19時~24時ぐらいに放映されるサッカーの試合は、たいてい馴染みの某飲み屋で観戦することとしている。
僕よりは5歳以上(いや、下手したら10歳以上)の、普段も店のなかで顔を合わせるお客さんも試合の日はこの店で観戦することにしているらしく、試合開始からテーブルはすぐ埋まる。
三都主みたいな坊主頭の人は〝社長〟と呼ばれ、試合中ひたすらギャースカ騒ぎ立てている。関西弁で敵チームもしくは動きの悪い日本の選手をバッサバッサ罵るのが彼のスタイルで、その姿は意外に嫌味がなく痛快そのもの、彼をみているといつも面白い。一喜一憂がすごいのだ。
昨日も後半からロスタイムに掛けてバーレーン得意の(というか、唯一の)カウンター攻撃に冷や冷やさせられたが、もう彼は「ちょっ、おいぃ~堪忍してやー」と店中に響く声で悶絶していた。
試合そのものより彼のパフォーマンスのほうが面白いことがよくある。
僕の隣に座った某氏はユニフォームを着て観戦するほどの根っからのファンで、僕みたいな〝にわかファン〟←国際試合にしか興味のないヤツにも懇切丁寧に実況と動向を教えてくれる。
名前も知らないけれど、店ではちょくちょく会う人で、昨晩は差し入れの〝ホテルオークラのムール貝〟なるものを戴いた。プリプリの肉厚ムール貝がほどよく燻製されていて、スモーキーな芳醇さと絶妙のソースがブレンドされた一品。もう噛むほどに旨みが舌の上で転がる。同時にアルコールが進んだのは言うまでもない。
それにしてもとりあえず勝ってよかったね。
絶対昨日のゴールは、汚い手ばっかり使うバーレーンをアラーの神が怒ったにちがいない。
だってオウンゴールだもの。
強烈に生きることは常に死を前提としている。
死という最もきびしい運命と直面して
はじめていのちが奮い立つのだ。
死はただ生理的な終焉ではなく、
日常生活の中に瞬間瞬間にたちあらわれるものだ。
岡本太郎『自分の中に毒を持て』
Masters Of The Keys(DEJA VU RECORDS)
ロシアンテイスツたっぷりのゴリゴリ重低音コンピレーションが DEJA VU RECORDS よりリリース。「Masters Of The Keys」。
PARASENSE,FUNGUS FUNK,KINDZADZA といった今をときめくユニットのアンリリーストラックばかり。追いつめられるような巻き返しの強い音が好きな人はぜひ。T.I.P でリリースされるような音とは全く異質のパラノイアな世界はロシア系ならでは。
(Compiled by DJ Wizard)※ KINDZADZA は、「13 Dimension Connection」というタイトルでアルバムを3月に出している。仲の良いユニットとのコラボレーションアルバム。このアルバムもエゲツないほどに攻めまくるトラック目白押しで、〝踊る〟というよりは〝踊らされる〟が近いキックも高音もウニョウニョの音なので、こちらも。
Pedra Branca(W.F.C BRAZIL)
「白い石」と言う意味を持つ彼らのデビューアルバム。ブラジルでは、だいぶ有名なユニットで、Trancedance, Solaris,Earth Dance などのフェスでもひっぱりだこ。トラディショナルミュージックとテクノの程良い融合がとても気持ちのいいリラックスする音を作り出している。良く晴れた日曜日に芝生で寝転ぶに持ってこい。
購入しちゃいました。某オンラインで。
つーか、小心者だけに、カードで買い物とか怖いのよね。なんかあるんじゃないかって。心臓に悪いわ、コレは。
隣りの席のDeltaZulu君は1歩も外出をしないカリスマヒッキー(カリヒー)で、カードで買い物をする達人。朝も早くからあーだのこーだのと尋ねてしまいました。ごめんね、ブラウジングしている最中に。
それよりなにより朝っぱらに会社で買い物するなという話ですが。
ナトリウム塩化物強塩温泉(PH7.6)の茶色の温泉。塩分が強く、高張性があるので、保湿成分が高い。
施設自体はオーソドックスなスタイルで特に目新しい雰囲気もなく、そこは大谷田温泉のような凝った演出は無いが、関東で唯一〝岩盤浴〟が出来るのはここ「湯らく」だけである。
〝岩盤浴〟とは放射性元素であるラドンやトリウムなどを含んだ、ほんの少しの放射線を発する北投石を敷きつめた温熱療法の一種(HPより)。
地下一階にある浴室に向かうと、その名の通り、びっしりと石が敷きつめられている。その光景はさながら修道場のようだ。
浴衣のまま横たわると、じわじわと温まってきて、大量の汗が噴き出てくる。溜まっている身体中の老廃物がどんどん排出され、新陳代謝を高めるのだ。美容にも効果があり、お肌もツルツル。
前述したように温泉自体はさほど凝った施設ではないので、もし景色など楽しみながら温泉に入りたい人は、値段は多少張るが、〝岩盤浴〟を利用するのがいいだろう。
武蔵野温泉「湯らく」
東京都武蔵野市八幡町1-6-10
06:00~翌朝01:00
入館料 1,560円
岩盤浴(入館料とは別途)1,050円
─詳細─
地震予知みたいのは昔からあって、わりと予知とかいう神秘的なジャンルだけあって、不気味で妙な興味をそそられる。
知人の知人とやらが、どうもその系統らしく、地震の前兆があると、立ちくらみとか貧血を起こすらしい。そんな敏感体質の方が、妙にココ最近〝変な貧血〟を起こすとか。その友人もめったに貧血を起こさないにも関わらず、このところ頻繁に眩むとかなんとか。地震と貧血の関係を訊ねられても困るけれど。
そうそう、ウチの近所でも夜中なのに鴉がギャッギャ鳴いたり、鱗雲が確認されたり。。。。
ま、オカルトめいた話だから、拠りどころが不明瞭だけどね。
