2007年05月31日

Serve Chilled 2007

・Serve Chilled 2007(コンピ : Hed Kandi 2007)

お馴染みの金髪ギャルのジャケットが目印のシリーズで、イビザっぽい香りがプンプンと漂うHed Kandiレーベルから発売された熱い夏のチルアウトなコンピアルバム。

全編に渡り女性ボーカルの曲が散らばり、CICADやKOOPやKINGS OF TOMORROWなどのメジャー路線を抑えていたりとツボはしっかりと心得ている。ついつい海に飛び込みたくなる2枚組。

個人的には一枚目の9曲目Litte Man の「Cagedbady」あたりが好み。チルアウト系にありがちな<夕陽で哀愁くささ>があまりないのが逆に新鮮で気に入っている。

blank_space

2007年05月30日

Golden Best 15th Anniversary

・Golden Best 15th Anniversary(ZARD : B-Gram 2006)

19993年といえば僕にとって大学受験の浪人時代のことで、予備校に通っていた日々のことを指す。団塊世代ジュニアと呼ばれる若者の受験層が一番厚かったのが1993年であり、大学受験は困難を極め倍率は軒並み上昇したのもこの年であった。

高校3年生の時に「俺は絶対に早稲田以外は受験しない!」と、ロクに勉強もしていないくせに決意したおかげであっさりと野に放たれたわけである。

通っていた予備校では授業が終わると自習室に向かうのが日課で、<ながら勉強>の習慣が抜けきらない自分は耳にイヤフォンを差し込むのが当たり前になっていた。当時といえば、まだカセットのウォークマンが主流。録音機能とFM・AMラジオを搭載している機種が人気が高く、僕が持っていたのもそのタイプだった。

だが、さすがに<ながら勉強>といえども、カセットは何個も持っていれば、それはそれでかさ張るので、だんだんと億劫になり、次第にFMラジオを聴くようになった。インターFMは開局していなかったので、おのずとJ-WAVEがメイン局となった。

くだんのZARDのことを僕自身、じつはよく知らない。アルバムも買ったことが無いし、熱心なファンでもない。寧ろJ-POP自体を認めようとしない非常におこがましい年齢だった。若かったのである。

でも、「負けないで」がリリースされたのはこの年なので、恐らくはJ-WAVEにおいてもたぶん流れていたんだろう。歌詞を口ずさむことができる。

そして無意識的にせよその歌声と歌詞に受験生の僕は励まされたのかもしれない。

考えるに、ZARDというバンドもまた僕らの世代を縁取る青春の一部なのだ。坂井泉水が亡くなったというニュースは一抹の影を僕に落としたのは意外だった。彼女の早すぎる逝去は、いつまでも存在していると信じて疑わなかった自分の思い出深き校舎を久々に訪れてみたら取り壊し工事をしていた。そんな喪失感に似ている。

blank_space

2007年05月29日

Blow

・Blow(サウンドトラック : Virgin 2001)

今を時めくジョニーデップが2001年に主演を果たした映画「BLOW」のサントラ。

映画は実在する麻薬王の半生を描いた内容で、非の打ち所のない迫真の演技をこなしているジョニーが印象的。娯楽だけではなく最後に感動的シーンもある。

どちらかというと、ジョニーデップは某カリビアンよりこういったカウンターカルチャーというかマニアックな観客層が求められる作品で本領を発揮していると思うのは気のせいか。

さて、サントラは取り扱っている題材が題材なだけに70年代臭がプンプンと漂う曲が勢ぞろい。

下世話な音楽という褒め言葉がピッタリな感じだ。ザ・ローリング・ストーンズやクリームといった大御所の曲に、プログレのマンフレッド・マンズ・アース・バンドなど。70年代をフューチャしたコンピアルバムとしても十分通用する出来栄えである。

01. Can't You Hear Me Knocking - The Rolling Stones
02. Rumble - Link Wray
03. Glad and Sorry - Faces
04. Strange Brew - Cream
05. Black Betty - Ram Jam
06. Blinded By The Light - Manfred Mann's Earth Band
07. Let's Boogaloo - Willie Rosario
08. Keep It Comin' Love - KC & The Sunshine Band
09. Yellow World - J Girls
10. That Smell - Lynyrd Skynyrd
11. All The Tired Horses - Bob Dylan
12. Can't You See - The Marshall Tucker Band
13. Push & Pull - Nikka Costa

blank_space

2007年05月28日

Back to Back

先週の土曜は、ターンテーブルの左右それぞれを別のDJが担当し、交互に曲を流すというスタイルの<Back To Back>でプレイした。

水曜日あたりに、初めの第一部では緩めのアンビエントで攻めつつ第二部でロック系統を流して少し盛り上げ、第三部はその場の流れに従う、つまりは場の空気でさらに上げてもいいしチルアウトに終わらせてもいいという事前調整をした。こういった大まかな流れを予め描いておくというのは結構大事で、普段は持ち歩かないロック系も今回はコンパイルして出陣した。

