2010年05月16日

Aphorism [中谷巌]

充実した人生を送りたい。
人生を無駄にしたくない。

そう思うなら、考え抜くことです。問題意識を持って、日々を過ごすことです。

実は目の前には、チャンスが必ず待ち構えている。意識している人には、
それが見えてくる。何も意識していない人には、どんなにいいチャンスが目の前にあってもつかまえられない。


中谷巌(経済学者)

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2009年05月31日

Aphorism [谷恒生]

東京は働くしかないんだよ。
自分の時間をお金に変える場所なんだ。
東京でなまけていれば、それだけ自分のために使う時間を
浪費することになるのさ。ぼくみたいに技術もなにもなくてけっこう
稼げる場所は、地球で東京とニューヨークぐらいだからね。
もっと時間を大切にしなきゃって、いつも思うのさ。


谷恒生(小説家) 『カルカッタ大真珠ホテル』

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2009年04月08日

Aphorism [石丸元章]

何もかもうまくいかない時、最悪のトラブルの連続で
クタバリかけた時こそが、ガッツの見せどころ、
大声でわめき散らして腕を振り回し人生をうんとうんと楽しむんだ。
人生を楽しむ─オレが言うと殴られそうな言葉だ。
だからもう言わない。でも本当さ。

ギネスをもう1パイント。

シャブでパクられるなんて、落ちるところまで落ちたねえ、
なんて言うヤツはわかっちゃいない。ガッツのあるヤツは
"落ちた"と見せかけて、しゃがんでるだけなんだよ。

石丸元章(覚醒剤取締法で逮捕された作家) 『アフタースピード』

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2009年03月09日

Aphorism [ヘイウッド・グールド]

ふん、小さな心に小さな勝利か。


ヘイウッド・グールド(作家) 『カクテル』

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2008年12月05日

Aphorism [KING JIM]

独創的な商品を開発し、
新たな文化の創造をもって
社会に貢献する。


キングジム(デジタルメモ開発会社)経営理念

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2008年10月21日

Aphorism [山本コウタロー]

いつまでも、好き嫌いだけで人間関係を考えていては、
幅の広い柔軟な感性は養えない。嫌いだろうが、
性格が合わなかろうが、その人と自分との違いを発見し、
異なった人生を学ぶ姿勢でのぞめば、かえって相手の
良さも見えてきて、自分も成長していくのである。


山本コウタロー(ミュージシャン)

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2008年03月14日

Aphorism [青島俊作]

リーダーが優秀なら、組織も悪くない。


映画『踊る大捜査線 The Movie 2 - レインボーブリッジを閉鎖せよ!』

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2008年02月08日

Aphorism [ジョージ・W・カーヴァー]

不成功の99パーセントは、言い訳ばかりをする習慣を持つ人から生まれてくる。


ジョージ・W・カーヴァー(農科学者)

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2008年01月10日

Aphorism [群ようこ]

「どこに住んでいても、どこにいてもその人次第なんですよ。その人がどうするかが問題なんです。しゃんとした人は、どんなところでもしゃんとしていて、だめな人はどこに行ってもだめなんですよ。きっとそうなんだと思う」


群ようこ(作家) 『かもめ食堂』

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2007年11月30日

Aphorism [中島らも]

ただこうして生きてきてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。


中島らも(作家 故人) 『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』

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2007年10月30日

Aphorism [江頭2:50]

目の前で悲しんでいる人を見つけたら何とかして笑わせたい。
そのためなら警察につかまってもいい。寿命が縮まってもいい。


江頭2:50(お笑い芸人)

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2007年09月19日

Aphorism [イギリスの格言]

子供が生まれたら犬を飼いなさい。

子供が赤ん坊の時、
子供の良き守り手となるでしょう。

子供が幼年期の時、
子供の良き遊び相手となるでしょう。

子供が少年期の時、
子供の良き理解者となるでしょう。

そして子供がおとなになった時、
自らの死をもって死の悲しさ、命の尊さを教えるでしょう 。


─イギリスの格言─

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2007年08月24日

Aphorism [香川照之]

僕にとって演技とは何かを表現するものではない。

自分はなぜ生きているのか? 何をしたいのか? という問いかけです。

僕自身の人生経験の蓄積でもありますね。役者をやらせてもらっているという立場を忘れないでいたい。


香川照之(俳優)

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2007年08月03日

Aphorism [北山安夫]

10人に聞いて1人だけ賛成することは、大いにやる。
5人が賛成したら少し考えたほうがいい。
6~7人が賛成するのものはすでに過去のもの。

他人から批判されないものなら、作らないほうがいい。


北山安夫(庭師)

