色々な技術があるんだったら、こんなのがあればいいのに。
ネットの闇職安で集った名前も素性も互いに知らない3人の男たちが、偽名でそれぞれを呼び合って、名古屋で面識も無い女性を拉致して殺害して現金を奪ったりキャッシュカードで現金を引き出そうとしたりしたという目も耳も塞ぎたくなるような事件が起きた。
たまたま歩いていたら(というよりは、毎日歩いている道)、突然襲われてそして殺されたのだ。もしも、それが自分の家族だったらどうする?もしも自分の愛している人だったらどうする?とにかく心が痛くなる事件だった。
さっきニュースを見ていたら、被害者の女性からキャッシュカードの暗証番号を聞きだして、その後に殺害したらしい。キャッシュカードの暗証番号が2個設定できればいいのに、そんな風に思った。
2個目は緊急的な暗号。
実際のキャッシング用の暗号ではなくて、持ち主が事件に巻き込まれたことを示唆するのだ。つまりはその4桁を入力した場合は明らかに不正であり、その場で警察が駆けつけてきたりする。その4桁を犯人に教えてしまえば、現金を奪われるのを防ぐだけでなく、そのあとに続く凶悪な事件も防止できるかもしれない。そんな技術がどっかにあればいいのに。
※ただ、無念なことに、今回の愛知の事件では、犯人達は暗号を聞いた直後に殺害した。極刑が望ましいと思う。
・Liquid Beach(Saafi Brothers : SAAFI RECORDS 2003)
Michael KohlbeckerとGabriel Le Marの2人によるユニットの3rdアルバムが、この「Liquid Beach」だ。
「Liquid Beach」を聴いていると、こんな情景が浮かんでくる。
22時ぐらいのインドのゴアで、今夜はパーティがないからひっそりと蝋燭の灯火でアンビエントを聞こうなんて誰かが言って、ゴザでゴロゴロしてチャンダンのお香を焚いている夜。何処からか誰かがパーティを探しているバイクの音が鳴り響く。300メートル先の一軒家でドンチャン騒ぎをしているイスラエリ。椰子の木が風に揺られてカサカサと音を立てる。遠くで犬が吼える。
エキゾチックすぎる世界観。何年経とうが色あせない完璧なサウンド。これぞPsy-Ambientに相応しいスモーキーなテイスト。どの曲も捨てられないマジックアルバムだ。最強にお勧め。
というよりは、Saafi Brothersこそが、ナンバル・ワン!!
昨晩は雷が踏み切りの信号に直撃したので駅員が手旗信号で電車を捌いたという、バングラディッシュのダッカみたいな状態だったので、皆既月食どころか家に帰れるかどうかも分からない始末だった。
バケツをひっくり返したように土砂降りだったし。そんなわけで今朝はぼんやりとしたまんま電車に乗っていたら2駅ほど乗り過ごしてしまった。
いろいろと考えることがあったのである。
日本語は自分を指し示す一人称の代名詞はめちゃくちゃ多い。というかその気になれば幾らでも作れるという恐ろしい言語である。そしてこの一人称ほど、そのあとに続く文章は言葉の雰囲気をピカピカに輝かせたりヘニョヘニョに台無しにしたりするものだと、朝から考えていた。
「○○の愛人」。この○○にありとあらゆる一人称を挿入すると様変わりするのだ。
乾いたりジメジメしたり愛人関係でさえ変幻する。
なお、愛人はラマンと呼びたいところだが、そこはぐっと我慢をしたい。
■「私の愛人」
まあ、普通である。男女とも両方使えるだろう。一番エッチっぽいのもこれである。だが愛人の後に続ける言葉にだけは気をつけたい。「私の愛人。ポチ」ちょっとトルエンの量が多かったんじゃないかな?それ、犬だよ。そんな風に心配しそうである。
*
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■「ぼくの愛人」
