2008年06月30日

ピースマイルサマー

さて、今年も雨が降ったあとに訪れてくるのは夏。

もくもくの入道雲と緑の中で鳴くせみ。プールではしゃぐ子供たち。真っ赤に染まる夕焼けで語らう青春。幾つになっても夏が来るたびにドキドキする。

そんな7月第一週の週末イベント第一弾!

代々木公園で開催のアースガーデンだ。オーガニックでフリーダムなお祭り。

バティック敷いてカチ割り氷でビール冷やして、まったりと愉しむの一興だよ。

世界の屋台メシが大集合するし、ツマミも充実!?

2008年7月5日(土),6日(日)
at:代々木公園イベント広場&ケヤキ並木
10:00 - 17:00

詳細

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2008年06月26日

最後のマンガ展

これは絶対に行かなくてはと、久々に奮い立った「井上雄彦 最後のマンガ展」を上野の森美術館に観にいった。

井上雄彦は、1億2000万部以上売り上げている「スラムダンク」という超お化けマンガの作者である。いまはモーニングに掲載している宮本武蔵の半生を描いた「バガボンド」で注目を浴びている。

さて、実際の展示会は、当日券は3秒で売り切れ。前売りを握り締めているというのに1時間の行列(しかも平日なのに)で、どれだけ人気があるのかとうかがい知る事ができる。

「たかだかマンガの展覧会なのに、こんなに並ぶんじゃねーよ」と理不尽なまでに毒づいたのだけれど、これが展覧会に入場すると瞬時に理解できた。

なんと「バガボンド」の最終的物語の展示なのである。

僕の記憶が確かであれば、まだ掲載中の漫画では物語は途中なので、「こりゃとんでもないモノを見てしまっているんだな」と身震いがした。

ペンではなく筆を用いて細かに描きこまれているコマは、もう漫画の範疇を超えている。それだけではなく、ひとコマを3メーター近くの和紙で描いたりして、目がくらむばかりなのである。

ネタ的にバラすのはマナー違反なので、急にここから先は抽象的に感想を述べると、とにもかくにも宮本武蔵(武蔵)の最後が・・・。息も飲み込むほどの躍動感で、映画のように描かれている。

最後は鳥肌だ。この作者しか表現できなかったであろう唯一無比の世界。自宅だったらたぶん泣いていた。

その涙は、悲しみとかではなく、尊ぶ存在に自分自身が出会えたという感動で。

たかが漫画というなかれ。一度訪れたほうがいい。

*
*

ところで、東京という土地は、家賃は高い、人々は他人に無関心、キャバクラはぼったくり、電車は地獄列車と悪い側面ばかりが目に付いたりするけれど、文化的な情報では他所を寄せつけないレベルで質と量共に揃っている。

たとえばナイトクラビング。どんなジャンルの箱であれ、トップレベルの箱が週末になれば用意されていて、遊泳する深海魚のようにクラビングできる。

たとえば映画。中東のマニアックな映画であろうと、絶対に東京で上映している。いや、東京で上映していない映画なんてないだろう。

そして美術展や写真展の数々。東京が拠点となり、巨大な供給場所となっている。

毎週そんなことばかりしているわけではないけれど、東京じゃないとできない何かってのは必ずある。

残念なことにネットワークのインフラが整備されても、なお解消されないフェイズはあるのだ。amazonや楽天の功績は大きいけれど、個人がネットワークに通じていない状態では自らの足を使って、楽しみを得るしかない。

東京生まれでヒップホップ育ちのわりには東京を毛嫌いする傾向が僕自身の中にあって、それはなかなか大きなシコリでもあって、週末のたびに中途半端に東京郊外でお茶を濁して自然と戯れたりしてた。

だけれど、視点を変えてみれば、東京に絶え間なく流動している情報の波に乗らない手はないんだ。

少なくとも東京で生活する限りは、この土地に赦されている文化的基盤に甘えさせてもらうのはいいかもしれない。どうせ東京に住むんだったら東京じゃないと出来ないことを享受する。