でも、ちょっと怖いなぁ;;
今日はマリモの日。
1952(昭和27)年、北海道阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定された。
だってさ。
で、マリモってなに?増えるのアレ?緑色のモコモコした毛玉みたいなのにね。
よくペットショップで見掛けるけれど。
そういえば、最近のペットショップじゃ、僕が小さい頃じゃ考えられもしなかったグッズや動物がわんさかで、〝イグアナどうしたこうしたオオトカゲ亀〟みたいのが、ソーテックの慎ましいデスクトップの値段ぐらいで売られている。
その〝どうしたこうしたオオトカゲ亀〟は、世俗なんてことさら縁がないような仕種で熱電灯で照らされてクビを出したり引いたりしている。けっこうそういうのを眺めるのは微笑ましい。
しかし、寿命300年は凄いな、西暦2300年か。おい、ご主人様より長生きしてどうするんだ、カメ吉よ。
そういう一昔前じゃ日本でそんなにポピュラーじゃなかった動物以外にも、今じゃペットショップでは〝蟻〟も売っている。アリだ、あの地面に何匹いるのかしらないけれど、とにかくそこらへんの公園に行けばきっと見つけられるであろう、アリ。蟻さんは〝蟻飼育キット〟とセットで販売だ。
実は蟻の生態というのは最近まで謎に包まれていたらしく(僕としては、蟻を調べる奴が最近まで出てこなかったんじゃないかと思うけど)、スペースシャトルにまで蟻を乗っけて、無重力空間で調査が行われるほどらしい。
その実験を基に開発されたのが、「アントクアリウム」
アクアブルーの透明ジェルの地面に蟻がどんどんと巣を作っていくのを眺められるという画期的な近未来を実現した商品。
やり方はいたって簡単だ。そこらへんに行って、蟻をそーっっと掴まえてその透明の箱にポトリと落すだけ。あとは勤勉な蟻がなんとかしてくれるだろう(と思う)。
ところで、
・アリって巣の中でキノコを栽培して、アブラムシを牧畜しているんだって。
・アリってプロレスが大好きなんだって。
・アリって仲間が死んだら埋葬する習性があるんだって。
・アリの巣の中にはアリクラっていうアリ社会のキャバクラみたいのがあるんだって(嘘)
と、結構身近な動物ほど知らないことが多くて面白いかも。
もしかしたらダンゴ虫とかも侮れないかもね。
アントクアリウム
─詳細─
青梅といえば、梅が有名で、由来は遥か平安時代まで溯るという。
土地の歴史によれば、ときの人物〝平将門〟が戦(いくさ)の前に金剛寺に赴き、勝利の祈願として、乗っていた馬のムチを梅の枝を地面に差し、天を仰いだからだと、言い伝えられている。そのムチというのが梅の枝だったのだ。
いまなお金剛寺にはそのゆかりの梅が咲き誇り、平家の繁栄を偲んでいる…かどうかは分からないけれど、そんな風にたしか小学生の頃、社会の時間に習った。
そんな青梅、4月になるとその名に相応しく毎年梅祭り開催している。都内はもとより近郊の人たちがこぞってその咲き振りを楽しみに訪れるほどの一大行事なのである。
甘くしなやかな香りが広がる吉野梅郷は、その数2万5千本(!)といわれ、青梅市梅の公園の山は柔らかい記事のような薄桃色に染まっている。公園に入園するには200円掛かるけれど、春のうららかな天気のなか、梅を眺めながらハイキングするには丁度いい。
きっと誰もが、区内から僅か1時間掛かる掛からないかの位置にこれだけの自然が残されていることに驚かされることだろう。しだれ梅も見どころのひとつで、柳のようにスロウに靡く梅の姿は、静止している花火を眺めるようでもあるので、溜息がでるくらいにうっとりしてしまう。
近くには生涯を通じて青梅を愛した文豪 吉川英治 の記念館もあるので、時間にゆとりがあったら寄ってみるのもいい。往来にある梅園も16時ぐらいまでは花見が楽しめるよう、テーブルや椅子を用意して、梅ジャムや甘酒、団子なんかも売っているので、〝花より団子〟の人はコチラのほうも・・。
お土産に便利なのが、吉野梅郷「美よしの園」(HP)。
添加物を一切していない青梅の農家で採れた厳選の梅を使用し、さまざまな土産品を提供している。
〝お!梅〟という、いささかサムいネーミングの商品も人気のお土産で、これはフリーズドライ製法で、富山の丸薬を作っている工場の協力により実現したという丸薬に近い梅干し加工品。凝縮したクエン酸と有効成分たっぷりで、血流改善、がんの予防、疲労回復、肝臓強化、結石予防、殺菌作用、美容効果など、実にさまざまなからだに良い働きがあるとか。1個525円 詰替え用(3個分)1,260円
ひさびさに物欲に駆られて、いや、もしかしたら慢性的物欲症候群が財布の紐という抗生物質で抑えられていたのかもしれないけれど、とにかくその効き目もなくなり、ハメを外したように、アレも欲しい、コレも欲しい状態である。
しかも困ったことにどういう因果か、欲しいもの全てが既に絶版だったり、限定販売で市場には見当たらないシロモノばかり。
その一つが写真集(notエロ)。発売当時は2,500円だったのに、今じゃ品薄と人気も相重なって、8,000~10,000円(オークション市場)というもの。
数日前にネットで知って、あっというまに虜になった。こういうのも自分では珍しい。
ものすごい暴力的な、それでいて自己肥大を覆うような荒々しい写真ばかりを撮る男。たぶん絶対に入手しちゃうんだろうけれど、せっかくだから神田辺りの古本屋でも巡って、探してみようと考えている。
神田は、とりわけ神保町といえば全国的に有名な古書街であって、本当に右も左も古本屋のわりには、界隈に美味しい店や喫茶店が実は多いので、その方面にはさほど困らない。