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2007年07月04日

Aphorism [川原俊夫]

受けた恩は石に刻め 施した恩は水に流せ。


川原俊夫(味の明太子ふくや創業者)

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2007年04月17日

Aphorism [竹西寛子]

言葉づかいというものは、人間の生活の部分的な意匠のようなものではない。
言葉づかいとは、よきにつけあしきにつけ、人間が人間を、さらに世界をどう感じ、どう考えているか、つまり人間がどう生きているかのかけかげのない証しなのである。


竹西寛子(小説家)

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2007年03月20日

Aphorism [沖縄の諺]

唄や耳薬 (うたや みみぐすい)
笑てい腹薬 (わらてい わたぐすい)

─沖縄の古い諺─

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2007年03月02日

Aphorism [茂木 健一郎]

脳科学の2つの大きなテーマは、「学習」と「選択あるいは主体性」の問題である。

脳が喜びを感じるためには、何をするにしても自分が「選べている」という感覚が重要だ。幻想かもしれないけれど、仕事しているときにも「やらされてる」感覚を持っているとダメ。みずから選んで仕事をしている感覚を持つことが大事だ。

限られた時間で、いかに仕事をこなすか。こういう「時間活用術」と言うと「効率」のことばかり考えがちだが、もっと有機的な側面がある。いかに自分の行動や考えを有機的に組み合わせて、新しい発想といったものにつなげるかを考えると、いろいろと面白い可能性がある。

会社での仕事で言えば、ちょっと席を立って何かを取りにいかなきゃならないといった行為を、集中している仕事の句読点として意識化する。次の仕事にかかるときに、歩いて行って帰って来る間に、何か思いつく、考えがまとまるといった方向性だ。

新しい仕事に着手した時に、いかに早く集中できるか。それを考えたときに、いつも決まった手順を踏んで、それを句読点にする方法がある。例えば「ジンクス」もそういうものだ。迷信とかそういうものではなくて、決まったルーティンに自分を入れていく。

僕の場合、朝起きてすぐブログを書くのは良い「助走」になっている。それをやってから本題の仕事に入っていくというのが、1つのルーティンとして確立している。

「創造性」について多くの人が誤解しているのは、いろいろ手を変え品を変えてやらなくちゃならないと思い勝ちなことだ。実は、同じことを繰り返すのが、創造性の一番の母だというのは、多くの方が言っていることでもある。


茂木 健一郎(脳科学者)

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2007年02月19日

Aphorism [ラブ・アクチュアリー]

世の中に嫌気がさしたら
ヒースロー空港の到着ゲートへ

人は言う"現代は憎しみと欲だけ"と

そうだろうか?

ここには"愛"の光景がある
崇高な"愛"ではなくニュース性もない

父と子 母と子 夫と妻 
恋人同士 懐かしい友人

9月11日の犠牲者があの時かけた電話も
憎しみや復讐ではなく"愛"のメッセージだった

見回すと実際のところ
この世には愛が満ちあふれている

love acutually is all around.


映画『ラブ・アクチュアリー』

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2007年02月08日

Aphorism [スティーブ ジョブス]

"If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?"

And whenever the answer has been "no" for too many days in a row, I know I need to change something.


もし今日が人生最後の日だとしたら、果たして今日やるつもりの予定というのは私は本当にやりたいことなのだろうか?

その問いに対して「いいや、そうじゃないんだ」と何日か答えが続くと、そうだな、そろそろ何かを変える必要があるんだなと悟るわけです。

スティーブ ジョブス(アップルCEO)『スタンフォード大学卒業生への祝辞』より

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2007年01月19日

Aphorism [嵐山光三郎]

時代を背負いつつ回転していく宇宙には、大まかにわけて、三つのステイションがある。

一つは思想の駅、もう一つは感性の駅、もう一つは生活の駅です。

これらは、いつの時代もそれぞれの客を乗せたり降ろしたりしているわけですが、60年代は、思想ステイションの乗降客が多くてね。あのころ、『思想の科学』という雑誌があって私も熱心に読んでたけど、70年代に入ると、とたんにつまらなくなった。

「思想に科学なんてあるのかよ。思想にあるのは流行だけじゃないの」とか言ったりした。

それは、70年代は、感性ステイションの乗降客が多くなったんですよね。

禅なんか感性ステイションの助役だな。いろんなわかんないことがあって、山の洞穴で座禅し、諸国を旅し、滝にうたれ風雨にうたれ、風を食らい水辺に宿してなお悟れなかったある日、風鈴がチリンと鳴ったのを契機に大悟する、という。よくあるじゃないですか、こういうの。

