環七沿いのラーメン屋といえば、東京に住む人間だったらピンとくるぐらい<激戦区>という言葉と密接に結びついている。今でこそ落ち着きを見せているが、中野区野方周辺は日々ラーメン屋が切磋琢磨していたエリアとして名高い。
そのキッカケとなった店が「野方ホープ」だ。創業は昭和63年、1988年だからそろそろ20年となる。年中無休だというのに、今日もまた行列が出来ているのを目の当たりにすると、その人気ぶりが窺える。西武新宿線野方駅から徒歩8分。
写真は中華そば(650円)
ラーメンが炊き上がるまでテーブルのキムチ(無料)を食べる。登場するのは背脂が浮かぶ東京豚骨の王道的な一杯。
背脂の量は<こてこて・こってり・ふつう・あっさり・あぶらぬき>の5種類から調整が可能。写真のラーメンは<こってり>をチョイス。
スープの表面に浮かぶ背脂と絶妙に絡むのが中太縮れ麺。チュルチュルと腰がある麺は醤油豚骨にピッタリである。
スープは10時間以上煮込んだ本格派。香味野菜や知床産の男しゃく芋、そしてゲンコツ、アバラと豚骨が炊き上げられているので、驚くほどにまろやか。
目の前で背脂を漉してまるで雪のように器に降らせているのを観察していると急激にお腹が空いているくるというもの。キムチとも相性がよくて、ラーメンに投入すると、また一味違った深みのあるスープに変化するのはさすが。
<こってり>とか選ぶと食い終わった後に「もう当分いいや」と思うのに、1ヶ月ぐらい経つと無性に食べたくなる中毒性があるラーメンだ。深夜まで営業しているも嬉しい。(夜中もたいてい並ぶけれど)
野方ホープ本店
中野区野方2-58-4
11:00~翌04:00
無休
中華そば --\650
ネギ辛ラーメン --\800
チャーシューメン --\920
つけ麺(夏季限定)--\620
坦々麺(冬季限定)--\770
─詳細─