少しお腹が空いたなら「キッチン南海」がいい。ここのカツカレーはテレビでも時たま放映されているので知っている人も多いだろう。ボリュームたっぷりのカツカレーは学生気分でガシガシ食べれて、お腹もいっぱいだ。
買った本をじっくり眺めるのに持ってこいなのが喫茶店「さぼうる」。入り口にトーテムポールがある店で、50年ほど長く営業をしている、まさに東京の喫茶店の草分け的存在。時が止まった店内の雰囲気は今となっては貴重な空間。
あとは古本じゃないけれどレンタルCD屋「ジャニス」。CDに限らずビデオも豊富で、初期パンクバンドのライブやニューウェーブの頃のバンドのライブなど、あくまでもマニアックに追求された品揃えで広いジャンルの人達から支持されている。
JR西荻窪駅の改札を左に出るとバス停があり、中央線沿い独特の雑踏(不思議なことに中央線には、中央線にしかない夕暮れ時の暖かい賑わいがあるのだ。僕はまんざらでもないといつも思う。)がある、道を少し裏に回るところに「夢飯」は申し合わせたように構えている。
海南ライスの名店として、都内でも知る人ぞ知るカフェで、平日から行列が絶えることはない。
海南ライスとは、アジアの、とりわけシンガポールの代表する庶民のご飯のこと。
チキンスープで炊き込んだライスに、蒸した鶏か揚げた鶏がざっくり乗っかっているチキンライス。現地では、それにたっぷりのパクチーと半熟のプルプルの目玉焼きが包むように上に乗っていたりしていて、屋台で食べるのが旨い。
で、それをあますところなくアジアの熱風へと、いざなってくれるのがこの「夢飯」。店内はカウンターとテーブルが七つほど。窓際はガラス張りにもなっていて、天井が高いので開放感あり、白を基調とした壁にはアジアスタイルの洗練された置物が並べてあるので、さながらバンコクやシンガポールにあるレストランのようである。
海南ライス(チキンライス)は、2パターン、蒸し鶏が〝海南チキンライス〟(大--¥780 中--¥680 小--¥580)、揚げ鶏が〝海南フライドチキンライス〟(大--¥880 中--¥780 小--¥680)で、それぞれに3種類のタレとチキンスープがセットで付く。
タレはチキンライスが、〝中国しょう油、チリソース、生姜〟、フライドチキンライスが〝中国しょう油、チリソース、レモン〟と、それぞれのスタイルに合わせてテイストが調整されているのが嬉しい。
それとトッピング。オプションでトッピングの組み合わせ(有料)がオーケー。
パクチー、高菜、目玉焼き、ザーサイ、などなど。タレをひとつずつ掛けて鶏とトッピングとライスを食べても美味いし、3つともいっぺんに掛けてゴチャ混ぜにして〝壊して〟食べたってオーケーだ。
ちなみにお得情報、なんと毎月10日、20日、30日はライスがジャスミンライスになるのだ。本場の味そのもの。さらに行列を覚悟しなくちゃいけないけれど、並ぶだけの価値がある。
個人的なお勧めは、〝海南フライドチキンライス〟と、目玉焼き、パクチー、高菜のトッピング。カリッカリに揚げられた香ばしい鶏肉がスープで炊き上げた軽い食感のライスと、そしてこの3つのトッピングにバッチリ。
目が眩むような黄色い半熟の目玉焼きをそーっとほぐして、どっさり乗っているパクチーを混ぜる。
それに高菜も添えて、チリソースもおおざっぱに掛けて、アツアツのライスを頬ばる。きっと息もつかずに平らげることだろうと思う。鶏肉とライス、考えてみればシンプルな組み合わせなのに、驚くほど奥が深い、絶妙な味に舌鼓を打つことだろう。幸せになる。
テーブルマナーも大事だけど、こういう料理はラフなほうがいいんだ。
外で並んでいる人が見える時は食べ終わったらサッと出よう。駅の反対側にある喫茶店「ダンテ」に行くのもいい。ゆったりとした喫茶店で店内にジャズが流れている。
夢飯
杉並区西荻北3-21-2 徳田ビル1F
11:00~22:00
火曜定休
海南チキンライス 大--¥780 中--¥680 小--¥580
海南フライドチキンライス 大--¥880 中--¥780 小--¥680
マレーカレーライス 大--¥880 中--¥780 小--¥680
鶏粥(とりがゆ)大--¥680 中--¥580 小--¥480
─HP─
4月1日より IPフォン(ODN) と BBフォン(YahooBB)が相互接続が開始。
参照記事:
http://www.odn.ne.jp/service/ip_phone/charge_2.html
メジャーは強し、というよりも〝メジャーは便利を凌駕する〟という代表的な事例というのですか、コレは。個人的に一番利用したくないISPとのオンネット通話。いいトコ取りじゃないですか。
BBフォン とのオンネット通話なんて自分がISPを変更する以外には方法がないぐらい考えていたんだけど、いやぁ、待ってみるものです。
遊び仲間にはどういうわけか YahooBB を利用している連中が多いから、これで、自宅から通話する限りは、ケータイ代を気にしないでいいじゃん。
ちなみに我がISPとオンネット通話が可能なISPの一覧は以下の通り(05年3月23日現在)
ODN IPフォン、KDDI-IP電話(DION)、BIGLOBEフォン(KD)、@niftyフォン-K、POINT Phone、フォーユーコール
TK プレゼンツ 「大喜利」
誰でも参加可能。北はロシア、南はブラジルから、〝ボケ〟に自信のあるコマンダー達の熱き闘い。
目指せ優勝。目指せボケ超人。さぁ、今すぐ、レッツ・ボケ。
http://blog.naver.co.jp/stniku.do
・池澤夏樹「カイマナヒラの家」
「カイマナヒラの家」