<僕>という名称は<ぼく>や<ボク>と書くだけで、なんだかどうでもよさそうな曖昧性を帯びてきて、すべてがカジュアルになってしまうパワーがある。愛人って流行ってるんでしょ。ボクも最近気になるんだよね、みたいな。
まるで吉田栄作のような一人称である。「亡国のイージス」という寒い日本映画をトチ狂って1800円払って観た事があり、たぶん緊張するであろうシーンに吉田栄作が登場した瞬間、吹き出したことがある。
自衛隊の話なのに吉田栄作が被っているキャップな帽子がなんだかバブルな時代を髣髴させたのだ。タンクトップだったし。シリアス感が微塵とも見当たらない映画だった。そんな吉田栄作は「ボク」という一人称がなんとなくしっくりくるように思える。
なお、変形の「ボキ」はどうだろう?「ボキの愛人」・・・。見たこともない、そして会うことも無いだろう愛人だけれども、その愛人がものすごく不憫に思えてくるから不思議だ。そんな奴の愛人だけはやめておけ、と。
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■「オラの愛人」
説明不要。「オラの愛人」、これを発したのは孫悟空以外の何者でもない。ただそれだけだ。
悟空の愛人がブルマでも人造人間ナントカ号でも特にこだわらない。そんな設定の漫画はコミケに掃いて捨てるほどあるだろうから。闘うなり地球を救うなりとなかなか肉体関係に及んでいなそうな関係でもある。
「ママ、この<あいびと>ってどういう意味?」と子供に尋ねられて慌てふためいている昼下がりの(ジョージ高橋)主婦が2万人くらい居そうだ。
ただ、ここまで書いてふと思ったのが「ドラゴンボール」以前に「オラ」と言えば誰をイメージしていたのか、まるで思い出せない。そんな事を考えると、ちょっとだけ悔しい。
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■「あたいの愛人」
愛人側の家族に気遣いゼロ、秘密なにそれ?、オープンマインド・ドントウォーリーな関係。それが「あたいの愛人」だ。ジャマイカみたいである。もう少し愛人関係らしくひっそりしろよ。何処からか友人達の声が聞こえてきそう。
人生いろいろ見聞してきたけれど、実際に自分のことを「あたい」と呼んでいるようなハスッパ(←完璧な死語)に出会ったことがない。あと、「あたいの愛人」って、なんかベータビデオ版しかなかったアダルト系のタイトルにありそうだね。
と、ここまで考えたところで駅が過ぎているのに気がついた。
2007年8月28日18時~21時@日本で皆既月食が見られる。都会のど真ん中眠らない街である我が家の屋上から見られるのか心配とはいえ、ここはひとつ風流に団子でもこねて屋上にあがってみよう。もちろん月見酒も。
千葉県の南船橋に、日本初のIKEAが登場してからちょくちょく出掛けている。スウェーデンの家具メーカーということもあり、スタイリッシュかつ北欧的なセンスが満載のアイテムが勢ぞろい。それでいて廉価な価格で揃えられるので連日賑わっている。
IKEAといえば案外忘れられているけれど、映画「ファイトクラブ」に登場している。
この映画の主人公ジャックは北欧家具の虜になっている不眠症の青年で、彼の高級コンドミニアムは映画冒頭でチュドーンと爆破してしまう。映画のシーンを注意深く観察していると、ジャックが懸命に揃えた北欧グッズのメーカー名がインデントで書かれている。それのほとんどがIKEAだ。
まあ、それは置いといて、自分で組み立てられる大型のホームセンターなので、置いていあるアイテムもピンキりなわけだけれど、行ってみると、いかにもお洒落~!と手を叩きたくなるようなコーディネートされた部屋が見本として実際に並べられている。
1Kの部屋の家具や台所周りを一式揃えて9万足らず。それでいてなんだかスウェーデンな香り。やはり聞くところによれば、3月4月の上京時期や学生の一人暮らしに人気があるらしい。