感性は思想を凌駕するわけですが、生活によって凌駕される。で、生活は、また思想によって凌駕されるという三つどもえですね。

70年代の感性の時代を経て、80年代は生活の時代。

これは、そのうち、思想によって凌駕される運命にある、と。


嵐山光三郎(作家) 『「若者たちの神々Ⅳ」(筑紫哲也との対談集)』

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2006年11月24日

Aphorism [ジョセフ・キャンベル]

私たちには、時間という壁が消えて奇跡が現れる神聖な場所が必要だ。

今朝の新聞になにが載っていたか、友達はだれなのか、だれに借りがあり、だれに貸しがあるのか、そんなことを一切忘れるような空間、ないしは一日のうちのひとときがなくてはならない。

本来の自分、自分の将来の姿を純粋に経験し、引き出すことのできる場所だ。

これは創造的な孵化場だ。はじめは何も起こりそうにもないが、もし自分の聖なる場所をもっていてそれを使うなら、いつか何かが起こるだろう。

人は聖地を創り出すことによって、動植物を神話化することによって、その土地を自分のものにする。

つまり、自分の住んでいる土地を霊的な意味の深い場所に変えるのだ。


ジョセフ・キャンベル(神話学者)『「旅をする木」(星野道夫)』より

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2006年11月10日

Aphorism [ALWAYS三丁目の夕日]

(集団就職で青森から上京してきた女の子が、近所の煙草屋さんに『どんぞよろすくお願い・・』と言ったあと、すぐに標準語で『どうぞよろしくお願いします』と挨拶した時の、もたいまさこ演じる煙草屋のおばあちゃんが放った言葉)

「言い直すことはないんだよ。お国の言葉は大切にするこったぁ」


映画『ALWAYS三丁目の夕日』

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2006年11月01日

Aphorism [シンディ・クロフォード]

自分のやっていることがわかっていて、それに満足しているのなら、決して後悔しないわ。

でもそれが言われるままにやっているのなら、必ず後悔するわよ。


シンディ・クロフォード(映画女優)

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2006年10月19日

Aphorism [トレインスポッティング]

人生を選べ、キャリアを選べ、家族を、テレビを、洗濯機を、車を、
CDプレイヤーを選べ、電動缶切り機を選べ、
自己中心のガキになることほどみっともないことはない。未来を選べ・・・・。
だけど、それがいったい何なんだ?

Choose Life. Choose a job. Choose a career.
Choose a family. Choose a fucking big
television, choose washing machines, cars,
compact disc players and electrical tin openers.
Choose good health, low cholesterol,
and dental insurance…・・・・・・・
Choose your future、Choose life!


映画『トレインスポッティング』

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2006年09月08日

Aphorism [藤村靖之]

「よく冗談でいうんですよ」

そして一枚の紙を取り出し、藤村さんは次のように書いた。

〝できるわけ/ないじゃないか〟

「でもね、こうしたらどうですか?」

そしてこう書く。

〝できる/わけないじゃないか〟

オヤジギャグかと思いきや、さらにこう書き続けた。

〝impossible/I'm possible〟

「発明は0.1%でもダメだと思うと、やっぱりダメなんですよね」


藤村靖之『フリーペーパー「RICE PAPER88」のインタビューにて』(発明家)

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2006年08月07日

Aphorism [ノヴァーリス]

すべての見えるものは、見えないものにさわっている
聞こえるものは、聞こえないものにさわっている
感じられるものは、感じられないものにさわっている
おそらく、考えられるものは、考えられないものにさわっているのだろう。


ノヴァーリス(ドイツの詩人)

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2006年06月30日

Aphorism [ニュー・シネマ・パラダイス]

郷愁に惑わされるな。

自分のすることを愛せ。


映画『ニュー・シネマ・パラダイス』

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2006年06月19日

Aphorism [車寅次郎]

(「人間は何のために生きているのかな」という甥の満男からの質問に対して)

「何て言うかな、ほら、あ-生まれて来てよかったなって思うことが何べんかあるだろう、そのために人間生きてんじゃねえのか」


車寅次郎(第39作『寅次郎物語』より)

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2006年06月09日

Aphorism [遙洋子]

おしゃれとかグレードにこだわる時にいちばん気をつけなきゃいけないのは、それがコンプレックスの反映でないかどうかっていうこと。

そこで、品があるかどうか分かれるんです。


遙洋子(作家)

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2006年06月01日

Aphorism [アメリカンビューティー]

美のあふれる世界で怒りは長続きしない。

美しいものがありすぎるとそれに圧倒され、僕のハートは風船のように破裂しかける。

そういう時は体の緊張を解く。

するとその気持ちは、雨のように胸の中を流れ、感謝の念だけが後に残る。

僕の愚かな取るに足らぬ人生への感謝の念が。

たわ言に聞こえるだろう?