池澤夏樹のエッセイや小説を読むたびに南の島を無性に訪れたい衝動に駆られる。太陽の照らす限り、目いっぱい波で戯れたあと、日が沈み掛ける時間に、地平線の彼方にある真っ赤な夕陽を、まだ熱を持っている砂浜に寝転がりながら眺めたい気持ち。心地よい疲労感と良く焼けた肌。
*
本小説はハワイを舞台にした物語で、本編のエピソードにもあるように、ここに出てくる登場人物はハワイのことを〝ハワイイ〟とこだわりと尊敬を持って発音する。そのあたりが作者のハワイイに対する譲れない想いが込められているのだろう。
物語の進行は、実際に〝ハワイイ〟にある同題名の家を舞台にした、主人公の〝ぼく〟が巡る、波乗り達の愉しい生活だ。ロビン、ジェニー、サム、お春さんといった登場人物達との共同生活が爽やかに描かれている。
文体自体が村上春樹の初期作品に通じるような透明感のある文体で、人によっては好き嫌いがあるかもしれないけど(それは村上春樹にも言える)、映画のシーンを抽出したような展開と洗練された会話のセンス、そして一章節がショートスタイルなので、長い物語はちょっと・・・という人でもきっと読みやすい。
常夏の物語なのに、きっと読み終えると何ともいえない切なさがあることだろうと思う。
日本人が持ちえる季節を巡る夏の終わりが、主人公の〝ぼく〟が感じ取っている「いずれはこのカイマナヒラの家を去らなくてはいけないんだ。そしてハワイイの永遠とも思える生活も」という気持ちと重なっているからではないだろうか。
常夏ハワイイでもそこで織り出される物語は必ずしも永遠ではない。サーファー達にとっても、そして人生にとって同じ波は一つとしてないのだ。
かけがえのない過ぎてゆく時間と切り取られた美しい日々。変わることのない夏の季節と相反して描かれている〝やがてそれぞれが歩む暮らし〟に、哀愁と希望が奏でられている。
ワイキキだけがハワイイでは無い。いつか行ってみたいと思った。
作中に散らばる星砂のような 芝田 満之 の写真もハワイイの美しさを余すことなく描写していて、より一層に旅の心を掻きたてる。
Requiem for a Dream【2000年 米】
監督:
ダーレン・アロノフスキー(Darren Aronofsky)
キャスト:
サラ --エレン・バースティン(Ellen Burstyn)
ハリー --ジャレッド・レト(Jared Leto)
マリオン --ジェニファー・コネリー(Jennifer Connell)
タイロン --マーロン・ウェイアンズ(Marlon Wayans)
タピー --クリストファー・マクドナルド(Christopher McDonald)
「π(パイ)」で衝撃的なデビューを飾った監督の2作目。前作と同様にサイコ的な要素たっぷりの映画。アメリカ映画には珍しい〝何処にも救いのない物語〟で、映画終了後には、誰しもが行き場の無い焦燥感で詰まる筈。
テレビ中毒のサラは旦那にも先立たれ、唯一の一人息子であるハリーも家を出てしまったので、家族の世話をするという主婦の生きがいも無い毎日をただ淡々と過ごす。
ある日、いつものようにテレビを観ていると、番組の司会者からテレビ出演の知らせが。
それを機に、出演へ向けてお気に入りの赤いドレスを着られるようにダイエットに励むサラ。10日間で痩せるというプログラムに全く効果を感じない彼女が手を出したのは医者が処方するというダイエット薬という名のドラッグ。しかし彼女はドラッグだと気がつくこともなく、この薬を飲みつづけ、テレビ出演の知らせを待つのであった。
ドラッグが彼女の求める幸せな人生の歯車を狂わしていき、行き着く先にあるものは、まさに救いのない奈落の底。
*
サラの息子ハリーとその友人タイロンはコンビで窃盗やちょっとした犯罪をして、その日暮らしをしている若者。大金を掴みたい為に彼らが選んだ道は、ドラッグを水増しして売買するという方法。だが、そのドラッグ自体に最初から手を出している彼らはどんどんと中毒になり、ハリーの彼女であるマリオンもついに。
男連中がどんどんとドラッグに嵌まり、幻覚が見えてしまうシーンも怖いけれど、女の子が中毒となり、やがて売春の手を出すシーンはもう言葉にならない。マリオン役のジェニファーコネリーがこれまた清楚な顔立ちの俳優で、とてもドラッグに染まりそうにないギャップもまた見所。最後、あまりにも過激すぎる方法と結末でドラッグを手に入れようとするが、それは観てのお楽しみ。
そしてサラが最後に電車に乗るシーンがある、とっても酷いシーン。現実と幻覚の区別も出来なくなった普通の主婦の筈であったサラの変わり果てた姿は鳥肌が立つ。
*
ドラッグに蝕まれて人生を踏み外し、どんどん落ちていく有り様を綴った映画は数多いだろうけれど、大抵の映画には必ず〝救済〟が描かれている。しかし、この「Requiem for a Dream」だけは1ミリも救いが見当たらない。あの「ドラッグ・ストア・カウボーイ」にすら、最後には救済が準備されていたというのに。
ドラッグによって、自らを滅ぼし、精神を崩壊させていく平凡な人々の姿を鬼才ダーレン・アロノフスキー監督が最も効果的な映像で観客を魅了する。蝕まれていく未来、夢を追っていたはずなのに気がつくと、何も手にしていない、むしろ失ったモノのほうが多い自分。
全編に流れる〝Summer overture〟(Client Mansell:featuring Kronos Quartet)は GMS 〝Juice (Live Mix)〟のオリジナルトラック。出だしからメロディアスで哀愁漂うこの曲がより一層に、本編を重厚な仕上がりにしている。この映画を見終わった後に〝Juice (Live Mix)〟を聴くと、絶対にこれまでと違う印象を持つだろうから、 GMS が好きな方は必ず観たほうがいい。
