2005年06月30日

Aphorism [G'zOneスタッフチーム]

(同じような携帯電話の商品を各社が分け合い、せめぎあう市場で、一度は辛酸を経験したG-SHOCK携帯の製作スタッフが、商品審議会で社長に直接、提案した一言)


「わずかな差で製品を作るのではなく、全く違う商品を作りましょう」


カシオG'zOne TYPE-Rスタッフチーム

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2005年06月28日

北九州「シーサイドスパ」

鹿児島本線「スペースワールド」駅から徒歩8分。

遊園地「スペースワールド」の大観覧車を背中にし、目の前に広がるのは洞海湾。

JRAのすぐ横にあるのが、海辺の天然温泉「シーサイドスパ」である。

全体的に施設が新しく、その名の通り〝スーパー温泉〟的要素が盛りだくさんで、内風呂が広々としている。さながらプールにでも入っているようだ。

海に隣接した露天風呂が温泉となっており、泉質は含放射能・ナトリウム-塩化物泉。

循環系で塩素を投入しているので、けっして掛け流しではないが、その効能からポカポカと身体の芯から温まる。

神経痛、皮膚病、高血圧、更年期障害に効く。

露天風呂で海風に吹かれて、時間を忘れてのんびりしよう。

併設してる「ビュッフェコーナー」で工場直送の生ビールが呑める。
たっぷりと汗を掻いたあとにグイッと一杯。
20050629


北九州「シーサイドスパ」
福岡県北九州市八幡東区大字枝光700-2
10:00~翌朝01:00
おとな \900 こども \450
手ぶらセット(入浴+バスタオル+タオルほか)\1,100

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2005年06月27日

再会

革靴履いて、「笑笑」に到着。21時。

そっくん、大ちゃん、メグミ、ニッシー。あとからhidekiさん、swallowさん、ちかさんが登場。
ふと隣を見ると、イッチーやらツッキーやらワッカーもいらっしゃる。

あれこれ話してまた明日。そっくん、腰お大事にね。大ちゃん、誕生日おめ。にっしー似顔絵上手。
メグミ、色気をそろそろ・・。

で、ケンちゃん、とうとう行方知ラズか?

翌日お買い物のhidekiさん、早起きがんばって。

*
*

天神の会場。よく晴れた1日。

新郎のKyoheiさん、少しお太りになられたのでは・・・。新婦のNamiさん、お変わりのないようで何より。
お幸せに~。

驚き桃の木、島尾from関西 が登場。超ひさびさ。2年ぶり?いや3年ぶり?
Sigeちゃんもひさびさ。博多に移ったらしくて。今日はメガネ掛けてないのね。

Kubotaさん、覚えていっらしゃるかな。

OZさん、おひさ。

ビンゴ大会、i-podシャッフル、惜しい。くぅ。
またね、テレビ越しにでも。

SeaSideSpa いいお湯加減。気持ちいい。とんこつラーメン、まいうっ。

20050625(Sat)@天神 Tatoo cafe

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2005年06月24日

サマージャム’95

夏ですよ、夏。


「今日も暑ーい1日になりそうです」 ほら言ってる わっ超あおられる
夏っつうと こうモーローと してるうち翻弄されちゃうよどーも
なっもうカーッとこられると こっちも負けるかって気になるの

解ってんのに炎天下に 全然意味なく 家出たりしてね
そんで出た瞬間に 汗がダーッ 太陽ピカーッ 頭フラーッ
夏本番 海か? 山か? プールか? いや まずは本屋
で帰りにソバ ザルかせいろだ それが正論 んふっ 入んないから
いっつも食ってんだけども これが夏となると又 格別なのよ

で ふっと 外見ると子供まっ黒 プール帰りの アイス食ってんの
食ってないねーアイス 行ってないねープール
行ったねープール みんなで徹夜あけ レンタカーで
情なかったねー海パンダサダサで
あれは笑ったなー 行きたいなー又 こんな曲でも流しながら


みんな そそのかされちまう ついつい 流されちまう
結局暑さで まいっちまう 誰のせい? それはあれだ!
夏のせい

みんな そそのかされちまう ついつい 流されちまう
結局暑さで まいっちまう 誰のせい? それはあれだ!
夏のせい

スチャダラパー『サマージャム’95』

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2005年06月23日

PARASENSE

今週末はチッタで PARASENSE のライブがある。

久々の来日。

僕は今回パスだけど、Parvati Recordsのオーナーである Giuseppe のDJもあるから見応えあるはず。

PARASENSE は Zolod が脱退してALEX のみのユニットになり、新しくなったので、これはちょっと気になるところだ。

PARASENSE の初来日は、たしか2000年か2001年で、六本木のCOREのアフターパーティだったっけ。

朝の6時から13時まで。

外はサンサンと太陽が照らしている真夏日だというのに、鬱蒼としたブラックライトがきつめの箱で聴く PARASENSE は発狂ものだった。

まだ知られていなかったので客も20人いたかいないかで、僕とウシオとてっちゃんは、フラフラになりながら、重低音とうねりのある曲に流されまくってた。

そういえば、その後の遊び仲間になる〝がちょう〟君もその時に居たとか。

ちなみに今回の地球家でやるパーティ、KEN と名義されているDJがいるけれど、もしかして95-7年頃のゴアで会ったケンさんじゃないかなぁと思ってる。

経歴を見てると、ゴアのあとロンドンに移ってとあるし、当時からトラック集めでは評判が高かったわけだから、ちょっと確認したいところである。

僕はその頃まだ21歳ぐらいだ、ケンさんからしてみたら子供だっただろう、覚えているかな。

ちょっと懐かしい。

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2005年06月22日

芋焼酎

夏の眩しい季節の前触れのように連日と家路に帰らず、あっちで一杯こっちで一杯と酒盃を酌み交わす毎日を過ごしている。

たいがいの銘酒を口にしたし、このほどの焼酎ブームの恩恵もあり、東京でも九州地方の芋焼酎が手ごろに入手できるようになったのも、ひとつの要因であり、言い訳でもある。

*
*

芋焼酎を呑むなら「お湯割り」が一番だと教えてくれたのは、北九州に住む友人で、「6:4」で割るのが一番だと語る。

彼が言うようにお湯で割った焼酎の香りは素晴らしく、湯気となり散りゆく酒精は、芋焼酎の本質を最大に生かした呑みかたであり、急がない酒を味わう気持ちよい時間が過ごせる。