大丈夫。

いつか理解できる。


映画『アメリカンビューティー』

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2006年05月18日

Aphorism [山川冬樹]

サイードは「オリエント(東洋)」という概念が、西洋が自らの幻想を投影して理想化したり、逆に見下したりすることによって、西洋の優越を確認する為に設定された「他者」であると、指摘しましたが、それはジャンルとしての”民族音楽”も全く同じで、さらに厄介なことには、”民族音楽”の一般化が進む近年、演奏する当事者までもが「私は”民族音楽”をやってます」という誇りにも似た意識を持ち始めてしまっている。

(中略)

能天気に”民族音楽”や”ワールドミュージック”に加担するくらいなら、音楽なんてやめたいくらいです。

我々現代の日本人がこの便利な”民族音楽”という言葉を軽く使うとき、それは西洋人のオリエンタリズムの視点を借りていることに他ならず、そうしたスキゾフレニアが僕らの環境や感覚を支配している、ということは自覚しておくべきだと思います。


山川冬樹(AlayaVijana ホーメイ)

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2006年05月08日

Aphorism [杉山康彦]

日本語には日本語のリズムがあり、邦楽には邦楽のリズムがある。

それはアフリカや西欧のリズム・シンタックスでは律することができない。

まだ分析して突きとめることができないことと、「存在しない」ことを混同してはならない。


杉山康彦『ことばの芸術』

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2006年04月21日

Aphorism [清水幾太郎]

「が」という接続助詞は便利である。

一つの「が」を持っていれば、どんな文章でも楽に書ける。

しかし、私は、文章の勉強は、この重要な「が」を警戒するところから始まるものと信じている。


(中略)


眼の前の様子も自分の気持も、これを、分析したり、また、分析された諸要素間に具体的関係を設定したりせずに、ただ眼に入るもの、心に浮かぶものを便利な「が」で繋いで行けば、それなりに滑らかな表現が生まれるもので、無規定的直接性の本質であるチグハグも曖昧も表面に出ずに、いかにも筋道の通っているような文章は書けるものである。

なまじ、一歩踏み込んで、分析をやったり、「のに」や「ので」という関係を発見乃至設定にしようとなると、苦しみが増すばかりで、シドロモドロになることが多い。

踏み込まない方が、文章は楽に書ける。

それだけに「が」の誘惑は常に私たちから離れないのである。


清水幾太郎『論文の書き方』(故人)

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2006年03月24日

Aphorism [開高健]

明日、世界が滅びるとしても 
今日、あなたはリンゴの木を植える。


開高健(小説家 故人)

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2006年03月13日

Aphorism [ショーシャンクの空に]

希望は良いものだ。

たぶん最高に良いものだ。

良いものは決してなくならない。


映画『ショーシャンクの空に』

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2006年02月24日

Aphorism [谷川俊太郎]

木がそこに立っていることができるのは
木が木であってしかも
何であるかよくわからないためだ

木を木と呼べないと
私は木すら書けない
木を木と呼んでしまうと
私は木しか書けない

でも木は
いつも木という言葉以上のものだ
或る朝私がほんとうに木に触れたことは
永遠の謎なのだ


谷川俊太郎『木』(詩人)

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2006年02月15日

Aphorism [大江健三郎]

昔はモラリストとかフィロソファーとかがいて、基本的な命題をじっと徹底的に、自分の頭で追求したんだ、そして自分の声で表現したんだね。

だから、その時代には、あの男は自然についてこう考えているとか、この男は悪魔の存在についてああいう仮説をたてているとか、町の人間がみな知っていたんだ。

しかし今日ではそういうことはない。

もう現代の人間どもは、いろんな基本的な命題については二十世紀の歴史のあいだにすべて考えつくされたと思っていて、自分で考えてみようとしないんだ。

そのかわりに百科事典をひとそろい書斎にかざっておいて安心している。

おれはそれが厭なんだ、本質的なことはみな、いちどおれの頭で考えて、おれ専属の答えを用意しておこうと思うんだ。


大江健三郎『日常生活の冒険』(小説家)

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2006年02月02日

Aphorism [高城剛]