救いの無さ度 ★★★★★
突然だけれど、帰りがけ、急にリンゴが食べたい衝動に駆られ、駅の近くのスーパー丸正総本店に寄る。最近じゃ、商品が高すぎて評判があんまり良くないこのお店、晩御飯の準備でレジを賑わせていた主婦の姿もいまでは見る影もなし。大丈夫か、丸正。
で、2Fの生鮮品売り場に向かい、りんごを選ぶ。1個、185円…っておい、高すぎないか。普通のリンゴの値段じゃないよ。ほかのフルーツ売り場を見渡しても、やっぱ置いてあるのはココだけ。買おうかどうしようか悩んだけれど、リンゴが本当に食べたかったので渋々と選ぶ。
といってもどう選んだらいいのかサッパリ分からないので、1.とにかく赤いリンゴ、2.とにかくずっしり感があるリンゴ を基準に目利きのごとく5分間吟味の上、レジへ。
さっそく家に帰り、居間でテレビを見ている妹に、丸正がどれだけヤクザなスーパーで、品物が高いかと、自分がいまどれだけリンゴが食べたいのかを切々と訴えたところ、「それはいいとして、そのリンゴ、高すぎでしょ」とバッサリ。妹よ、兄だって兄なりに頑張って…。
とにかく愚痴を言っても仕方ないので台所でリンゴを剥こうとすると、妹が「お兄ちゃん、ちょっとお尻見せて」とイキナリ。
はっ?、何を言ってるの。もしかしてジーパン破けている?それとも兄のケツが急に見たくなったのかと心配しつつも、体の向きを変えてお尻を見せると妹がゲラゲラ笑いならが言った。
「アハハ、違うって。リンゴのお尻」。なんだ、焦った。
「リンゴはね、ここが赤いと美味しいんだよ」そうですか、勉強になります。
リンゴを剥いて半分を自分が食べる。果物が大好きな我が家の愛犬が尻尾をフリフリしている。何で犬なのにリンゴが好きなんだ、コイツ。毎回リンゴをむしゃむしゃ食べているこの犬を見るたびに、この子の前世は昆虫か何かだったに違いないと思う。
とにかく、リンゴが食べられたので、余は満足じゃ。酸っぱさ?これくらいの酸味がリンゴ本来の味なんだよ、きっと。そういうことにしときましょう。
3月24日からドコモキャリアでも端末からメールのヘッダ情報がじかに見られるようになる。
ようやくか…。
言うまでもなく、なんといっても今回のサービスで一番大きい効果はスパムメールの送信元情報がヘッダから見られることだろう。根本的な解決に結びつくとは言えないけれど、ヘッダが見られれば、多少なり焼け石にチョロチョロと水は掛けられる筈だから。
あとは、複数の送信先にメールを送るとき、強制的に Bcc の設定にならない端末は気をつけないとね。Cc に宛先を設定してたら、たぶんヘッダから見えちゃうぞ。
【追記 posted 20th Mar】
どうやら宛先情報までは見られないのかな・・?
-->詳細はコチラ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/f/whatnew050107b.html
□設定方法
「iMenu」-「オプション設定」-「メール設定」-「メール受信設定の『その他設定』」-「メールヘッダ情報受信設定」
毎週火曜日と木曜日に通っていた学校が終わったことで、一番身に染みて感じたのは、「俺は、週2回のペースだったら業務終了後に何かできるんだ」という実体験に基づいた確信。
これはけっこう大きい。単純に週2回といっても、会社が終わった後に、また電車に乗ってエッチラオッチラと学校に通うのは大変だった、いや、ほんと。それだけに達成した暁には、やればできるじゃんという心の奥底にある仄かな灯りがジワリジワリと照らすように自分への自信に結びついていった。
その習慣がまだ冷めないうちにということで、いろいろな経緯の末、火曜日に英語を教えます、自分。
2年間習ったのは日本語教師の授業なのに、卒業後教えるのは英語という明らかな矛盾はよそに、とにかく教材を作成し、1時間単位の授業内容を目処に運用。
〝教える〟というスタイルには多少の差こそあれ、基軸となる〝キモ〟の部分は核として変わらないのだから、それなりにできるのかな(という自己的過大評価)。
まぁ、そんなとこ。
Chapter毎に分類して、第1回は、「英文のなかの主語と述語」。ほら、昔々の学生時代、S+V・・とかって勉強したでしょ。アレです。
The staff called Luiza. -----(1)
The staff called Luiza was walking in the office. -----(2)
この文だと、The staff called Luiza の句は同じなんだけれど、意味が全く違う。
つまり、(1)は「スタッフがルイーザを呼んだ」に対し、(2)は「ルイーザと呼ばれるスタッフはオフィスを歩いていた」という文。calledが述語か否かの判断。
こんな主述の構成を見極める─若しくは修飾語がたくさんあってもSVの構成が文中の何処に存在するのか手がかりが掴めれば英文解釈は向上する。
あとは、本文の読み方だね。僕が実践しているコツは文の頭からメザシを食べるようにムシャムシャと訳す方法。これは経験則からだから、数をこなすことで定着を図っていこうかと考えています。
長い2年間の日本語学校の授業(420時間)も修了し、そのたびに行なわれた試験もどういうことかクリアし、しかも最終試験も難なく突破で、ついに無事に卒業。今日は修了式やらエトセトラ。テストは、無い筈。
これでひとまずは日本語教師としての条件の一つが持てたわけだ。
さて…。