<Back To Back>のスタイルは、一緒に場を作り出していきながらも、相手がどんな楽曲で繋げてくるのかというのが最大の関心であって、遊び心で意表を突いたりと突かれたりとドキドキして非常にやりがいのある楽しい作業だ。

実際のプレイ中も、LCD Soundsystemの新しいアルバムで攻められつつも、僕も禁じ手に近いSaafi brothersの四つ打ちを流したりと有意義だった。またロックもOKな夜ということで、どのタイミングで流そうか考えていたレッチリの「Scar Tissue」も良い塩梅で流せて安堵した。

DJに限らず、自分が持っていない発想をする人と何かを成し遂げるということには、たくさんの発見があり、たくさんの学ぶところがあり、身体全体に散らばる自分のDNAが喜んでいるのがよく分かる。

またぜひ企画したいと思う。

blank_space

2007年05月25日

都立家政「魚がし寿司」

都立家政駅から徒歩1分のところにある「魚がし寿司」は、カウンター8席のみの穴場的な店である。

新鮮なネタを目の前で握ってくれる職人さん。ふんわりとした穴子のお寿司や中トロ・・・。こんな風に書くと、値段もそれなりだろうと覚悟することになるかもしれないが、なんとこのお店、並500円・上800円・特上1300円で食べられるお店なのである。

もちろんカウンターだから寿司が回ることもない。

全てのメニューは一貫50円~350円という安さ。並といっても、マグロ2貫に始まり、カンパチ、コハダ、タコ、ソイ、玉子、そしてカッパ巻という豪勢さだ。上寿司は、マグロの赤身に始まり、中トロ、タイ、エビ、イカ、トビウオの卵、玉子、そしてカッパ巻。マクドナルドで食べるぐらいだったら(僕はマックに行かないけど)、絶対にこちらに足を運ぶ。

ちょっと貝を軽く炙ったのを出してもらい、寿司を堪能しつつ、しめ鯖もいっちゃったりして、最後にしじみ汁を呑んだとしても一人1500円いかないし、味・ネタ双方ともこの値段だったら深く頷けることは間違いない。

20070525a
写真は握ってもらったばかりの上寿司のほんの一例。

なお、カウンターのみの8席ということもあり、混んでいることもあるので注意。

20070525b

魚がし寿司
東京都中野区若宮3-18-4
18:00~23:30
日曜祝日17:00~23:00
水曜、定休

並寿司 --\500
上寿司 --\800
特上寿司 --\1300
一貫 --\50~\350
お椀 --\200

ビール --\550
日本酒一合 --\500

blank_space

2007年05月24日

沼袋「たんど~る」

若かりし20代前半からインドを訪れていた自分としては、やはり本場のカレーを食べたこともあって(つーか、カレーしかない)、日本でインドカレー屋に行ったとしても、なかなか心を許せる店がそんなにあるわけではない。ましてや、梅干が入っているカレーだの黒ゴマを使用したカレーで和の食材を使ってみただなんていう、何処かに転がっていそうな話が舞い込むや否や、そんなのには目も向けやしなかった。

ところが、今回紹介する店に限っては襟を正してこれからも食べてもよさそうである。西武新宿線沼袋駅から徒歩15秒に位置する「たんど~る」というカレー屋さんだ。ホームから店の看板が見えるので迷うこともない。

店主は、アジャンタやガンガーパレスや天竺屋で10年に渡りカレーを探求し続けた方で、和食系の食材を使っているからといって、それは決してトリッキーな話題性ばかりではなく、味はずばり、本格派である。テレビや雑誌の取材が絶えないというのも頷ける。

20070524a
写真はチキンピクルスとパパード(630円)。

ヨーグルトと何種類ものスパイスで漬け込まれたチキンは驚くほど柔らかくて、酸味が少し効いたカレー味のチキンピクルスはスターターとしてうってつけ。パパード(インドの薄焼きおせんべい)の塩加減も絶妙。

20070524b
チーズ風味の黒ゴマキーマカレー(1150円)。

マサラに黒ゴマペーストがコラボレーションしたという、日本とインドの食材が見事に調和したカレー。チーズのこってり感が程よく旨みを演出している。和のテイストが盛り込まれているのに、あくまでもインドカレーとして主張している辛さとカレー独自の香りと風味がお見事。病みつきになる一品。