時間に委ねないで、悠々と酒を呑み交わすのは九州の土壌に合っているのかもしれない。

薩摩焼酎の「白波」を彼は〝ホワイトウェイブ〟とあえて横文字読みで注文する。

竹を割ったような九州男児そのものの彼から発せられる突拍子もない言葉遊びと、商品名からのギャップ、非凡なアイデアを僕はすっかり気に入って、このお酒があるたびに「ホワイトウェイブひとつ」なぞ言っては、店員の眼を丸くさせるのを楽しみにしている。

廉価な値段で呑める芋焼酎とくれば「白波」というのも九州じゃ常識ではあるが、それでも東京ではさほど見掛けることはない。

東京では〝珍しい〟だけや〝希少性〟だけで価値が決まることが往々にあるのだから、意外と見落とされているのであろうか。

鼻孔をくすぐる、ふくよかな芋の香りから放たれるまろやかな味わい、きっと一度呑んだらクセになる。


薩摩酒造株式会社
http://www.satsuma.co.jp/top.html

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2005年06月21日

カメラ覚書

Lomo LC-A で 最近話題となっている Natura1600 を装填したら、周辺減光も程好くかつ露光制御もいい感じになるんじゃないかなと思い、最近、試し撮りしている。

で、これほどの人気の商品だから、きっと広大なWEBの海では、とっくに先人が記事を公開しているだろう。そんな気持ちでエッチラオッチラと、検索していたら、ビンゴ。

しかも、富士フィルムの方が実験をして、WEBで公開しているではないか。

35ミリのカメラの開発とそのカメラに相応しいフィルムの開発をした上で、その性能を確かめる為に海外のロシアとはいえ、他社カメラに自社のフィルムを装填してWEBで公開する姿勢は立派だと思う。

Lomo でASA400にセットし、Natura で撮影すると、擬似NPモードともいえるぐらい素晴らしい露光制御になるとか。

腕はさておき、実にいいカンをしている自分だ。
で、そのサイトはこちら。

NATURA BLOG
http://blog.fujifilm.co.jp/natura/
□参照記事:
http://blog.fujifilm.co.jp/natura/archives/2005/05/lomonp.html#more

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2005年06月20日

Aphorism [山口百恵]

Thank you for your kindness
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile
Thank you for your love
Thank you for your everything

さよならのかわりに


山口百恵『さよならの向こう側』(歌手)

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2005年06月18日

ヒットラー

ヒットラー【2002年 米】

監督:
クリスチャン・デュゲイ(Christian Duguay)

キャスト:
ヒットラー --ロバート・カーライル(Robert Carlyle)

「トレインスポッティング」「ビーチ」でその際立つ個性とキレた演技が好評のロバートカーライル主演のTVM。

ヒットラーが20世紀最大の犯罪者と呼ばれるにいたった狂気の道のりをドラマ化。

TVMとはいえ、映画に遜色ないキャスティングで、2003年には、エミー賞美術監督賞と音響編集賞の2部門を受賞している。

DVDは2部構成となっている。1部は「我が闘争」、第2部は「独裁者の台頭」。

1889年オーストリアの片田舎で生まれ、芸術家を目指した筈のヒットラーの苦悩と挫折、そしてユダヤ人への憎悪を前半で描いて、徐々に独裁性を帯びた人物になってゆく。若いながら親族を汚く罵る場面から、その片鱗がうかがえる。

ロバートカーライルがヒットラーのヒステリックで神経質な性格をじつに上手に再現している。特に大演説で自分に陶酔してナチスの優越性、ユダヤへの民族的蔑視をぶちまける姿は見応えがある。そして、突撃隊の台頭、首相になり言論の抑圧を行い、独裁国家への歩みを。姪に偏執的な愛を注いだ狂人ぶりもきちんと描かれている。

後半は第二次世界大戦のシーンがあまりなく、ヒットラー自身の最後の自殺も描かれていないのがちょっと残念。

〝特別な時代は特別な方法を要求する〟というのは、かの「我が闘争」の名セリフ。映画でも叫ばれたこの言葉、果たして、特別な方法を求めたのは誰なのか?


目が離せない度★★★★★

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2005年06月17日

我想う「電車男」

「電車男」に見られる特異性は、実は何もないというのが僕の行き着いた推論である。

状況とコミュニケーション手段に時代の変化があるだけだ。あとは何もない。

俗に「オタク」(これは、ほとんど死語だね)の青年と、そのアキバ系青年とは2光年ほど離れているとされているOLの恋愛物語。

なるほど、たしかにコミュニケーション能力が社会的に欠落気味している、同好の趣味を持つ者との間でしかコミュニケーションを取り難い青年としては奮闘の価値ある恋愛であろう。

ただ、僕が気になるのは、周囲の皆さまの判断能力で─周囲というのは、映画を、そしてメディアと取り囲む人々─、とどのつまり、オタクという外見的特徴のみが一人歩きして、社会的にも彼の内面資質(もちろん実際にはそれがどんなものかも知らないわけだが)は、ないがしろにされている気がする。

つまり、「オタクらしくない」という非アキバ的な行動を電車男が振舞う姿がキーポイントで、観る者(僕はあえてこれを観客と呼びたい)が断定しているオタク行動から「電車男」が逸した時だけ、ドラマが生まれているのだ。

観客のエゴイズムな視点からみたオタクとして逸している行動とは、酔っ払いを制するところから既に始まっていて、エルメスのようなOLとの恋愛に続き、その彼女とのデートであり、恋愛の成就である。