「今年のテーマはまだはっきりとはしていなくて。何しようかなって考えてる最中です。少し考えてるのは、何をやめて何を新しくするのかってこと。

僕はそれを〝情報ダイエット〟って呼んでいるんです。

ここ5年くらいでインターネットが普及したことで、情報が50倍くらいの量で氾濫してるでしょ?
みんな実際に体験したわけじゃないのに、知っているだけで体験した気になったりしてる。

これはヤバいなと。

だから、氾濫している情報に惑わされずに〝情報ダイエット〟をして、いろんな本質を求めていこうと思っています。

それでね、テレビとウェブを見るのをやめたんですよ。携帯はまだやめられないけど。

例えば、美味しいラーメン屋はきちんと自分で行って確認して、それを人に伝えなきゃまずいと思ったんです。」


高城剛(ハイパーメディア・クリエーター)

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2006年01月11日

Aphorism [大関松三郎]

一くわ

どっしんとおろして ひっくりかえした土の中から

もぞもぞと いろんな虫けらがでてくる

土の中にかくれて

あんきにくらしていた虫けらが

おれの一くわで たちまち大さわぎだ

おまえは くそ虫といわれ

おまえは みみずといわれ

おまえは へっこき虫といわれ

おまえは げじげじといわれ

おまえは ありごといわれ

おまえらは 虫けらといわれ

おれは 人間といわれ

おれは 百姓といわれ

おれは くわをもって 土をたがやさねはならん

おれは おまえたちのうちをこわさねばならん

おれは おまえたちの 大将でもないし 敵でもないが

おれは おまえたちを けちらかしたり ころしたりする

おれは こまった

おれは くわをたてて考える

だが虫けらよ

やっばりおれは土をたがやさんばならんでや

おまえらを けちらかしていかんばならんでやなあ

虫けらや 虫けらや


大関松三郎『虫けら』(S19年、南シナ海で戦死 享年19歳)

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2005年12月16日

Aphorism [デス・トゥ・スムーチー]

世界はムリでも
きっと何かを変えられる


映画『デス・トゥ・スムーチー』

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2005年12月06日

Aphorism [ビフォア・サンライズ]

もし神が存在するなら 人の心の中じゃない
人と人との間のわずかな空間にいる

この世に魔法があるなら
それは人が理解し合おうとする力のこと
たとえ理解できなくてもかまわないの 相手を思う心が大切


映画『ビフォア・サンライズ』

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2005年11月17日

Aphorism [老子]

優しい言葉をかければ、信頼が生まれる。
相手の身になって考えれば、結びつきが生まれる。
相手の身になって与えれば、愛が芽生える。


老子(中国の思想家)

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2005年11月01日

Aphorism [山田詠美]

主人公の時田秀美は高校生だが、私は、むしろ、この本を大人の方に読んでいただきたいと思う。

何故なら、私は、同時代性という言葉を信じていないからだ。

時代のまっただなかにいる者に、その時代を読み取ることは難しい。


叙情は常に遅れて来た客観視の中に存在するし、自分の内なる論理は過去の積み木の隙間に潜むものではないのだろうか。

私にとっての高校時代は、もう既に、はるか昔のことである。
そう自覚した時、初めて、私はこの小説を書き始めた。
同じように自覚した大人の方がこれを読んだ時、どのように感じるかを知りたいなぁと、私は、思う。

しかし、そう思いながらも、私の心は、ある時、高校生に戻る。
あの時と同じように、自分のつたなさを嫌悪したり、他愛のないことに感動したりする。

そんな時、進歩のない自分に驚くと共に、人には決して進歩しない領域があるものだと改めて思ったりする。

そこで気付くのだが、私はこの本で、決して進歩しない、そして、進歩しなくてもよい領域を書きたかったのだと思う。

大人になるとは、進歩することよりも、むしろ進歩させるべきでない領域を知ることだ。


山田詠美 『ぼくは勉強ができない』(小説家)

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2005年10月14日

Aphorism [旧約聖書]

狭き門より入れ。
滅びに至る門は大きく、その道は広い。

Enter by the narrow gate;
for the gate is wide and the way is easy, that leads to destruction.