こういうのって生き方のひとつなんだろうね。

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2008年06月23日

ロシアのウォトカ

ロシアのお酒といえばウオッカ。

現地ではウォトカと発音するらしいというのは、どこかの漫画で仕込んだネタである。アルコールは90度近くあり、無味無臭。

これって何かに使えるんじゃないだろうかって思った。そう、果実酒である。ホワイトリカーの特徴にそっくりだ。

そうこうしていたら、今年も梅酒の時期がやってきた。

2年前のブランデー梅酒、去年の泡盛梅酒。どれも琥珀色の梅酒で、喉を鳴らす。

先々週、浜松で開催されたシークレットのゴアトランスパーティに、2年物のブランデー梅酒を持っていったら、音が鳴る前に瓶が空になってしまったくらいである。

今年は新たなテイストでラムかウオッカか悩んだ。ラムは、それ自体が主張していて、独立的に味を保っているので、梅と共存できないような気がしたのだ。リーダーが二人いて衝突する部署のようである。

その点、ウォッカは静かな力持ちという感じで梅を持ち上げ、それでいながら全体に貢献する、職人のような風情がある気がした。

今年はウオトカで梅を漬けてみよう。3年物のブランデー梅酒をグラスに注ぎつつ、梅雨の夜更けに。

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2008年06月19日

となりのM君

いま思い返してみれば、劇場型犯罪の先駆けのともいえるだろうか。

宮崎勤への死刑が執行された。犯人逮捕から20年である。

オタクというのは、気持ち悪くてロリータで犯罪予備軍であるという、一方通行な社会的認識を作り出したのはおそらく彼の仕業だろう。彼以前では、オタクではなく、<マニア>と呼ばれていたはずだ。

オタクという言葉なサブカルチャー的な世界でのみ使われていて、少なくとも一般生活には登場してこなかった。

突出的な情熱のある趣味を抱えていた者は、みなマニアだったのだ。

切手マニア、鉄道マニアなどなど。今日ではすっかりと、

一般的な度合いを超えた趣味性を持つ人間に対する蔑称はオタクという言葉にすげかわっている。

さて、離れ部屋に6千本のビデオを所有していたとされる彼の行動は、いずれにおいても当時では常軌を逸していた。30代前後の世代だったら、耳にしたことがあるかもしれない。「ギニーピッグ」というレンタルかセルオンリーの映画を。

ストーリーがまったく存在しない、ただ淡々と人を殺める映画だ。僕は勇気がなくて観られなかったけれど、当時観たという友人は無軌道な青い10代だというのに、どんよりと曇った顔をしていた。聞けば、ただひたすら人をひっぱたいている映画なのだという。画面の片隅に1003回、1004回とひっぱたいた数だけが映し出され、(もちろん特撮だが)叩かれた人はどんどんと変形していくという映画。

観る奴も作った奴も頭がどうかしちゃっているとしか思えない作品である。僕はこの大筋を聞かされたとき、公園でスーパーカップを食っていたんだけれど、ゲンナリして、すっかり食欲が失せたものである。

M君はこのビデオを所有していたのだ。逮捕以来、彼の素性が公開されると、このビデオもご多分に漏れずに知れ渡れ、そして自主規制という枠でレンタルビデオ屋から姿を消した。

*
*

さて、僕の地元は旧フジテレビのすぐそばである。

当時、街には大きなレンタルビデオ屋が一軒あって(ツタヤが世の中に現れるのはまだ先である)、僕と友人は夏休みにたまたま映画を借りに来ていた。

プラトーンにしようかネバーエンディングストーリーにしようか迷っていたところに、あのフジテレビが取材にやってきていた。

目的は、ずばりスプラッタ映画である。なにせ、世間に衝撃をもたらしたM君が大量に所有していたのだから。

僕と僕の友人は、その取材班を見つけると、ヒソヒソと相談をし、「きっと僕らみたいな若者が熱心にホラー映画コーナーをうろついてたら取材されるだろう」という結論に達した。

中学生なんてきっかけさえあれば目立ちたいのである。そこに思想なんてものは作用しない。

そういうわけで、2人して借りる気も無いホラーコーナーで、わざとらしく「これがいいんじゃない?」なんて、むごたらしい映画を手にとって取材班を刺激する画を醸し出した。するとやはりというか、取材班のチーフみたいのが「もしよかったら取材させてくれないかな」と乗り出してきたのだ。

僕らは内心ウキウキしているにも関わらず、努めて冷静な、ちょっとまあ面倒くさいけどいいよね的な顔して承諾した。

撮影時間15分程度。こういう映画ってやっぱり借りたりするんですかという質問に、僕の友人は一度も借りたことないのに、「ええ、けっこう借ります。こういう残虐なのって一度観ると興奮してやめられないっすよ」とかなり適当に答えた。