その外見的特徴と社会的分類のギャップだけで成立している。

この物語、恋愛心理の側面としては、ありふれている内容なのだ。
誰もが恋をしているのならば電車男のようにドキドキするだろう。
それが普通だ。

こんな浅くて薄い、物語と呼ぶには不満足なドラマが成功をする国って平和なのかもね。

うーん、なんだか分からなくなってきた。まぁ、いいか。

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2005年06月16日

続報:日本語学校

日本語学校の教育実習生徒だったロイックさんとハンさんから電話が入る。

どうもいささか酔っ払っているらしく、後ろでカラオケが鳴り響き、ろれつの回らない口調で「ギャホホー、お元気かぁー?」とはしゃいでいる。

ギャホホじゃありませんよ、そんな日本語教えてないでしょと一瞬思ったりもしたが、そんな堅苦しいことを言っても仕方ないので、「超元気」と、まるで日本語を教える立場にいたとは思えないセリフを発して回答。

僕は教育実習では平均的な受け持ち数で、決して出場回数が多くはなかったのに、わりと生徒とは飯にいったり、呑みに行ったりと、課外授業のほうが熱心で、遊んだりしていた。

そんななかでも、謎のおとなしいヨーロッパ人風のロイックさん(実はそれが羊を被った○○だと分かるのはそう遠くはなかった)と、お酒大好きハンさん(オレンジレンジのカラオケが上手い)とは、特に頻繁に話したりした。

まったくのところ、この2人、授業じゃナメック星に潜伏しているサイヤ人みたいに気配を殺しているわけだが。

さて、聞けばロイックさんは念願の「彼女を連れてスイスに帰国」が叶ったらしく、来月にはもう帰国するらしい。ちょっと寂しいものである。

その関係で僕にも連絡をしてくれた。

で、ハンさんはまだ日本に滞在。

彼とは、先日以来、六本木に遊びに行こうぜと約束したわりには、まだ果たされていなかったりもするので、ロイック大暴れin六本木を計画してやろう。

イヒヒ。

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2005年06月15日

平日の友人宅

ゼニがねぇ・・・という貧乏一人暮らしの てっちゃん@もう遅刻したらヤバイっす と新橋の立ち呑み(角打ち)で呑むこととする。

角打ちは東京か北九州での〝立ち呑み〟の愛称で、もともとは酒屋の一角で樽酒の試飲なども兼ねて暗黙の了解的に呑むことから発祥したらしく、〝角〟で〝打つ〟から「角打ち」と呼ばれるようになったらしい。

つまり、角打ちのほとんどは、酒屋が兼業をしていて、樽酒や升酒を1杯幾らでちらほらと量り売りをしているわけである。

店によっては、それがだんだんと高じて、つまみも普通に出すようになり、テーブルも出してと、規模が大きくなって、じゃ、せっかくだしねと暖簾を構えるようになったとかならないとか。

調べてみると、東京にはじつにさまざまな角打ちの店が人知れず散らばっていて、普通におでん種をだしたり(平澤おでん@王子 がそうだね)、揚げ物や焼き鳥、築地直送の魚を客に提供したりとバリエーションがある。

関西では、串カツ屋が立ち呑みの代表的な主流で、テーブルにあるソース壷には「2度浸け禁止!!」と貼り紙が張ってある、これは一度口に運んだ串カツを改めてソースに浸すのはマナー違反なのだと、開高健のエッセイにも描かれている。

個人的に感想を述べると、「立って呑む」というスタイルを、一般的な「座って呑む」のスタイルに対し、プラスアルファを求めると、量か味か値段かとなるのではないだろうかと思う。

四谷の鈴傳という店は創業150年の酒屋で、ここでしか呑めないような日本酒を惜しみなく立ち呑みで提供していて、そういった珍しい日本酒や量り売りで格安で味わえるというのも角打ちの楽しみだし、新橋の魚金の刺身は居酒屋なんかは目じゃない鮮度と品目で、わざわざここの魚を食べに足を運ぶサラリーマンも多いとか。

だいたいの店で呑んでも一杯300円程度。

立ち呑みだから軽く呑むには丁度いいし、確かイタリアやスペインではバールと呼ばれて、ワインを片手に夕暮れ時になるとカウンターが賑わうんじゃなかったかしら。

日本だとオヤジ濃度が高めであまり女性を見かけはしないが、ヨーロッパあたりじゃ実に当たり前のスタイルなのだ。

そういうことで、この日は新橋にある「野焼」に行く。地下鉄の日本橋経由で降りて、待ち合わせのJRの改札に向かう。

夕暮れ時の新橋駅は会社帰りのサラリーマンやら早々と呑んでいる老若男女で活気付いている。

6月の良く晴れた平日のこういう光景も悪くないなと、想いに耽っていたら、いきなり「ちょっといいですか」とおじさん二人に声を掛けられた。

「は?俺?」

見上げてみると、何と驚くなかれ私服刑事。

ドラマみたいにピラリと警察手帳を見せると有無を言わさない雰囲気で「あの、どこから乗りましたか」と単刀直入に職務質問をしてくる。

やましいことなんてこれっぽっちもないのだが、思わず背中に緊張が走る、それでもハァ?という気持ちでいっぱいなのだから「へ?っていうか、なんで?」と聞いてしまった。

どっから乗ってきただと?そんなのは俺の勝手じゃ、喉元まで出掛かった声をぐっと飲み込む。

するとその私服刑事は「いや、ちょっと後ろ姿が似ていたものですから」とかなんとか意味が分からないことをおっしゃっている。

後ろ姿が似ている?誰に?だから、どうした?理由が不明瞭な上に、「よくわからんが、似てるだけで職務質問かっ」と憤慨極まりない気持ちになる。

でも、ここで一番大事なことは(というより人生においてひとつの格言だが)「警察に声を掛けることがあっても、声を掛けられた時はロクなことがない」であるから、単なる人間違いであろうと、そのちょっとした新橋駅で起きた珍しい経験自体を自分のエントリーから削除する。