ちょっと昔、僕らの20歳の頃は一人暮らしの勢ぞろいアイテムといえば無印良品で、あまりにも一式揃えている友達のところに遊びに行った日には「お前は西武の回し者か!」なんて言われたけれど、最近だと「お前はスウェーデン人か!」なんて言われているのかもしれない。
僕にとって演技とは何かを表現するものではない。
自分はなぜ生きているのか? 何をしたいのか? という問いかけです。
僕自身の人生経験の蓄積でもありますね。役者をやらせてもらっているという立場を忘れないでいたい。
香川照之(俳優)
環七沿いのラーメン屋といえば、東京に住む人間だったらピンとくるぐらい<激戦区>という言葉と密接に結びついている。今でこそ落ち着きを見せているが、中野区野方周辺は日々ラーメン屋が切磋琢磨していたエリアとして名高い。
そのキッカケとなった店が「野方ホープ」だ。創業は昭和63年、1988年だからそろそろ20年となる。年中無休だというのに、今日もまた行列が出来ているのを目の当たりにすると、その人気ぶりが窺える。西武新宿線野方駅から徒歩8分。
写真は中華そば(650円)
ラーメンが炊き上がるまでテーブルのキムチ(無料)を食べる。登場するのは背脂が浮かぶ東京豚骨の王道的な一杯。
背脂の量は<こてこて・こってり・ふつう・あっさり・あぶらぬき>の5種類から調整が可能。写真のラーメンは<こってり>をチョイス。
スープの表面に浮かぶ背脂と絶妙に絡むのが中太縮れ麺。チュルチュルと腰がある麺は醤油豚骨にピッタリである。
スープは10時間以上煮込んだ本格派。香味野菜や知床産の男しゃく芋、そしてゲンコツ、アバラと豚骨が炊き上げられているので、驚くほどにまろやか。
目の前で背脂を漉してまるで雪のように器に降らせているのを観察していると急激にお腹が空いているくるというもの。キムチとも相性がよくて、ラーメンに投入すると、また一味違った深みのあるスープに変化するのはさすが。
<こってり>とか選ぶと食い終わった後に「もう当分いいや」と思うのに、1ヶ月ぐらい経つと無性に食べたくなる中毒性があるラーメンだ。深夜まで営業しているも嬉しい。(夜中もたいてい並ぶけれど)
野方ホープ本店
中野区野方2-58-4
11:00~翌04:00
無休
中華そば --\650
ネギ辛ラーメン --\800
チャーシューメン --\920
つけ麺(夏季限定)--\620
坦々麺(冬季限定)--\770
─詳細─
・Ever White(Space program : 2006)
<カジュアルスタイリッシュ>がコンセプトで、洗練された雑貨や家具が大人気のFrancfranc(フランフラン)が15周年記念にリリースしたアルバムは、なんと札幌を拠点としていまや全国区で人気を博しているHouseDJ・ DAISHI DANCEが編集した一枚。
フランフランのイメージにぴったりな明るく爽やかで、それでいていつまでも飽きない珠玉の曲が勢ぞろいだ。
ピアノを基調としたハウスは落ち着いて聴くことができ、イージーリスニングとしても、ホームパーティとしても、ドライブでもと、場所やシチュエーションを選ばない優れもの。「Let Life Loose」のFrancfranc Remixは、このアルバムのみに収録されているレアなトラック。
・CAFE aperitivo Italian awakings(Aperitivo Records : 2004)
個人的には一生縁がない(はず)だった所謂カフェ系のコンピレーションアルバム。
<FreeTEMPO>とか<MONTEFIORI COCKTAIL>など都会の洒落たカフェにピッタリな選曲が目白押し。イタリアンに合わせた音楽というコンセプトで、ボサノバ系のアップテンポなナンバーのラインナップは捨て曲が無い。
ふと何処かのカフェでこんな曲が流れて、そんなときにワインを傾けてピッツァを齧ったりでもしたら軽快に爽やかな気分になるだろう。ラウンジclub系DJ諸氏はローテーションしやすい一枚。
