言葉づかいというものは、人間の生活の部分的な意匠のようなものではない。 言葉づかいとは、よきにつけあしきにつけ、人間が人間を、さらに世界をどう感じ、どう考えているか、つまり人間がどう生きているかのかけかげのない証しなのである。
竹西寛子(小説家)