「東陽町ですよ」というと「あっ、そうですか」とその二人は足早に視界から消え去って行った。なんだったんだか。

とにかく俺はそんな赤の他人に間違われるほどお人好しじゃないし、間抜けな生き方もしていないつもりだ、何処かで俺と似た奴でも勝手に追いかけていてくれよ、俺は俺でこれから呑みにいくから。

*
*

「野焼」は新橋のSL広場から数分程度の歓楽街にある。

10坪程度の狭い店の周りに焼き鳥の炭がモクモクと流れていて、夕暮れ時のサラリーマンが入り口を囲むように立ちながら呑んでいる。

入り口あたりではお客さんで埋まっているわりには、店内のテーブルはガラ空きだ。

どうやら、ここのお店で呑む連中は、わざわざ立ちながら呑むところに風情なり何かを感じているらしい。

僕らも右に習えでオヤジさん達の群れに入る。おぉ、テーブルの上にセッティングされている七輪で勝手に肉を焼いているオヤジもいるぞ。なかなかディープな感じ。

ビールを頼み、喉を潤してから、焼き鳥を、ねぎま、正肉、ハツ、カシラ、とり皮、やきとんを頼む。

それぞれ2本ずつ。ほどよく塩が効いている。

辛し味噌が盛られているので、それを付けて七味を振って食べる。

それから煮込み豆腐、トマト、あつあげをチョイス。

立ち呑みはキャッシュオンデリバリー(前払い方式)のところもあるが、ここは後払い方式。

ビールのあとは、ホイスという薬草エキスの混入した黄色い酎ハイを僕が頼み、てっちゃんがバイスという「コグマサワー」が製造しているビン入りのピンク色の梅紫蘇味のドリンク酎ハイに割って飲むお酒を頼む。あっという間にそれを飲み干し、梅サワー、バイスと続く。

話が大いに盛り上がり、そういえばまだ俺んち来たことないよねって話が進み、じゃあ、行っちゃう?ってことになり、店を早めに切り上げ、てっちゃん宅へ。会計4200円。まあ、安いといっていいだろう。

さて、京葉線に乗り、TDLを背中に半時間。閑静な住宅街。
近場の業務用スーパーでビール3本、日本酒1本購入で上がり込む。

なかなか長い夜になりそうだ。

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2005年06月14日

カメラ覚書

EPSON のギャラリーで森山大道の写真展「ブエノスアイレス」が下記内容で開催。
入場無料だし、場所は新宿なので宜しいかも。

森山大道写真展「ブエノスアイレス」
2005年6月22日(水)~2005年7月31日(日) 10:30-18:00
入場料無料

東京都新宿区西新宿2-1-1新宿三井ビル1F

http://epsite.epson.co.jp/index.htm


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Nothing Lasts

Nothing Lasts (Shpongle : TWISTED RECORDS)

ついに長年の沈黙を破って、Shpongle が最新アルバムを引っさげて登場!!
早くも今年イチオシの一枚となるか?

Hallucinogen の Simon Posford と、T.I..P の創立者である Raja Ram の超ゴージャスなこのユニット。アンビエントなどというジャンルの枠を乗り越えたスペーシーな楽曲の数々。数年前、かの日本ランドで行われたソルス野外パーティで流れた「Divine moments of truth」を思い出すだけで、もう鳥肌が。とにかくテクノとか電子系のピコピコした音は好きじゃないというロックな連中でもハマるだろう。夏の一枚。素晴らしい音楽はいつまでも素晴らしい。

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2005年06月13日

第1回シンジク会

良く晴れた週末。

梅雨入りなんて天気予報じゃ得意げに宣言しているわりには雨なんて降りやしない。

肌にまとわりつく湿度だって心地よいくらいだ。

雨のない休日と言うのは、雨が降りつづけているゴールデンウィークよりずっと価値がある。少なくとも僕にとっては。

携帯の緑色にランプが灯る。緑色に灯るのは友人からのメールだという合図。カチャリ。

「19時新宿に集合だ。さっさと来やがりたまえ」とケンカネコ氏からメールが到着。

今日は第1回シンジク会である。

場所が新宿であれば、何をするをも咎められないというコンセプトのもとに設立された集会。

その記念すべき歴史のスタート。栄光への架け橋。

プールの水面に漂う水泡を膨らましたようなアイデアから浮かんだこの企画が産声をオギャァとあげてから1週間、果たしてうまく運用されるのだろうか。

なぜなら〝企画潰し〟のゴールデンコンビという全然ありがたみの欠片もない異名を持つ2人でも在るので、これからも第2回とかって続くの?なんて疑問も無きにしもあらずだからだ。

だって、そもそも第1回だって、ドタキャンってカードを切りまくる連中なわけだし、集まるまでは分かりゃしない、不安が細かい塵のように空気中を舞う。

それは今日の湿った梅雨の空気のように肌にまとわりつく。

なんて思っていたら、ホーラ来た。メールだよ。

差出人:
ケンカネコ

件名:
なし

本文:
わるいっしぺぷ。ちょっと遅れるだわさ。アレがこれで、ちょっと。まぁ、ゆっくり来て。ウホ。(ほとんど脚色 by ko)

早くも遅刻である。これだから目が離せない。

つっても待ち合わせの19時に間に合いそうもない場所に自分も居たので何も言えない。お互い様だ。

むしろ僕にしてみれば棚からぼた餅が降って来たような気分である。

そもそも僕自身は、第1回なのに、あんまり長居ができないなんていうドタバタスケジュールだ。明日は、栃木の佐野にちょっと行くので、ウシオ邸にお泊りするのだ。終電までには撤収である。