神奈川県湯河原の温泉街を抜けると、近代日本史の大事件「二・二六事件」の夜に東京以外で襲われた「光風荘」がある。そこを横切るようにして急勾配の坂を上がると目の前にあるのが町営温泉「こごめの湯」だ。
町営温泉ながらも露天風呂やサウナがあり大広間や食事処となかなか充実している。
この付近一帯の源泉は万葉集に詠まれた唯一の温泉という古い歴史を有している。<こごめ>は漢字で書くと<子産め>で、子宝に恵まれるなどと逸話もある。
泉質はナトリウムー酸化物・硫酸鉛温泉。効能は、きりきず,やけど,神経痛,筋肉痛,五十肩,運動麻痺,リウマチなど。
美肌効果がある温泉としても有名なだけあって、湯上りには肌が滑らかになり、まさにスベスベ。
こごめの湯
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上562-6
09:00~21:00
大人 --\1000
小人 --\500
バスタオルセット --\500
駐車場(有料) --\100/1時間
駐車場(無料) --有料駐車場から150m離れている位置に。17台収容可能。
※大広間の休憩室の利用時間は19時まで。
今年2回目の巣潜りをしに行ってきた。魚とイカの大群に出会い、寝ぼけたソーセージみたいなナマコを突付いてウツボと挨拶した。
岩場なので干潮と満潮の差がすごい。まるで別世界。ところで干潮と満潮って、美化語の「お」をつけるとグッとエロくなるね。
※美化語とは、なんつうか上品に言葉を装飾する接頭語みたいなもの。ステージが同列で対象物が上にならないから、尊敬語ではない。たいていが「お」をつける。<おビール>とか<おパンツ>とか。これは尊敬語の<お父さん>の「お」とは別モン。
写真を撮るという行為は、自分の心性が欲する、曖昧で表現しようが出来ない貪欲なまでに乾いた部分を─決してそれは写真を以って補完することはできないだろうと知りつつも─坦々と埋めていくような作業であると、いつの頃からか考えるようになった。
文章を書くという作業もまた然り。
自身の目前に広がる世界や心を揺さぶる強烈な体験と、それを表現を通じて記録に残すこととは大きく隔たりがあるのは否めない。対象世界を描写しきれないのだ。つまり、力量が足りない、ということだ。永遠に隔たりは縮まることを知らないのかもしれない。
だとしても─例えそれが岩肌を耕すより困難かもしれないとしても─今日もまたシャッターを押しテクストを綴る。
それは「好きだから撮る」というより「乾きから解放されたい」という、いみじくも自身の欲望を具現化した代替行為に等しい。写真であれ音楽であれ文章であれ、ということだ。
今回は紅梅を使い、しかも泡盛で漬けてみた。じつのところ、多くの人や文献が梅酒に使う梅は青梅が定番だと言う。入梅の季節になると八百屋やスーパーの店頭に2種類の梅が並んでいることに気がつくはずだ。
白桃のように赤みかかった梅は梅干を作るときに使われる。一方、青梅は果実酒向け。紅梅よりもアルコールに漬けることによって梅独自の香りが引き出され果肉が崩れないらしい。
しかし、我が家では鋭い第六感と豊富な経験を駆使して紅梅で挑戦してみた。
コチラのほうが梅独特のクエン酸成分が引き出され、この上ない最高の梅酒が出来上がるからである。本当の梅酒というのは紅梅で漬けない限りは決して味わうことはできない・・・。
とまあ、以上が僕が友達に話す際に使うセリフである。
実際には各サイトなどを見れば分かるが「梅酒の場合は青色の濃いもの、つまり、さわってみて果肉が固く感じるもののほうが、香りとコクのある梅酒が出来ます。」と堂々と書いてある。
僕はブラブラとスーパーに出かけて、アホウドリのようにポカンと口をあけてなんにも考えずにヒョイと赤いほうを選んでしまい、家に帰ってネットで調べて愕然と肩を落としたのである。
さて、そんないわくつきの<紅梅泡盛梅酒2007>を、先日解禁した。