正直な気持ち、外国での生活─というのは、旅だけではないライフスタイルとも呼んでいい─への強い憧れはいまだに捨て切れられないでいる。無性に今まで過ごした海外のシーンが浮かんできて血が騒ぎ、居ても居られない夜もある。
外国での日本語教師生活、そこにさまざまな苦労が生じることも承知だ。日本語教師が実は大した給料が得られない現実的に厳しい職業だというのも知った。外国で教えることに見合う社会的な保障が皆無だとも知った。自分がいまの仕事に大変満足しているのも大きい。僕は今の仕事が好きだ。
それじゃぁ何が足りない、勇気?知恵?やっぱ両方?。
冒険するのに年齢は…関係あるね。第一僕が求めているのは旅じゃないんだ。もう旅(形而上的な意味を含まない)、つまり実際にバックパッカーをすることにかつてほどの魅力を感じていない。そういうのがずーっと好きな人もいるけど。別に悪い意味じゃなくてね。
〝限りなく旅に近い、収入の発生する海外生活〟。 絵に描いた餅になるか、ならないか。
しりあがり寿のイカレサイケデリック漫画「弥次喜多in DEEP」、原作は言うまでもなく「東海道中膝栗毛」が、実写化&映画化されるようで。
弥次さん喜多さんの男同士の愛の冥界道中─これは「東海道中膝栗毛」でも描かれているね─を、実写化かぁ。
アノ漫画って夢か現実かとにかく混同しがちなサイケデリックワールドを鬼才・しりあがり寿が描くことで成立しているようなモノなんだから、映画にしてもオリジナルに圧倒されて尻すぼみになりそうじゃない?ってここまで書いて、映画のサイトをちらりと見たら、やっぱ叩かれているね、だいぶ。
配役も、弥次さん(長瀬智也)、喜多さん(中村七之助)というのがさまざまな意味で痛い・・・。
まぁ、観にいくことはないだろうから、ここであえてオリジナル(しりあがり版)を紹介。
情緒不安定なアナタへ。男同士の迸る逃避行に価値をみつけたい画面の向こうの君に。
頭には神様が宿る場所だから人間にとって神聖な部分と見ることから、頭に触れるのは、いかなる理由でも失礼にあたるとするのが、日本の遥か南に位置するタイの慣習。
じゃあ、頭以外はどうだろう。
頭と正反対に位置する足。足は非常に汚い部分と考えられていることから、他人に足を向けるのは大変良くないマナーであるとしている。
そして、挨拶をするとなれば、胸の真ん中に柏手をつくって手を叩かずに両手を合わせ、お辞儀をする。これがタイの挨拶だ。
だからイーブン(日本人)である君や僕は、タイにいる間は、愛くるしい子供が水場でキャッキャ遊んでいるのを見ても、じっと頭を撫でたい気持ちを抑えて、笑顔を向けて、そして胸の真ん中で両手を合わせて「サワディーカップ」と挨拶するのがマナーであり、異文化コミュニケーションなのだ。
もちろん、足をむやみに向けてしまうような仕種をしてはいけない。
*
*
バンコクから高速バスで3時間ほどにあるホワヒン。かつてはタイ王国の皇族のリゾート地でもあった、白い砂浜の広がる静かでリッチなビーチだ。僕の友人の一人、和気君は、ご両親の仕事の関係から、タイに生まれ、タイに育ち、そのまま現地の学校にあがって、高校と大学時代は日本で過ごしたというバイリンガルな男である。
僕は予備校の友達を通じて知りあい、一緒にアルバイトをしたりした。その間、彼は僕ら(僕と予備校の友人たち)に揚々とタイの素晴らしさについて語った─自然の美しさ、タイの風土、ご飯の美味しさについて、そしてそれはそのものずばり彼の話した通りリッチでワンダフルな世界であった─彼の姿はまるで自分の娘を誉める父親のような表情であり、僕らも彼の話を聞くうちにタイへの憧れを自ずと強めていった。
そして、そのホワヒンが彼の育った環境、つまり彼にとってそこはローカルな土地であった。
ホワヒンでは、僕らは彼の地元の友達が持っているビーチの近くにある3階建ての真っ白なリゾートマンションに住んだ。
大理石が敷きつめられたマンションで、ピカイチに過ごしやすいマンションだった。大理石は、たとえどんなに暑いところでも冷える性質があるらしく、ビーチで真っ黒に焼けた肌にペッタリとくっつけるだけで、僕らはどこまでも深い眠りに落ちることができた。
夜、屋上に上がると満天の星が見渡せるような世界。リゾートライフだ。
初めてそのリゾートマンションに泊まる日、僕らがそこに向かうと、1階のバルコニーで、褐色の健康的な肌と、白い歯をキラキラさせたタイの女性が、掃除のお手伝いをしていて、瑞々しい笑い声がフロア全体に響いていた。
僕らは、その純真かつ夢の桃源郷のような光景にしばし呆気をとられ、ぼんやりとそこに立ちすくんだぐらいだ。
聞けば、彼女たちは僕の友人の地元の友達のさらに友達たち(ややこしいな)で、日本から僕らが来ると言うことからお手伝いをしてくれたのだ。
2つくらい年上だったけれど、つまり21歳くらいだったけど、猫みたいにじゃれるお茶目な女の子たちだった。ミャオ、アン、チャンラン、ケイ、彼女たちの名前だ。うん、僕らは君らのことを忘れない。
やがて掃除が一段落ついた彼女たちが、お腹が空いたからご飯を食べましょう、と準備してくれたのが、青パパイヤのサラダであるソムタム。
ソムタムとは、タイ東北部イサーン地方の料理で、青パパイヤの千切りに小エビや蟹を加え、ナッツも入れ、調味料を加えて、それをまとめて臼で叩いて作るサラダだ。
モチ米と一緒に食べるのが一般的で、唐辛子も入っているから辛いけれど、小エビや蟹の海の滋味とシャキシャキした青パパイヤの食感に甘ずっぱいような酸味と塩気が混ざった、まさに一口食べたらまた一口と止められない美味しさのサラダだ。