*
*

ゆっくりと丸の内線に乗り、欠伸を数回すると新宿三丁目に着く。

今日は「つな八」で天婦羅を食する予定、ダンディな我々にはピッタシすぎる食事。

「つな八」は天婦羅の名店として名高い。

わざわざ遠くから足を運んでここで天婦羅を食べるお客さんもいるくらいだ。

さっくりとした衣。帆立はじわっと、それでいて素早く揚げているので、中身はうっすらと桃色を放っている。それを塩で食べる。

名店なのでもちろん常に混んでいる。週末は店の外まで行列ができるぐらいである。

先に並んでいるという事なので、店まで直行し、暖簾をくぐる。椅子に座ってぼんやりをケータイをいじっている男が視界に入る。奴だ。

「ハロハロ、久しぶり」

お互いの知っている友人の結婚式が最後に会った時なので、かれこれ1年半ぶりの再会だ。

それでもあんまり久しぶりって気もしない。なんか先週にでも会ってんじゃないかと思う向きすらある。

不思議といえば不思議。

とりあえず会ったら罵詈雑言を浴びせると言うのが長年の付き合いがなせる業でもある。

「つか、超おせえつうの」

遅刻したのは自分でもあるのにとりあえず僕が口火を切る。

「いや、ちょ、わりい。なんかさ、遅くなっちゃって。でさ、連れもくるんだけど、それはもっと遅刻するんだよね・・・」

「マジかよ、もっと遅くなるの?腹減って死んじゃうっつうの。どれくらい?20時半?お前、あと1時間あるじゃねぇか。いいよ、先に座ってビールでも呑んでいようぜ」

素晴らしい友情。

もし悪魔超人がそこに居たら、「アレ、この眼から流れてくる水は何なんだろう?」と首を傾げて涙を流すシーンである。

1時間もここで待っちゃう?ぐらいのアイデアを展開する友人にアタマがクラクラした。

*
*

スムーズ進行で2階のテーブルに席を確保して、とりあえずビールとつまみを頼む。

ここの天婦羅は普通にボリュームもあるので、つまみはさっぱりとしたものを選ぶ。

つまみから進めるのは今日は初めてだ。

ケンカネコ氏がまだ新宿で勤めている数年前、この男のお勧めで紹介して貰って以来、僕はここの天婦羅の虜になっている。並ぶだけの価値があると思う。

この男は、旨い店をよく知っているので、僕はよく耳を傾けるようにしている。

ここに来たら、カウンターには座るな が彼のモットーなので、僕はまだカウンターには座ったことがない。カウンターはゆっくりできないらしい。彼がそう言うのであれば、きっとそれは正しいのであろう。

つまみは「長芋の酒盗かけ」をチョイス。サッパリとシャキシャキの長芋に酒盗の塩気がよく合う。

エビスビールが届く。乾杯。

白いむっちろとした泡がビールの苦みを目立たせる。美味い。

*
*

お互いの近況を語り、待ち時間を過ごす。

さて、今日のテーマは「借りパク」。

「借りパク」というのは借りたままパクる自分のモノにした)の略語。

10年以上付き合っているとお互い(若しくは他の連中も含めて)「借りパク」アイテムが増えてくる。

人によってはパクられるよりパクる方が多いなんてのもいる。

「なぁ、俺のアニエスのシャツ、どうした?」

アニエスのシャツ?やべ、そんなの借りてたっけ。つか、もう家にない。誰かんところだ。

「え、もうないよ。だって相当昔の話じゃん。どっかいっちゃったくさい」

うん、絶対、家にない。どこいったけ、あのシャツ。

「でたでた、俺ん家来て、漁りまくったじゃん、○○と一緒に来て。チノパンとか持ってってさ」

そうだったか、でもチノパンの「借りパク」は俺じゃないよ。

「そうかもしんない。懐かしいなぁ。つかさ、それはいいんだけどさ、俺のL・Lビーンのウエストバッグ、どこ?もう7年ぐらい見掛けないんだけど」

「いや、それは俺じゃないって。○△☆がパクったんじゃないの?」

夜が更けてゆく。消えたアイテムは見つからない。それが友情。それが「借りパク」。

きっと夜空の露にでもなったのだろう。

シンジク会。どうなることやら。

第2回は未定である。

新宿 つな八
http://www.tunahachi.co.jp/

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2005年06月10日

ここピュ

深夜番組に「オオカミ少年」という番組がある。

毎週木曜23時55分にTBS系で放映で、ダウンタウンの浜田氏が司会をこなし、芸能人が回答のクイズ番組。

お題となる○○が嘘か本当かと回答する番組で、この○○が実に微妙な内容。

すっげー嘘っぽいわりには本当だったり、ぜってぇほんとだよと思うわりには嘘だったりする。

さて、昨晩のお題は、これ。

お題:
「精子を観察する為だけに作られた顕微鏡がある」

ヒント:
その顕微鏡は「ここピュ」という商品名である。
ここに出すから、ここピュ(最低だ・・・。)。ココイクコムという会社が発明した。

こんなのあるわけないじゃん。って思いました。

秘密クラブで素性がばれない時に使うSチックなメガネにレンズが付いていて、そのレンズにアレを附けるっていうのだもの。

観ていながらゲラゲラ笑ってました。ありえねぇ、と。

ところが、世の中って広いもんです。あるんですよ。そんな商品が。ネットで。2500円。

ほんっと世界は広くなりました。長生きしてみるもんです。

ココイクコム
http://www.coco19.com/coco2.htm


オオカミ少年(番組HP)
http://www.tbs.co.jp/ookamisyonen/index-j.html

なお、ココイクコムでは、精子バトルを開催しているらしい。

天下一武道会~精子バージョン~。

すごいですね。何で審査するのかな?量?数?動き?。誰か参加してみてください。


後日談:
ココイクコムは北九州の小倉は浅野にある会社。やはり九州人は面白い。
さまざまな意味合いで目が離せない。東日本の想像を超えたモノを産み出してくれる。

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2005年06月09日

モブコン

あんまり更新をしちゃいないMoblogの自動更新をこちらのページで設けようとして、あれこれ試案をするが、うまくいかず。

一番の原因はこのブログ自体がPHP化されていないのと、それにモブログのあれがコレで弄れなすぎて、SSIが使えない(言うまでもないが、弄る気も無い)。

SSIで、最新の投稿情報を吐き出せばいいやとは考えたけれど、これまた断念。
そんなので半ば不貞腐れていた。

JAVASCRIPTを使えばOK??なんて情報もある、まぁ、きっとそれは「PSBN ISOT(PSYBABA.NET Institute of Technology )」の長(おさ)であるDeltazulu氏(2005年01月24日の日記参照)がどうにかしてくれるから、言わなくても大丈夫だろう。