─旧約聖書─

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2005年09月30日

Aphorism [犬養裕美子]

「『おいしい』という言葉を使わずに、おいしさを伝えなさい」。
私が食べ物や、お店の紹介記事を書き始めた頃、最初に先輩から言われたことである。


犬養裕美子『「タヌキの丸かじり」(東海林さだお著)解説』(フードライター)

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2005年09月22日

Aphorism [ユダヤ格言]

井戸に唾を吐く者は、いつかその水を飲まなければならない。


─ユダヤの古い諺─

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2005年09月09日

Aphorism [ジーコ監督]

(コンフェデレーションズカップでの日本代表の戦いぶりを見て、「世界に存在感を示した」と評価する一方、課題の得点力不足については、緊張しすぎてシュートが決まらないことについて言及した一言。)


「失敗を恐れる日本の文化が関係している。」


アルトゥール・アントゥネス・コインブラ=ジーコ(サッカー日本代表監督)

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2005年09月02日

Aphorism [ロバート・フルガム]

何でもみんなで分け合うこと。
ずるをしないこと。
人をぶたないこと。
使ったものはかならずもとのところに戻すこと。
ちらかしたら自分で後片付けをすること。
人のものに手を出さないこと。
誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと。
食事の前には手を洗うこと。
トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。
焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい。
釣り合いの取れた生活をすること
―――毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして、少し働くこと。
毎日かならず昼寝をすること。
おもてに出るときは車に気をつけ、手をつないで、はなればなれにならないようにすること。
不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。
発泡スチロールのカップにまいた小さな種のことを忘れないように。
種から芽が出て、根が伸びて、草花が育つ。どうしてそんなことが起きるのか、
本当のところは誰も知らない。
でも、人間だっておんなじだ。
金魚も、ハムスターも、二十日鼠も、発泡スチロールのカップにまいた小さな種さえも、
いつかは死ぬ。
人間も死から逃れることはできない。
ディックとジェーンを主人公にした子供の本で最初に覚えた言葉を思い出そう。
何よりも大切な意味をもつ言葉。「見てごらん」


ロバート・フルガム『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』

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2005年07月22日

Aphorism [ザ・ブルーハーツ]

世界中に定められたどんな記念日なんかより
あなたが生きている今日はどんなに素晴らしいだろう
世界中に建てられてるどんな記念碑なんかより
あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう


ザ・ブルーハーツ『TRAIN-TRAIN』(ミュージシャン)

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2005年07月15日

Aphorism [貝原益軒]

知って行なわざるは知らざるに同じ。


貝原益軒(朱子学者)

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2005年07月08日

Aphorism [ブライアン・スイニー]

(アメリカ同時多発テロで、世界貿易センタービルに突っ込んだ飛行機に乗っていたブライアンが、妻に残した彼の最後の言葉。留守番電話に残されていた。)


「ブライアンだ。今飛行機がハイジャックされたんだ。事態は思わしくない。できればおまえと話したいが、もしダメだったら、おまえは今後はできるだけ楽しく自分の人生を生きなさい。愛しているよ、いつの日か再会することになってもね」


ブライアン・スイニー(アメリカ同時多発テロの犠牲者)

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2005年06月30日

Aphorism [G'zOneスタッフチーム]

(同じような携帯電話の商品を各社が分け合い、せめぎあう市場で、一度は辛酸を経験したG-SHOCK携帯の製作スタッフが、商品審議会で社長に直接、提案した一言)


「わずかな差で製品を作るのではなく、全く違う商品を作りましょう」


カシオG'zOne TYPE-Rスタッフチーム

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2005年06月20日

Aphorism [山口百恵]

Thank you for your kindness
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile
Thank you for your love
Thank you for your everything

さよならのかわりに


山口百恵『さよならの向こう側』(歌手)

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2005年05月25日

Aphorism [ジョー・R・ランズデール]

人生なんて見知らぬカフェで食べる一杯のチリみたいなもんだ。
スパイスがきいてうまいときもあれば、
クソみたいな味がするときもある。


ジョー・R・ランズデール『バッド・チリ』(小説家)

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2005年05月17日

Aphorism [藤代冥砂]

日々のディテールを疎かにしてはいけない。


藤代冥砂『もう、家に帰ろう』(写真家)

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2005年05月07日

Aphorism [アレックス・ガーランド]

思いうかべてみろよ、ラグーンを。

背の高い岩壁にぐるりと囲まれ、外海からも、近くを通る船からも遮断された秘密のラグーン。

想像してみろよ。真っ白な砂浜。

一面に広がるサンゴ礁。ダイナマイト漁やトロール網によるダメージなんてどこにも見あたらない。

淡水の滝は島のあちこちに散らばり、熱帯のジャングルがすべてを覆いつくしている。
ぶ厚い緑の天蓋、千年近くも手つかずの植物、極彩色の鳥、木の上で遊ぶ珍種の猿。

まっ白な砂浜の上では、サンゴの庭で魚とりをしながら、選りぬきの旅人たちが小さな共同体を成して暮らしている。

旅人たちは好きなときに島を去り、好きなときにまた戻ってくる。

けれどもビーチは変わらず、そこに存在しつづける。


アレックス・ガーランド『ビーチ』(小説家)