赤い蓋の保存瓶を覗くと、宝石のように詰まっていた氷砂糖は螺旋を描いて溶けきっている。泡盛は43度あるので蓮華一杯だけにとどめて、ロックで飲んでみた。インドで購入したチャイグラスに注ぐ。滑るように撫でるように、注ぐ。
6月当初に嗅いだクセのある泡盛の香りは何処にもない。どちらかというと梅ジュースの香りがするので期待が高まった。そして一口飲んで驚いた。
たった2ヶ月しか経過していないというのに、もの凄くフルーティな味わいでコクがあるのだ。紅梅の桃みたいな魅惑的香りが封じ込まれているだけではなく、果実酒の名に相応しいテイスト。まろやかな飲み口。某リポーターだったら「梅酒界のハニカミ王子や~」と絶賛する場面である。
夏といえばイベントである。「Summer of love」「Equinox」「Rainbow2000」「Fuji Rock」等、懐かしいイベントやお馴染みのイベントが目白押しの季節。とにかく夏といえば祭りが定番。
そんな中、お盆の真っ只中に音楽とは多少なり無縁ながらも動員数は3日間で50万人越えという大規模なお祭りがある。
通称コミケと呼ばれる東京ビッグサイトで開催の「コミックマーケット」だ。
同人誌が飛ぶように売れて経済効果は億単位、ラムちゃんとか悟空とか(たぶんね・・・)の格好をした人が真顔で歩いている、ある意味サイケデリックな空間だとその道に詳しい人は言う。ヨーロッパからわざわざ東京ビッグサイトを目指してやってくる連中さえ居ると聞くと、もはや聖地と化したのではないかと思う。
いまやその看板のコミックに囚われず、さまざまなブツが流通しているとも聞いた。世界を駆け巡るお祭りだ。
僕自身、ガッチガチのサイケを流していた全盛期のRayが回すという理由で7時間掛けて長野の山中にテント道具を担いで行くことがあったので、人のことを言えはしないが、よくもまあ、このクソ暑い時期に50万人も集るイベントに・・・。
ただ、このコミックマーケット、日本人として、しかも東京に生まれ育ちそこに住んでいるのなら、一度は行った方がいいような気がする。それは例えば凋落してしまったが世界規模な「ラブパレード」にベルリンに住んでいながら参加しないのと同等であるように思えるからだ。リオ・デ・ジャネイロに在住していながら「リオのカーニバル」で踊らないのと等しい。
その土地ならではという見方をすれば、「コミックマーケット」、東京に住んでいたら見逃す手はないってやつだ。地元民による興味本位の不純な野次馬的嗜好。そしてこういう不特定因子が混雑をさらに誘発するわけだけれども。
Yahooオークションで家具を購入する傾向が高いPSYBABAハウスでは、この法則に漏れずして1ヶ月ほど前にダイニングテーブルをやはりオークションで落札した。探す手間と送料を考慮してもかなり格安での購入だ(送料はほぼゼロに近いという偶然も加味される)。
正式にはダイニングテーブルではなく、福島県の山中にある小学校の図工室で昭和時代に使われてたテーブルである。
昔の職人の仕事らしい組み込まれた頑丈なシロモノは、ノスタルジックな趣きを漂わせていて飽きない。これは階段を上がって扉を開けてすぐの一番目の6帖部屋に配置した。この部屋も洋間なので調度品としては収まりがいい。一気に部屋の貫禄が高まった感がある。ダイニングテーブルとして使うには申し分ない。
但し、運搬には相当の苦労があった。というのも、このテーブルを搬入するには、玄関のネジを外して階段の手すりも外さなくてはいけなかったのだ。
ある休日、親しい知人が遊びに来ていて、音楽を聴きつつテレビを見つつ酒盛りをしてたタイミングで宅配業者が訪れたので助かったのは幸いである。
去年漬けた自家製梅酒やビール、焼酎を呑み、しっかり酩酊していた我々だったけれど、焦点が合わなくとも30分ぐらいで搬入した。
そしてヘトヘトになったついでに駅前にある死ぬほど旨いと名高い焼きとん屋に行き、味噌だれの串を注文してホッピーでもう一度乾杯した。