彼女たちはソムタムとモチ米、そして瓶のコーラを中心に置いて、輪になって大理石の上にぺたりと座った。そして足先はみんな円上の外へと放射線を描くようにキレイに向けられ、女の子座りで、彼女たちはキャッキャと食事を楽しんでいた。
もちろん僕らも輪に加わり、女の子座りで誰かに足が向けられないよう、それぞれが考慮した筈だ。
僕らの誰かが「辛い辛い」と顔を真っ赤にしてホフホフ叫ぶ、彼女たちはそれを見て喜んで、また猫のように柔らかさで、キャッキャと笑ったのであった。
日本の、特に東京で生活していると、非常に耳障りというか、だいぶ余計なお世話なんじゃないかと思えるのが電車のアナウンスである。
私鉄・JRとも、それぞれ酷いレベルで、正直おせっかいとしか思えない様相だ。
そのなかでも実に醜悪なのが、東京メトロ。もう五月蝿いったらありゃしない。
そんなに注意やお願いをされないと東京ライフを送っている者は行儀が悪くなるとでもでも言うのだろうかと勘ぐりたくもなる。若しくは、東京メトロでは、それぐらい注視しないとダメだという観点から電車に乗りあわせている人間を低く評価しているのか。
東京メトロのいつまでもしつこいアナウンスこそ止めて、車内美化に協力してもらいたいところである。
個人的には他の国で時折見受けられるように〝次の駅が何処のなんて駅か知らせない〟レベルまで到達するべきとは思っていない。
年配の方や身体的理由で次の駅が何処なのか分からない乗客に対し、配慮は必要と考えている。
でも、どうだろう、雑誌を読む時は小さくするなどしてお読みください、なんていうアナウンスは。
ナンセンスというか余計なお世話というべきじゃないのか。
そのアナウンスのどの部分に効果があって、あるいは効果が期待できて、また必要性があるのか知りたい。僕としては全くそのアナウンスが無くとも日常生活、そして電車内での乗員のマナーに変化は訪れないと確信している。
ちなみに以下が、東西線「東陽町」~丸の内線「四谷三丁目」間の垂れ流されるアナウンスである。携帯電話に対する注意などは片道で3回ぐらい発令される始末だ。
・「まもなく電車が到着します。危険ですから白線の内側までお下がりください」・「ドアが閉まりますご注意ください」
・「優先席付近では携帯電話の電源をお切りになられるか、マナーモードに設定されるなどして、周りの方に迷惑掛からぬようお願い致します」
・「この先カーブが続きます。ご注意ください」
・「優先席を必要とされるお客様がいらっしゃいましたらお譲りください」
・「お読みになられた雑誌や新聞は網棚に置かず、ご自宅までお持ち帰りください。車内美化にご協力ください」
・「車内大変混み合っています。7人掛けの席は6人でお座りになられないようお客様同士でお譲りください。」
・「東京metroではテロ対策の強化を行っております。車内で不審なモノや不審な人物を見掛けましたら巡回する係員までご報告ください」
・「車内大変混み合っております吊革につかまるなど、車内整理にご協力ください」
・「右側の扉が開きます。順序良くお並びくださいますようよろしくお願い致します」
・「混雑中は、雑誌や新聞をお読みになられる時は小さく折りたたむようお願い致します。また、ウォークマンをお聞きになられる時は音量を小さくして聞くなど周りの方にご迷惑掛からぬよう、ご協力お願い致します」
それ以外にも、耳からの情報ではなく、視覚からの情報でも、いたるところに「扉にご注意ください」などもある。これもまた、僕としては、だからどうしたのだろう?と首を傾げる部分でもある。
扉にご注意くださいという、その扉に貼ってあるシールにどれだけの人間が「ハッ、注意しないと!」と襟を正すというのだろうか。
不特定多数の人間が流動している都会では、閉ざされたコミュニティと比較したら、確かに見ず知らずの人間とすれ違うわけであるから、電車内という特定の環境に身を置く以上、そこに規範は必要で、また規範があるからこそ、例え会話が発生しないともコミュニケーションの円滑が図られるのである。
もしそのような規範こそが崩れてしまったら、都会に代表される不特定多数の人間が集まるコミュニティは根本から崩れていくに違いない。
そして、その「規範」といいものの発生状況が問題なのだ。「規範」は、けっして車内アナウンスで流れるかの如く外部的理念から人々の心に定着されるものじゃない。それはきっと、昔から人々が当たり前のように持つ〝優しさ〟のようなもので、小さい芽が春になるとやがて花を咲かせるように、心の奥底から沸沸と湧き出すものなんじゃないだろうか。
深夜のファミレス「サニーデイ」に夜毎に集まる〝限りなくニートに近い〟3人組、ミッキー、ふとし、まっつんが繰り広げる日常漫画。
深夜のファミレス午前2時。
そこにあるのは、どうしようもない発想とたわごととペーソス。誰もがあの頃に通過したファミレス模様を余すことなく表現する漫画。最強です、これ。
深夜のファミレス。ソファに寝転ぶ3人THE3名様第5巻 〝シェフの気まぐれピッツァの章〟ふとし 「よく見えるよー、今日はー、雲の流れが・・・」
ミッキー「あ~~」
ミッキー「あ・・・」
ふとし 「ん・・・?」
ミッキー「星座、つくんね? 新しい・・・」
ミッキー「何かできそうだべー さそり座よりつえーやつ」
ふとし 「あー」
ファミレス七段、人生初段。今回の帯のタイトルは「店長、またあいつらです」
2巻以降、単行本がリリースされるのが早くなったのが嬉しいかぎり。
スピリッツで連載中。
Client Mansell ( featuring Kronos Quartet )〝Summer overture〟、映画「Requiem for a Dream」のサウンドトラックアルバムにも収録されているこの曲、実は、数年前からフロアを賑わせているGMSの〝Juice (Live Mix)〟の原曲。