そして数日後。僕らの映像は3時からのワイドショーで思い切り使われていた。

そして僕の友人が答えた適当なセリフが、<いまの時代を象徴する若者>として、残虐な映画を観る10代達、彼らを駆り立てるものは?なんて喧々諤々と物議をかもしていた。

コメンテーターと識者までもが、僕らの映像ひとつで時代を憂いたり、理解できない若者たちの嗜好に近づこうとけっこうな時間を割いていた。

世の中ってヤバくて脆くて怖いなって、14歳にして知った。暑い夏の盛りの思い出である。

あれから20年経とうとしている。

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2008年06月14日

浜松「あらたまの湯」

JR浜松駅より車で約40分、東名浜松西インターから車で約30分のところにあるのが、2007年4月にオープンしたばかりの「あらたまの湯」だ。

市が経営をするこの温泉施設は、源泉掛け流しの湯に露天風呂、ジェットバス、替り湯など豪勢にも関わらず、大人はたった600円で入れるお得感。なんと貸切風呂まで用意されているから驚きである。

泉質は、静岡県では珍しいナトリウムで、肌がなめらかになり、すべすべするので、別名「美人の湯」と名付けられている。実際に入浴すると、自分の肌がすべすべで艶々になったので、美肌効果バッチリだ。

効能は、痛風、糖尿病、肝疾患、胆石、慢性胆のう炎、慢性消化器疾患、筋・関節痛、打撲、切り傷、慢性皮膚病など。


露天風呂でも源泉に入れるのはかなり貴重で、程よい温かさが疲れを癒してくれる。身体の芯までほぐれちゃうのだ。ぜひ浜松に寄った際には、鰻なんてのを食べる前にひとっ風呂浴びてはいかがだろうか。

なお、料金にはバスタオルとタオルは含まれていないので、持参するといいかも。

20080614a

「あらたまの湯」
静岡県浜松市浜北区四大地9-921
月~金 09:00~21:00
土日祝 08:00~21:00

電車・・・>
新浜松駅より約22分浜北駅下車、送迎バスにて約25分
掛川駅より約60分西鹿島駅下車、タクシーにて約15分
掛川駅より約65分宮口駅下車、バス8分

車・・・>
JR浜松駅より車で約40分
東名浜松西インターから車で約30分

大人 --\600
小人 --\300

タオルバスタオルセット --\200

貸切風呂 --\3000(2時間)

詳細

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2008年06月05日

ドナウ河流域の。

1年のうちに何回か妙に「マスターキートン」を貪り読みたくなることがある。

そわそわと落ち着かずに本棚に足を運ぶぐらいだから、その求心力は押して知るべしで、1巻の「水を飲ませてやれ。やつは・・・」なんてシーンに始まり、ノンストップで突っ走る。

まるで特攻野郎Aチームみたいである。

敬愛するユーリースコット教授に再会して、「Mr.キートン…立派になったな」と温かい言葉を掛けられる場面なんて、そりゃもう、号泣である。歴史に始まり、サバイバル技術に考古学、漫画とは思えない幅広い情報に頷くばかりで、全巻通じてハズレがない。珍しい漫画だ。

もちろんそれは多大な影響を与えるということにつながるので、僕は「ワインを慎め。それから・・・・・・ 新鮮なグレープフルーツジュースを飲むんだ!!」の言葉どおり、最近毎晩グレープフルーツを絞ってジュースにして寝るようにしている。きっと身体にいいに違いない。なにせ、マスターキートンに書いてあるんだから。

さて、ワインというかアルコールのほうは慎むというよりは、なんだか週末になると妙に疼いてきちゃって、なんだかもう・・。

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2008年06月04日

Ancient Herbs & Mordern Medicines : June 2008

PSYBABA.NET reccomends 5 potions in this month are

1.SOIL&“PIMP”SESSIONS - STORM (VICTOR)
2.The Band Apart - I Love you Wasted Junks&Greens (ASIAN GOTHIC)
3.Capsule - Starry Sky (CONTEMODE)
4.Locofrank - Share (773FOUR RECORDS)
5.Quasimode - Time is Love (VICTOR)

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