あんしん、あんしん。

で、そんなアイデアをうひひとだらしなく妄想ののち、縁側さんの大きな協力のもと、げっちゅう。

携帯のモニターをクリックするとモブログに飛ぶよん。

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2005年06月08日

Time flies

まだ時は1990年代、僕と一緒に仕事をしていたS嬢という子がいた。

彼女から先日久しぶりにメールを貰った。

2000年あたりは、食事に行ったり、旅の話をしたりしていたけれど、数年前からはメール程度の連絡を取る関係になって、最後に会ったのは、確か4年前ぐらいだった。

インドやアジアの旅を経て、彼女はワーキングホリディでカナダに向かい、それから近況報告があったもの、ご無沙汰をしていた。

実際のところ、いま彼女が何をしているのか、まだカナダにいるのか、それともインドにでも行っているのか、日本に帰って来ているのか、僕の知らないところだった。

その彼女から久々にメールが来た。

なんと、驚いたことに、彼女はとくとカナダを離れ、橋の下を水が流れ、やがて人妻となり、今は韓国にいるらしい。しかも妊娠5ヶ月。驚き桃の木21世紀である。

いつかまた地球の何処かで会おう。

ナイスなママでな。子供も連れてくるの忘れるなよ。

韓国に行く時は遊びに行くぜ。

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2005年06月07日

岩井海岸「地引き網」

週末は毎年恒例の「岩井海岸 地引き網ツアー」に行ってきた。

一泊2日で、夕飯はお刺身、さざえの壷焼き、天婦羅、伊勢海老の刺身orあわびの踊り焼き、もぎたての枇杷、ホイル焼き、イサキの塩焼き、地の魚の酢もの、エトセトラ。

朝食は朝7時40分から最寄りの海岸で地引網、獲れたての魚を浜辺で料理。お刺身、なめろう、天婦羅、粗汁、炭火焼、鉄板焼き、エトセトラ。えとせとら・・・。

これでお一人様9240円。安い。

超お勧めプランである。

そもそも岩井海岸のあたりは漁業が盛んで、新鮮な魚が豊富なことで有名。

そこで伝統的な漁法である地引き網をその場で体験できてかつ、浜辺で潮風にあたりながら朝食を迎えられるという何とも一粒で二度おいしいプランが出来上がったわけである。

申込みは、岩井民宿組合に電話をするだけ。宿はどこに泊まるか決まっていない。毎年違う宿でもあるし、空いていれば○○に泊まりたいってのもオーケー。ただ、基本的には組合の裁量に任せる感じ。6月最初の週の地引き網だったら、5月中旬には電話を掛けておきたい。

今回お世話になったのは川名館という宿。広い庭ではバーベキューもできて、お風呂のあとには夕涼みが気持ちよい宿。新館と別館に別れている。僕ら以外には学生のサークルと宇田川さんという、とある業界では知らない人はいないという、まだ若々しい75歳のおじいちゃんと、その甥の2組だった。宇田川さんとは夕飯のちょっとしたキッカケから仲良くなり、焼酎やら刺身やら、おつまみやらをご馳走になり、カラオケもお世話になって、結局12時まで宴会をした。お世話になりっぱなし。ためになる話もたくさん聞いた。

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さて、この時期の岩井といえば、魚以外にもビワが有名で、6月初旬のこの時期は肉厚な瑞々しい橙色のビワがたくさん採れる。

タイミングが合えば、ビワ狩りも良い。もぎたてのビワが食べ放題。こちらは、30分1800円。南房総の房州ビワは上質のジュースのようにフルーティで甘い。今回生まれて初めて体験し、お腹いっぱいにビワを食べた(30個ぐらい)。

ビワの木が何本かあるわけだが、コツとして〝甘い実のある木〟が1本あったら、そこを攻めること。まるでハイエナのような発言だが、これはけっこう正解。ひとつ試して甘かったら、たとえ実が濃くなくても、たいてい甘いようだ。僕らはまるまるひとつの樹を食べ尽くしてしまった。

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ところで、プランの枢軸の伊勢エビ、エビやらカニといった甲殻類アレルギーのある人もご安心あれ。

伊勢エビの代りにアワビが出る。

アワビは、まだ生きていて、それを炙りながら醤油を垂らして食べる。なんとも残酷なシーンだけど、潮の香りがたっぷりのコリコリしたアワビは涙モノ。こうちょっとレモンを搾って食べる。もう目が細くなる。

伊勢エビのお頭(おかしら)は、味噌汁にしてくれる。濃いめの味噌汁は新鮮な海の味そのもので、葱を散らしてるだけなのにひとつの料理のように力強い。場合によっては、めばるの刺身なんかも登場。

