ひさびさに物欲に駆られて、いや、もしかしたら慢性的物欲症候群が財布の紐という抗生物質で抑えられていたのかもしれないけれど、とにかくその効き目もなくなり、ハメを外したように、アレも欲しい、コレも欲しい状態である。
しかも困ったことにどういう因果か、欲しいもの全てが既に絶版だったり、限定販売で市場には見当たらないシロモノばかり。
その一つが写真集(notエロ)。発売当時は2,500円だったのに、今じゃ品薄と人気も相重なって、8,000~10,000円(オークション市場)というもの。
数日前にネットで知って、あっというまに虜になった。こういうのも自分では珍しい。
ものすごい暴力的な、それでいて自己肥大を覆うような荒々しい写真ばかりを撮る男。たぶん絶対に入手しちゃうんだろうけれど、せっかくだから神田辺りの古本屋でも巡って、探してみようと考えている。
神田は、とりわけ神保町といえば全国的に有名な古書街であって、本当に右も左も古本屋のわりには、界隈に美味しい店や喫茶店が実は多いので、その方面にはさほど困らない。
少しお腹が空いたなら「キッチン南海」がいい。ここのカツカレーはテレビでも時たま放映されているので知っている人も多いだろう。ボリュームたっぷりのカツカレーは学生気分でガシガシ食べれて、お腹もいっぱいだ。
買った本をじっくり眺めるのに持ってこいなのが喫茶店「さぼうる」。入り口にトーテムポールがある店で、50年ほど長く営業をしている、まさに東京の喫茶店の草分け的存在。時が止まった店内の雰囲気は今となっては貴重な空間。
あとは古本じゃないけれどレンタルCD屋「ジャニス」。CDに限らずビデオも豊富で、初期パンクバンドのライブやニューウェーブの頃のバンドのライブなど、あくまでもマニアックに追求された品揃えで広いジャンルの人達から支持されている。