20070524c
豚ひき肉のキーマカレー(980円)。

辛さを追及したい人向けの味。「たんど~る」で一番辛いのがこのメニューらしい。油の量が抑えてあるらしく、比較的に軽く食べられるのに、味は予断を許さない本格的なキーマの味。香ばしいスパイスが食欲をそそる。チーズナンで食べるとヤバいぐらいに手が止まらない。

たんど~る
中野区沼袋1-8-22 ヤマニビル2F
12:00~14:30 / 18:00~22:00
月曜 定休(火曜はディナーのみ)

タンドリーチキン
1ピース --\530
2ピース --\1000
チキンマライティッカ
2ピース --\420
4ピース --\800
チキンマライティッカの黒ゴマ焼き 
2ピース --\580
4ピース --\1100
チキンマライティッカのチーズ焼き
2ピース --\580
4ピース --\1100

鶏肉の梅カレー --\1100
具沢山の野菜カレー --\950
豚ひき肉のキーマカレー --\980
黒ゴマキーマカレー --\1150
炭火焼き鶏肉の黒ゴマカレー --\980
炭火焼き鶏肉のクリームチーズカレー --\1000

ナン --\320
ガーリックナン --\370
スパイスライス --\220

チャイ --\480

HP

blank_space

2007年05月23日

西武新宿「北京」

歌舞伎町と西武新宿駅の中間にある本格的な北京料理の店、その名もズバリ「北京」。

歌舞伎町で働いている多様な業種のチャイニーズが束の間の食事を愉しんでいて、此処は中国なのか??と見間違うぐらい店内に威勢のいい中国語が響き渡る。中国系の夜のホステスが出勤前に麺を食べている真横で職業不明の初老の眼光鋭い中国人がビールを注いでいるなんてのは、いかにもこの街らしい光景である。

20070523a
焼き揚げ餃子(500円)。

モッチモッチの皮に詰まっているのは、きっと大陸の味なのだろう、香辛料たっぷりの具である。皮を破ってみると肉汁がたっぷりと顔を出す。ボリュームがあるのが嬉しい。辣油を落とした酢醤油をつけて食べれば、ビールが進むこと請け合い。

20070523b
北京式チャンポン麺と五目炒飯のセット(850円)。

写真では分かり難いかもしれないけれど、結構な量である(実際に食べ切れなくて、炒飯は持ち帰りにした)。やはり日本の中華料理屋では嗅ぐ機会に恵まれない香辛料の熱い香りが食欲をそそる。

辛辣な麺のスープは日本に妥協していない本格派の辛さで、蓮華で一口啜っただけで汗がどっと湧き出る。辛いのが苦手な人は醤油味とかを頼んだほうが無難。

手打ち麺が有名な店ということもあり、他店では見受けられない独特の太さで麺がねじれている。炒飯はこれぞ本場の味というもの。強火で勢いよく炒めた味だ。

なお、日本語があまり通じないので、註文するときはメニューの写真や割り振ってある番号を指差して頼んだほうが手っ取り早い。

北京
新宿区歌舞伎町2-45-2ジャストビル1F
11:30~翌6:00 
年中無休

麺と炒飯のセット --\850
※麺は何種類もあるので安心
焼き揚げ餃子 --\500

blank_space

2007年05月22日

甘いお酒も悪くない

僕の周りのヨッパライどもは、真の酒飲み(酒豪)の最終到着駅は<辛口>だという。

日本酒やワインは然り、渋めの<辛口>というのが、身体に馴染み、その味を追求するんだとか。一方、赤玉ワイン(懐かしいね)のたぐいやウメッシュだとかは、通からしてみたら、まるでなっていないらしい。

そんな連中に「ワインはなんつっても葡萄ジュースみたいに甘くないとダメっすよ」と言おうものなら、通が試合前の天龍のような目つきになり、甘党はボッコボッコにされたあげく、す巻きになってしまったなんていうひどい話も聞く。

それぐらい、酒豪達は<辛口>を尊ぶ。

さて、そんな他愛もない話を自分自身に照らし合わせてみると、酒席の機会は右肩上がりで増える割には、辛口志向に走るわけでもなく、別に甘いのとか辛いのとかをそれほど気にしたことがない。むしろワインなんてのは甘いほうが好みで、辛口ワインなんてのは苦いぐらいにしか思えないし、シャンペンなんかはサイダーみたいな味のほうが大好きである。

そして、いま一押しの甘いお酒がコレ。

先週末の土曜、六本木の箱で知り合いがパーティをすると伺っていたので、いつもどおりバーでDJした後に顔を出した。

バーテンさんに六本木行く前に気つけに一杯何か作って貰うようお願いしたところ、「こんなの呑んでみます?」と出してくれたのが、スターバックスのリキュールだった。

例のスタバのロゴが入っているオフホワイトのボトル。なかなかお洒落な瓶である。

バーテンさんの話によると、2004年にシアトルで発売されるや否や、一気に口コミでその美味しさについての噂が広まったらしい。なにしろスタバのコーヒーのみを使用して作られたリキュールということもあり、カルーアに比べると、コーヒーの香りが雲泥の差で醸し出されていて、コクがかなりあるのだ。