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地引き網は朝7時40分から。

雨天の場合はどうなるか知らない(いままで降ったことがない)。

浜辺には轟々と炭が炊かれていて、旬のイシダイとかスズキとか鯵とかが塩焼きされていて空腹を刺激する。粗汁もある。たっぷりの魚のアラが鍋のなかから覗いている。

天婦羅もその場で揚げていて、かぼちゃ、白身、かき揚げと豊富。それにしてもどうして田舎の人は天婦羅を揚げるのが上手なんだろうか。

加えて、近くのウドン屋さんが出す打ち立てのウドンもある。そしてテーブルには、おにぎりとお茶。潮風にあたり、海を眺めながら食べる朝食は贅沢だろう。

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肝心の地引き網は、海に停泊している船から網を引っ張る。

二本に分かれているロープのそれぞれを民宿に泊まっている皆さんでエンヤコラと10分ばかしひっぱって、浜辺まで水揚げする。

ゴマサバやカワハギ、鯵、スズキ、イナダ、イシモツ、マダイ、イカなどが獲れる。獲れた魚はその場で漁師さんがさばく。それに醤油とわさびを垂らしてパクリ・・。

富山町HP
http://www.awa.or.jp/home/tomiyama/index.html

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2005年06月06日

テレビ覚書

テレビ点けたら、みのさんが健康について語っていた。ふむふむ。

夜、テレビ点けたらみのさんが「月曜エンタぁテイメント」で語っていた。
ふむふむ。

みのさんは一日中なにかを教えている。

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ゼクシィのコ(JOSI)がかわいい。あれはヤバい。

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今週の「情熱大陸」は、藤代冥砂。
見逃せない。

篠山紀信に代わり、「週刊朝日」の表紙を撮るようになって6年経つ─。

モーリー・ロバートソンが出演して以来の昂奮。

情熱大陸:番組公式URL
http://mbs.jp/jyonetsu/index2.html

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以上、テレビ覚書

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2005年06月05日

第6回タイフードフェスティバル(2)

6th タイフェスティバル2005 2005.05.14(SAT)~15(SUN)10:00-20:00
@代々木公園

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2005年06月04日

エターナルサンシャイン

エターナルサンシャイン【2004年 米】

監督:
ミシェル・ゴンドリー(Michel Gondry)

脚本:
チャーリー・カウフマン(Charlie Kaufman)

キャスト:
ジョエル --ジム・キャリー(Jim Carrey)
クレメンタイン --ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)
パトリック --イライジャ・ウッド(Elijah Wood)
Dr.ハワード --トム・ウィルキンソン(Tom Wilkinson)
メアリー --キルステン・ダンスト(Kirsten Dunst)
スタン --マーク・ラファロ(Mark Ruffalo)

「マルコヴィッチの穴」、「ヒューマンネイチャー」、「アダプテーション」のチャーリー・カウフマンとミシェル・ゴンドリーのタッグに、「トゥルーマンズショー」のジム・キャリー、「タイタニック」のケイト・ウィンスレット、「ロードオブザリング」のイライジャ・ウッドなどの豪華キャストを配役した切ないラブロマンス。

監督がチャーリー・カウフマンとくれば、言わずと知れた〝脳〟がらみの物語で、記憶だの意識だのが題材として選ばれるのは予測がつくことだと思う。

終わりが訪れてしまった恋人達の切ないロマンス。

脳の中の記憶を消すことができることから、人々は特定の記憶を消したりするのが自在である。

ある日、ジョエルは一通の手紙を貰う。

「クレメンタインの希望によりあなたの記憶を消しました」

恋人から突然と記憶を消されたことからショックを受けるジョエル。

彼女とはたしかに喧嘩も絶えなかったけれど、大事な恋人だった。出遭った頃や、楽しい思い出が次々と浮かんでくる。立ち直れないジョエルは自分も彼女の記憶を消すことを決心する。

記憶を消したジョエルはある朝、突然目覚める。もう彼女のことは覚えてない。
もちろんクレメンタインも彼のことを覚えてない。もう赤の他人だ。

それでも彼らが向かった先は・・・・。

相当切ない物語。記憶の消そうとするジョエルが脳の中で再現するクレメンタインの思い出シーンが在るが、これはもう涙もの。

喧嘩をしてもお互いを憎しみあっても、記憶を消してお互いの歴史から消滅させたとしても、やっぱり惹かれあう。そんな恋人達のストーリー。

チャーリー・カウフマンがラブロマンスを作ると、こうなるんだ、って感じでもある。SFチックな脳内物語の展開。でもそれがたんなるサイバーパンクに終わらず、きちんとラブロマンスまでに昇華して、辛い思い出ばかりじゃないし楽しい思い出ばかりでもない、でもやっぱりその人と恋をする人達を忠実に表現している。

途中のシーンで歌われる童謡(これがまた・・)を聴くと、もう涙がじわり。


「時をかける少女」のラストシーンとか「ウィングマン」の最終シーンとか(ってやたらと限定されている方向だけど)が好きな人はきっと気に入ると思う。

ところで、ジム・キャリーはシリアスな役柄が非常に合う。「マスク」とかのどぎつい役も当たりどころだけど、こういったラブロマンスも上手い。

ケイト・ウィンスレットもちょっとパンキッシュで刺激的な女のコを演じている。また「ロード~」で一世を風靡したイライジャ・ウッドの意外な役どころの起用もナイス。

特に彼の登場シーンがキイポイント的要素を兼ね備えているので、この監督に脱帽する。

マジで切ない度★★★★★

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2005年06月03日

にっぽん劇場写真帖

・写真=森山大道 テクスト=寺山修司 「にっぽん劇場写真帖」

「にっぽん劇場写真帖」

戦後日本の60年代後半以降を圧巻し、人々を凌駕した鬼才二人が写真とテクストで幻想魔牢へと誘う衝撃の写真集。

ブレ・ボケ・アレと称される前衛的写真を打ち出し、とことんと写真を解体し、また構築する作家である。

ポスターの写真をカメラで撮り直して作品にしたことは有名。

コントラストが激しいモノクロ写真はざらついていて、綴られている作品がすべて白昼夢のような、誰かが見た悪夢のようなフラッシュバックに近い写真である。

みんなは写真を見て、異様な喉の渇きを感じたことがあるだろうか?それとも暴力が描かれていないのに気配を感じたり、泣きそうになり、その写真から滲み出る自己肥大を感じ、昂奮したことがあるだろうか?

僕はこの写真集が初めてだった。

この写真からは常に作家の気配と苛立ちと写真を解体してかつ写真の世界を導き出すパワーを受ける。

そして寺山修司のテクストが拍車を掛ける。時代が選んだ最高傑作。

『にっぽん劇場写真帖』 1968年 室町書房 は初版と共に伝説となり、今は絶版。

市場に出回ることもほぼ皆無。もし出ているとしたら、幾らなんだろう?6万円ぐらい?