意外と知られていないこの映画の、しかも Kronos Quartet の曲をリミックスするあたりが、Riktam と Bansi というトラックメーカーの人気の秘密というか、ナイスなツボを突いてくる実力というか。。。
新大久保駅の改札に18時半待ち合わせ。僕、峯岸さん、亜衣さん、真紀さん、ハンさん、スコットさん、ロイックさん、あとから来ることジュガさん。ハンさんが新大久保に顔が利くということで(ハンさんは韓国人)、行きつけというか馴染みというか知り合いが勤めていて、なおかつお勧めの韓国料理屋へ。
店の名前は…、失念。なんか裏路地をこう回ってあー行ったら辿り着いた店で、ハングル文字でカルビって書いてあったのだけは記憶している。とにかくハンさんの御知り合いが働いているということだし、ここに決定。ちょうど混雑する前の時間だったのか(なぜならば1時間半後には、それなりの列が店の外に続いていたのだ)、奥まった座敷が空いていてそこに案内してもらう。
メニューをチラリと眺めるも、すべてハンさんまかせ。だって、一番詳しいじゃん。もう任せます。すると出てきたのはお通しのキムチ数種と豚と牛の焼肉それぞれとチヂミとチャプチェとクッパとごはんとサンチェとテーブルにいっぱい。
お通しのキムチに鶏の何処かの部分を漬けた皿があって、それはハンさん曰く 韓国じゃ女性はあまり食べない だそうだ。どうして女性が食べないのか、いまいち謎だった。儒教の影響なのか、食事のちょっとした慣わしのような類なのかと、推測して考えてみたものの、ハンさん自身も説明がちょっと難しいということだったので、きっと上手い日本語が見当たらないのだろう。同席の女性がまっさきに「コレ、超美味しい」と顔を輝かしていたのを僕とロイックさんは見逃していない。それにしても不思議だね。今度調べてみよう。
焼肉は炭火の遠赤外線で焼くスタイル。お肉も豪勢なまでにドカンと登場、少し焼いたあとに、大きな塊のままの肉をジョキジョキと鋏を入れるのが韓流。タレに漬け込んだ玉ねぎと一緒に辛子味噌を添えて、ニンニクの欠片もお好みで入れてパクリ。最高。アツアツの肉の旨みが口中を駆け回る。ところでニンニクの横に並んでいた青唐辛子─某女史は〝さやいんげん〟と勘違いしていた─、ひとつまみで死にいたるというまるで北の最終兵器のようなシロモノだということをここで述べておく。ハンさんも「辛い~」といっていたので相当なレベルなのだろう。食べた瞬間、口に広がるのは絶叫か沈黙。恐るべし青唐辛子。みなさんも韓国料理を食べるとき、辛いのが苦手な人は気をつけて。
さて、相当な品目を食べ、マッコリからビール、おまけに韓国トラデショナルジュース(お米のジュースとニッキのジュース)も飲んだにも関わらずお一人様2500円。安い。あとからハンさんに聞くと「トモダチがサービスしてくれたから良かった。本当は倍くらいかも」と言っていただけに多謝。
漢字学校が終わったジュガさんも合流して、お店を変えて23時近くまで談話。
またご飯食べようね。次はチーズフォンデュかね?ロイックさん。
現在ヒッピー族が、すべての風俗を遊びに還元し、あらゆるファッションを自由自在な、どんな権威や規制や習慣にも捉われないものにしてしまったのは、私はひとつにはツーリズムの影響と、それによる国際交流と、各国間のエキゾティシズムが平均化されたことに関係があると思う。
われわれは、インドのサリーを銀座の街頭で着ている日本女性に会っても、もはや驚かないようになった。
そしてそういう伝統も歴史もないところの、自由自在に採択された風俗が、何ら驚きも与えない時代が来てみると、あらためて服装というものは、ひとつの社会的強制の中のみで意味をもっているということに、気がついてくるのである。
三島由紀夫『若きサムライのために』
今日は夕方から新大久保のコリアンタウンにレッツラ。
先の日本語学校の学習者であるハンさんから連絡があったのが水曜日。
「韓国料理、行きましょう」と。いいね、行きましょう。
僕は教師として勤めたことがないから断言できないけれど、きっと教える者の責務というか務めとして、〝やがて訪れる別れ〟について心構えをする必要があるのだろう。
それでもまた同時に、学校や授業が終わっても、違う形で学習者と仲良くなったりとか、交流が続くこともあるだろうと信じている。
まぁ、そんなに大げさに風呂敷広げることでもないけどね。
要は、学校が終わっても、また遊べて良かったぜ、みんな。イエェーイっちゅう感じですかな。
そんなこんなで韓国料理。一応、カメラ持っていくので詳細は、またここで。
某友人の話。高校・大学と一緒だった〝マエピー〟こと、まえざわ氏が群馬での懲役生活を無事に終えて、東京にカムバック。
大学卒業後、勤務した会社で転勤を言い渡されたのが数年前。長い地方生活もついに終焉とか。
住まいは浦安。おぅ、会社の近くじゃん。
いいね、いいね。
高校の時からずーっと夜遊び仲間でもある彼が戻ってきたことで、しばらくなりを潜めていたのに弾けちゃいそうだなぁ。。。
それより島のほうは、ダイジョウブか?噴火しているじゃん。お前ん家の実家だぞ。
春の新作映画 「サイドウェイ」
「サイドウェイ」
小説家志望の中年の国語教師マイルスはワインおたく。そしてワインをこよなく愛する男。
人生は極上のワインのように芳しくもあり複雑・・・。
3月5日より上映。
[VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ]
[シネマ メディアージュ お台場]
にて。
─詳細─