椅子の調達が完了していないから、ぜひとも9月までには揃えたいものだ。
秋にはPSYBABA映画祭というイベント(ランボーシリーズを観るとかロッキーシリーズを観るとかオーバーザトップを観るとか)が我が家で待機しているので、ことさら愉しみである。
1996年8月9日のその日は、ロスアンゼルスの西側にあるヴェニスビーチに居た。
真っ青なカルフォニアの晴天らしい空が広がっているそんな一日。住処にしているゲストハウスはイタリア人のゲイとシェアする羽目になったけれど、海沿いですぐにメインストリートに出られるという立地でしかも格安だった。目の前のビーチにはパール椰子が等間隔に並んで、ホットパンツにタックトップの金髪ギャルがウォークマンを聴きながらローラーブレードをしているというベタな光景。
もちろん僕はそんな風景に恥じないように、サングラスを掛けてバドを飲みつつホットドッグを齧り、オープンカフェの席に毎日座った。
ジェリーが逝去してからちょうど1年目だったので、ヴェニスビーチで野外パーティが開催されていて、噂を耳にした僕はゲストハウスで友達になったドイツ人と一緒にそれぞれの言語で「蛍の光」を大声で合唱して、会場に向かった。まったく言葉が異るというのに唄の終わりはピッタリと合わさったのでゲラゲラ笑った。
会場ではいたるところでお香が焚かれ蝋燭が灯されていた。各地から集ったヒッピーたちは泣いたり悲しんだりして、そして踊っていた。
メロコアが大好きだと言うので2日前の晩にハイスタのCDを貸してあげたイギリス人の女の子も来ていたので、バドとワインでジェリーを偲んだ。彼女は午前中から踊っていたらしく、涙で目を赤くして「Still love&miss you,Jerry」と小さく呟いた。
ジェリーが亡くなってから12年が経とうとしている。僕も随分と大人になった。
きっと嘆き悲しむより、ジェリーが僕らに感動を与えてくれた音楽にゆっくり耳を傾けて聴いたほうが似合う。いつのまにかそんな年頃になったようだ。でもね、やっぱり「Still love&miss you,Jerry」だよ。
R.I.P Jerry
PSYBABA.NET reccomends 5 potions in this month are
1.Dachambo - The Sun In Your Hands (PLEASURECRUX)
2.Sublime - Santeria (GASOLINE ALLEY)
3.Dalschaert - Piece For Peace (SONAR KOLLEKTIV)
4.Jazzanova - L.O.V.E. And You & I (SONY)
5.No Use For a Name - Fatal Flu (FAT WRECK CHORDS)
かつて「ゲームセンターあらし」という漫画があった。
主人公の少年は出っ歯の前歯を手のように扱ってゲームの高得点を弾き出し、その母ちゃんは巨大なボインでやはりシューティングゲームなどの高得点を弾き出すという(ノーブラボイン打ち)、恐らく平成を生きるキッズからしてみたらにわかに信じがたい漫画だ。
主人公のあらし少年が出っ歯を駆使しすぎて歯がポキンと取れちゃったけれど、新しい永久歯が生えてきて、なんとさっきまでのは乳歯だった!というギリギリのギャグでかわしたところまで記憶があるが、そのあとどうなったかまるで思い出せない。
その「ゲームセンターあらし」が21世紀に新たに登場する。ただし、プレステ3とかwiiを歯でプレイするという内容ではない。
あらし少年はサラリーマンになった。そして大人になった彼が夢中になっているのは株取引。
その名も「サラリーマントレーダーあらし」。「コミック・ガンボ」で07年08月07日より連載するとか。
株とかよく分かんなくて金融に興味を持っていないので内容には惹かれないとはいえ、大人になったあらしは見てみたい気がする。スーツ着て帽子被ってるのかな?