1995年にフォトミュゼ版として『にっぽん劇場写真帖』は復刻されるが、惜しくもこちらも絶版。
ごくたまに市場に出回っている。5000円-10000円程度。

森山大道のオフィシャルサイトで、FLASHを用いて、現在入手が不可能な絶版となった写真集を眺めることができるので、お勧め。きっと画面から眼が離せないだろう。


森山大道 オフィシャルサイト
http://www.moriyamadaido.com/

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2005年06月02日

信濃町「メーヤウ」

実は日本屈指のタイカレー、そして日本初のタイカレー発祥の店が新宿の信濃町にあるのは意外と知られていない。

店の名前は「メーヤウ」。
外苑東通りを歩いていて3分ぐらいのところに目立たない感じで白い看板に「メーヤウ」と書かれている。
20050602a

早稲田にも店舗があるので、学生の多い街でもあることから、わりとそちらのほうがスポットを浴びていることもあるけれど、こちらが本店。


1983年(昭和58年)に創業という。

当初は信濃町駅前にある慶応病院のはす向かいに店舗を構えていた。

やがて、時は流れ、信濃町近辺の再開発の煽りを受けて店舗は元住友銀行横に移転するわけだけれど、店の強烈なインパクトや雰囲気も旧店舗の方がすごみが在った気がする。

そのころの「メーヤウ」の店舗は戦前から残っているんじゃないのここ?って思うぐらいのアジのある店構えで、悪く言えばボロボロのあばら屋のような状態で、怪しい南国の香りを店の外に漂わせていた。

丁度、小学校の通学路途中にあったものだから、よく友人達と「この店ってなんだろうねぇ」としげしげと興味を持って眺めていた。まだ僕は小学校3年とか4年だったので、後年タイに嵌まるわけだけど、まだこの当時は、暖簾をくぐる勇気を持ちあわせていなかった。


中学生になると、小銭を持っているせいか、時折、友人と夕飯を外食で済ますようになり(というか、その当時、夕飯を外で済ますという行為はじつに〝ハレ〟的要素を含んでいた)「そうだ、アノ店にいってみない?」と、「メーヤウ」に恐る恐る行ってみたのだ。

ガタピシのテーブル3つほどと、カウンターが並ぶ店内にはタイの艶めかしい音楽が流れ、香辛料のスパイシーな匂いが充満していた。そして何と言ってもカルチャーショックにも似た感触を察知した。混沌と渦巻くアジアの市場のような空気がそこには流れていた。思わずごくりと唾を飲み込んだぐらいだもの。
20050602b


さて気になるメニューだが、移転後も当時もメニューは変わらない。

カレーは辛さによって3段階のグレードがあり、甘口ー辛口ー大辛とステップアップする。

・甘口:豚肉・タケノコ・大根・ゆで卵
・辛口:鶏肉・タケノコ・大根・ゆで卵
・大辛:骨つきチキン・ジャガイモ・ゆで卵

甘口になるほどココナッツの味と香りが強烈で、それだけまろやかになっている。逆に大辛になるほどカレーの色も朱色を強めていって、香辛料が強くなる。

個人的には辛口がココナッツの量と辛さのバランスが程好いのでお勧め。バンコックの熱い夜を思い出すことができるであろう。

ところで、カレーにタケノコとか大根という組み合わせは馴染みが薄いとちょっと眉を顰めるかもしれないけれど、これが相性が抜群なのでご安心あれ。

重厚なトロリとしたタイカレーとご飯にジャストフィットする。タケノコの歯ごたえとよく染みた大根が清冽であり、アクセントとなっていて、この組み合わせを考えた人に拍手を送りたくなる。ゆで卵も潰す感じでカレーに馴染ませると、その味わいとカレーの辛さが調和して実に素晴らしい。

テーブルに必ずナンプラーと酢漬けの唐辛子と唐辛子の漬物があるので惜しみなく投入するがよろし。日本では魚醤と呼ばれるナンプラーは匂いもくさやのようだけれども、コクがあって独特の旨味があるので、ちょっとしょっぱいかなぐらいがベスト。

唐辛子の漬物はご飯に少しだけ添えよう。妥協のない辛さなだけに沢山載せると命取り。カレーと一緒に口に運べばどっと汗が噴き出るに間違いない。

ここのカレーはちょっと表現が難しいくらいの何段階ともいえぬ味が重なっていて、カレー単体だけでも充分イケる。ココナッツと香辛料とパクチーとナンプラー。スパイスの協奏曲を聴くような、カレーのダンスを観るような、そんな味。

癖になる辛さ。中毒性高し。

グワっと食べてウホっと汗を掻いてグインとタイビールを飲めば、きっと気分は爽快だ。
20050602c


メーヤウ
東京都新宿区信濃町21 大門ビルB1
11:30~20:00
11:30~19:00(土曜)
日、祝休

メーヤウカレー(大辛)--\680
タイ風カレー(辛口)--\680
タイ風カレー(甘口)--\680
※カレー全品、ご飯付き

ご飯またはカレーの大盛り--\780
ご飯とカレーの両方大盛り--\880

牛スジ煮込みソバ 大--\680 小--\380
ココナッツゼリー--\200
タイビール--\500

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2005年06月01日

─最近の俺マイショッピング─

・Columbia 「Madruga Peak GTX」

Madruga Peak GTX

ハイキング、トラベル、フィールドウォーキングにまで幅広く対応する、GORE-TEX採用の全天候型ブーツ。ナイロンメッシュを採用したソフトな履き心地とグリップ性の優れた設計。

ゴッツいだけにちょっと重たいかもしれないけど、ヘビーデューティな嗜好にはバッチシだ。もちろんパーティ仕様としてレイブに履いていったって全然オッケー。

夏の渓流遊びからシティライフまで。

Columbia Madruga Peak GTX \12,600-

オシュマンズでは、いまコロンビアフェアを6月5日まで開催していて、5000円以上買い上げると、コロンビアのショルダーバッグをプレゼントしている。

・コロンビア
http://www.columbiasports.co.jp/index.html
・オシュマンズ
http://www.oshmans.co.jp/

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