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2005年04月27日

Aphorism [スティーブン・キング]

ある日、どこからともなく、こんなイメージがくっきりと頭に浮かんだ。

ひとりの若者が、郊外にある小さな自分の家の外で、下水管の格子蓋のすきまへ小銭をつぎつぎに押しこんでいる。

それだけのイメージだが、あまりにも鮮明なので ─しかも、おそろしく奇妙なので─ そのまわりに物語を書かずにはいられなくなった。

文章は一度のためらいもなくすらすらと出てきて、物語は人工遺物であるというわたしの持論を裏づけてくれた。

つまり物語とは、われわれが作りだす(そして、その作者だと主張できる)ものではなく、すでに存在している遺物であり、こちらはそれを掘りおこしているだけなのだ。


スティーブン・キング『なにもかもが究極的』(小説家)

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2005年04月14日

Aphorism [森山大道]

当時('66)、毎日数多くの写真を撮り、それなりの手ごたえを感覚しながらも、僕はいつも得体の知れないイライラやモヤモヤを沢山抱え込んでいた。

そうした、写真を撮ることから生じるストレスや、僕の日常生活そのもののなかにひそむ不安感の一切を、この本をつくるにさいして全てぶちこみたいという思いだったはずだ。

写真にテーマなんていらない、写真なんて美しくなくてもいい、僕の眼に写り、身体が感応し、心に突き刺さってくるものはことごとく対象であり等質なのだ、という過剰な気負いの中で一気に編集した覚えがある。

むろんそれは、半ば以上無意識の作業であったと思う。


森山大道『にっぽん劇場写真帖』(写真家)

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2005年04月05日

Aphorism [荒木経惟]

私は『決定的瞬間』という言葉は意訳だと思っているが、
実際は『絶妙のタイミング』という言葉だと思う。


荒木経惟『Coyote No.2 ブレッソンに捧げる日』(写真家)

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2005年03月31日

Aphorism [岡本太郎]

強烈に生きることは常に死を前提としている。

死という最もきびしい運命と直面して
はじめていのちが奮い立つのだ。

死はただ生理的な終焉ではなく、
日常生活の中に瞬間瞬間にたちあらわれるものだ。


岡本太郎『自分の中に毒を持て』

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2005年03月22日

Aphorism [A・アインシュタイン]

想像力は、知識よりも大切だ。
知識には限界がある。
想像力は、世界を包み込む。


アルバート・アインシュタイン(発明家)

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2005年03月06日

Aphorism [三島由紀夫]

現在ヒッピー族が、すべての風俗を遊びに還元し、あらゆるファッションを自由自在な、どんな権威や規制や習慣にも捉われないものにしてしまったのは、私はひとつにはツーリズムの影響と、それによる国際交流と、各国間のエキゾティシズムが平均化されたことに関係があると思う。

われわれは、インドのサリーを銀座の街頭で着ている日本女性に会っても、もはや驚かないようになった。

そしてそういう伝統も歴史もないところの、自由自在に採択された風俗が、何ら驚きも与えない時代が来てみると、あらためて服装というものは、ひとつの社会的強制の中のみで意味をもっているということに、気がついてくるのである。


三島由紀夫『若きサムライのために』

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2005年02月03日

Aphorism [星野道夫]

僕が若い人たちに伝えたいこと、それはなるべく早い時期に、人間の一生(又は自分の一生)がいかに短いものかを感じとってほしいということだ。

日々を生きる中、また将来を考える時、生と死の接点という感覚を持ち続けてほしいということだ。

それは悲しいことでも何でもない。

自分の持ち時間が限られていることを本当に理解した時、それは生きる大きなパワーに転化する可能性を秘めている。

たった一度のかけがえのない一生をどのように生きてゆくのか、真剣に考えざるを得なくなるからである。


星野道夫(冒険家 故人)

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2005年01月20日

Aphorism [A.ビアス]

Accident 【偶然】
┣永遠に変らざる自然法則の作用により生じた不可避の事件。

Impenitience 【悔い改めないこと】
┣時間的には、罪と罰の中間にある精神状態。

Omen 【前兆】
┣何も起こらないとすれば、何かが起こるだろうというしるし。

Plan 【計画する】
┣偶然の結果を達成するための最善の方法について心を悩ます。

Recollect 【回想する】
┣以前には気がつかなかったなにかあるものまでつけ加えて思い出す。


A.ビアス『悪魔の辞典』

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2005年01月13日

Aphorism [梅棹忠夫]