─コミックガンボ─
10人に聞いて1人だけ賛成することは、大いにやる。
5人が賛成したら少し考えたほうがいい。
6~7人が賛成するのものはすでに過去のもの。
他人から批判されないものなら、作らないほうがいい。
北山安夫(庭師)
アメリカのギャグ映画『ケンタッキー・フライド・ムービー』にインスパイヤされて、1979年に漫画家の赤塚不二夫が下落合を舞台に書上げた映画だとか。今じゃ到底考えられない尋常ならぬ豪華キャストがそそる(ある意味、オーシャンズ13を超えている)。
伝説のB級映画ということで一度だけ上映会はあったものの、DVD化には至らなかった本作がついに実現!
地元エリアが舞台で、タモさんが俳優として出演している時点でちょっと見てみたいかも。
ただ、内容はかなりB級路線とか。
<監督>
山本晋也
<主題歌>
歌名:TOKYOナイト&デイ
作詞:宇崎竜童
歌:所ジョージ
<キャスト>
所ジョージ
タモリ
坂崎幸之助
高見沢俊彦
桜井賢
柄本明
団しん也
たこ八郎
近江俊郎
内藤陳
佐藤B作
グッチ裕三
モト冬樹
ウガンダ・トラ
赤塚不二夫
宇崎竜童
─詳細─
PSYBABA邸のベランダ園芸部は、屋上シリーズのイタリアントマトがこないだの収穫以降から全滅に差し掛かっていて、一向に新芽と花が咲かないのである。かろうじて1個だけ申し訳なさそうにトマトがぶら下がっているという状態。
一方、胡瓜は壊滅に近かったのに7月終盤になったら息を吹き返した。モブログにあるようにニョッキニョッキ胡瓜が育つのである。
ベランダのハーブ(青しそとバジル)は心配要らず。さすが強い植物だ。こちらもワサワサ育っている。
そしてアブラムシと日夜闘っているのが唐辛子。アブラムシどもは小さな花が咲いた瞬間にエサ見つけ!と言わんばかりにわらわらと食いつぶそうとする手ごわい連中だ。天敵のてんとう虫が胡瓜のとこにたくさん居たので、せっせと大陸移動させたけれども気まぐれなのかパタパタと飛んでちゃった。
それでも幾つかの花は唐辛子の実となり豊作には程遠くとも色づいてきた。ドSな態度で挑むとMな唐辛子はどんどん辛くなるという話も聞いたので、水やりを少なくしたりとすっかりご主人様気分である。
収穫した唐辛子は、小さいながらもムッチリとしていてかなり赤い。
1本だけ試しに取ったのでペペロンチーノで堪能することにした。にんにくを潰したついでに、冷蔵庫で見つけたエシャレットもみじん切りにして、唐辛子も小さく刻む。唐辛子は刻めば刻むほど辛味が増すのだ。
たっぷりのお湯でパスタを茹でる。アルデンテに仕上がったところでオリーブオイルで炒めた具材と一気に絡める。味付けは単純に塩コショウ。
出来上がったペペロンチーノはシンプルだけれども腰の入った辛さが直撃だ。
扇風機を回して麦茶をグイっと飲む。なかなか順調に育ったようである。
F川さんに教えて貰った「白身魚の刺身を唐辛子醤油で戴く」という真夏の魅惑的献立は、次回の収穫までお預けしておこう。こちらもかなり楽しみである。