の精神障害のリスクを抑えるとか。

何事も過度の状態はアレルギ反応が出るのかもね。過度に肉を摂取することも健康を損なう原因になりうるし、過度の肉の非摂取も健康を損なう原因になりうる。

まあ、焼肉デートはムフフな予感というのは、渋谷の恋の物語では、今もこれからもガチなわけですが。

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2008年09月11日

野方「味噌麺処 花道」

2008年9月3日に西武新宿線の野方駅近くでオープンしてから、たった1週間足らずしてラーメン業界の話題をさらっているのが、この「味噌麺処 花道」。野方駅北口の商店街を歩いて3分程度のところにある、カウンターだけの味噌ラーメン屋だ。しかしたった1週間で注目を浴びる、その話題性ってなんだろうか。聞くところによると、「麺処井の庄」や「蒙古タンメン中本」で修行を積んだらしい。なるほど、である。

一般的な味噌ラーメンとつけ麺でメニューが分かれていて、味噌→辛味噌→番町と辛さは3段階。価格も味噌ラーメン750円~、味噌つけ麺780円~で、私鉄各駅停車らしいお財布に優しい設定。


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写真は辛味噌ラーメン(750円)。

たっぷりと乗っかったもやしの脇に分厚いチャーシューが2枚、まるでPCのメモリのように差してあって、料亭の箸置きと同じくらいのメンマ。スープは(ものすごおおく)濃厚な味噌スープ。味噌の甘み一本の単調な味付けではなく、何層にも複雑に調合してあり、時折顔を見せる酸味が新鮮だ。山椒系のピリリとしたスパイスが食欲をそそる。生にんにくがサービスで置いてあったけど、かなり合うだろうなと思う。その爆裂インパクトなスープに絡むもっちりな極太麺が食べ応えバッチリだ。腰が十分あり、まさに濃いスープだからこそ調和が取れるのだろう。木枯らしが吹き荒れる真冬、こんな一杯で身体の芯から暖まりたいものである。

20080911b

「味噌麺処 花道」
中野区野方6-23-12
11:30~14:00 / 18:00~22:00(売り切れ次第終了)
火曜、定休

味噌ラーメン --\750
辛味噌ラーメン --\750
番町ラーメン --\800

味噌つけ麺 --\780
辛味噌つけ麺 --\780
番町つけ麺 --\830

HP

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2008年09月03日

酒場のルール

東京で呑み屋を<上手に>経営したいなら、野球の話と宗教の話と政治の話をしちゃいけないとはよく耳にするもので、夜が訪れるたびに一心不乱に酒場の扉を叩く身としては、酒精で滲んだ記憶をまさぐりつつ、なるほどと頷くばかりである。

東京は読売巨人軍の本拠地なので、やはり巨人ファンが何処の酒場にもいたりするわけだけれども、同時に熱心なアンチ巨人もいるものである。だからシェイカーを振るだけに留まらずに、うっかりと巨人軍に対しての見解を述べるものならば、あとは想像するのもウンザリする口喧嘩の応酬が待っているのだ。

宗教についても同様である。東京には戦後最大の某宗教の本拠地(っていうのだろうか)があるので、圧倒的に信者が多い。と同時に、そこにはアンチも必然的に存在するのである。だからツマミを差し出すだけに留まらず、つい宗教観について一言挟もうなら、それはもう、辟易とした食傷気味な夜がアングリと口をあけているのだ。

政治についてもこれまた然り。地盤的には自民党が強いとは言いがたい土地柄だけれども、それは上述の2つの命題と同じだ。ただ、修羅場が待つのみである。

そこで、もし、貴方が東京で一旗挙げようと堅く決意していたら、このルールを覚えておいて損はない。

少なくとも、大切なお客を3人減らすことは防げる。

東京で呑み屋を経営するなら、野球の話と宗教の話と政治の話をするなである。

さて、先日、サルが猿山から下りてきて、緊急会見で質問してきた記者に言い訳するように「あなたとは違う」と呟いた。だとしたら、彼はいったい誰とは同じなんだろう?それとも誰とも同じじゃないのか。

ふー、酒でも呑みに行ってくるか。

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