ふつう、商品といえばやはり物質である。

物質ではないまでも、たとえば電力のように、物質に準じたとりあつかいのできる、いわゆる外延量をもったものである。

それは、つねに計量が可能であり、たしたりひいたりできるところのものである。ところが、新聞やラジオ、テレビの売るものは、そういうものとはまったくちがうのである。

新聞社の売るものはもとより新聞であるが、新聞とは、物質としての新聞紙ではない。新聞紙そのものは、まにあわせ的な悪質の包装材料であるにすぎないし、その売買は廃品回収業者の仕事である。

新聞社が売っているものは、新聞紙という物質的材料のうえに印刷されたニュースであり、あるいは、さまざまな伝達内容をもつところの、一般的に「情報」ということばで表現できる記号の系列なのである。

一定の紙面を情報でみたして、一定の時間内に提供すれば、その紙が「売れる」ということを発見したときに、情報産業の一種としての新聞業が成立したのであった。


梅棹忠夫『情報の文明学』

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2005年01月08日

Aphorism [椎名誠]

あちこちの国を旅をしていて共通することは、
多すぎると見えないという現象。

ネパールのシェルパ族は星に興味がない。
毎日、多くの星を見ているから。

モンゴルの遊牧民は花に興味がない。
草原は季節になると花だらけになるから。

イヌイットは氷に、南の島国の人はサンゴに興味がない。

日本は人が多すぎるので、人が見えない。
だから、電車内で化粧をする女性や弁当を食べる人がいる。


椎名誠『東京新聞平成17年1月1日 朝刊』(小説家)

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2004年12月05日

Aphorism [村上龍]

花や海や山をきれいに撮っても意味がないじゃないか、
きれいな方がいいに決まっているがそんなもの十秒で飽きてしまう、
何を撮るか、というのがあって、どう撮るかということになる、
つまり何を見せたいのか、そしてどう見せたいのか、という風になるはずだ。

村上龍『映画小説集』(小説家) 

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2004年12月04日

Aphorism [電気グルーヴ]

繰り返す事もたまにある ぼんやりとただ意味なく
遠く短い光から 水の雫はねかえる
ゆっくり消える虹みたく トリコ仕掛けにする

振り返る事もたまにある 照れながら思い出す
遠くて近い つかめない どんな色か分からない
ゆっくり消える虹見てて トリコ仕掛けになる

電気グルーヴ『虹-niji』(ミュージシャン) 

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2004年11月30日

Aphorism [俵万智]

ゴアという町の祭りを知りたけれど
ここはそらみつ大和の国ぞ

俵万智『サラダ記念日』(詩人)

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Posted by ko : 17:37 | コメント (0)

2004年11月23日

Aphorism [R・ウィンターズ]

私は、孫からの質問を大事な思い出にしている。
「おじいちゃんは、戦争でヒーローだったの?」

私は答えた。「いいや。でもね、皆が英雄だったよ」

E中隊 リチャード・ウィンターズ(Band Of Brothers)

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2004年11月11日

Aphorism [バービーボーイズ]

目を閉じておいでよ 顔は奴と違うから
ほらいつもを凌ぐ 熱い汗と息遣い
目を閉じておいでよ 癖が奴と違うなら
でも馴れた指より それがどこかわかるから

バービーボーイズ(ミュージシャン)

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Posted by ko : 11:33 | コメント (0)

2004年10月26日

Aphorism [ドラえもん]

(結婚前夜、しずかちゃんのパパが嫁いでいく娘に)

「のび太くんを選んだ君の判断は正しかったと思うよ。あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじな事なんだからね。彼なら、まちがいなく君を幸せにしてくれると僕は信じているよ。」

ドラえもん第25巻『のび太の結婚前夜』

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2004年10月14日

Aphorism [寺山修司]

街は、いますぐ劇場になりたがっている。
さあ、台本を捨てよ、街へ出よう。

寺山修司(作家、故人) 

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Posted by ko : 10:16 | コメント (0)

2004年10月11日

Aphorism [大地讃頌]

母なる大地のふところに
われら人の子の喜びはある
大地を愛せよ
大地に生きる人の子ら
その立つ土に感謝せよ

平和な大地を
静かな大地を
大地をほめよ たたえよ土を

恩寵の豊かな大地
われら人の子の
大地をほめよ
たたえよ土を
母なる大地を
たたえよ ほめよ
たたえよ 土を

母なる大地を ああ
たたえよ大地を ああ

カンタータ「土の歌」(大地讃頌)

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Posted by ko : 09:52 | コメント (0)
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