僕はオンザロックで飲んだんだけど、まるで極上の深みある珈琲牛乳を飲んでいるかのようだった。

日本では一部のデパートで購入できたり、「スターバックスコーヒーリキュール」でググるとヒットする。

米国でもスタバ店舗では販売されていなく、酒専門店で取り扱っているんだとか(まあ、酒を店舗で取り扱うライセンスの問題も絡んでいるのかと思うが)。

甘党諸君には、ぜひ。

blank_space

2007年05月21日

阿佐ヶ谷「海晴亭」

80種類以上のベルギービールと熱々の明石たこ焼き(不思議な組み合わせ・・・)が気軽に楽しめる海晴亭は、JR阿佐ヶ谷駅北口すぐのところにある気さくなバーである。

ベルギービールは、むっちりとした綿のようなコクがあるのにフルーティな味わいが広がるビールで、麦芽が主原料となる一般的なビールとはまさに一味違った味わいが特徴。

それもそのはずで、ベルギービールはさまざまなスパイスやハーブが事細かに絶妙のバランスで配合されていて、複雑な甘みと苦味が風味を醸し出すのだ。また、瓶の中で発酵が行われるので、瓶内で熟成されていく。

20070521a
写真は白生ビール(770円)。

このベルギービールと意外なほどに相性がいいのが、明石のたこをふんだんに使ったたこ焼き。

外側はカリっとしているのに中はトロトロ。ソースではなく醤油で食べる。

「ねぎだこ」を頼むと、山盛りの葱がちらしてある。箸でつつくと、天かすがたっぷりと入っているのが見えて、キャベツが刻まれている。ジュワっと醤油ダレを染みこませて頬張るたこ焼きはおつまみにピッタリだ。「どっちの料理ショー」で放送されたというたこ焼きの味はさすが。

20070521b

海晴亭
杉並区阿佐ヶ谷北2-13-2 パサージュ阿佐ヶ谷1F
月~金、土 18:00~02:00 
日 17:00~24:30

白生ビール --\770
ランビックビール --\1450~
他ベルギービールは80種類以上

たこ焼き --\530
ねぎだこ --\620

blank_space

2007年05月18日

ビーチ

・ビーチ(サウンドトラック : EASTWESTJAPAN 2000)

レオナルド・デカプリオが主役を演じたばかりに駄作と悪名高い映画「ビーチ」(といっても、僕は大好きな映画・・・)のサントラである。

タイのピーピー島にある秘密のビーチを探すバックパッカーの物語。

原作にややかけ離れているという批評から賛否両論だったけれど、映像ではないと演出できなかった旅の空の思い出─亜熱帯のビーチで、夜空に輝く星空を眺めて過ごしたことがある者だったらきっと理解できるだろう─がきちんと描かれているのはさすがで、しばし画面に見入ってしまうと思う。

ネタバレで恐縮だけれど、映画上映中、夜にアドバルーンを飛ばすシーンと電子メールで添付ファイルを開いたシーンで思わずホロリと涙を流してしまった。

さて、サントラはダニーボイル監督がこだわったとコメントしている通り、テクノやロックと幅広いジャンルから名曲がピックアップされていて、かなり秀逸。どれも当たりはずれがない。

その中でも、映画で流れていた場面の思い入れを加味して、僕が大好きなのはこの曲の数々だ。ただし、最後のトラックの「Beached」 は映画では使用されていない。

2. Pure Shores - All Saints
3. Porcelain - Moby
4. Voices - Vanessa Quinones
14. Beached - Orbital&Angelo Badalamenti

狂気と波乱とパラノイアと、そして愛に満ちたビーチはいまでもきっとどこかにあると思う。

あと、14曲目は気持ちよすぎるので、最近、DJしている表参道のショットバーでもよく流しています(って、Orbital流したのは先週からだったけか?)

blank_space

2007年05月17日

メガネっ子

中学3年生の時に度が入ったメガネを購入しても、日常生活では裸眼で差し支えなかったので、映画を観る場面でメガネを着用する程度だった。

海外でバイクを運転する機会に恵まれた時もメガネを掛けるのは、せいぜい夜の運転に限られていた。

やがてどういう運命の巡り会わせなのか、仕事でPCを活用し、つまりは目を酷使する環境となり、とうとう裸眼でモニターの文字が霞み始めた。27歳のどの季節だったか、コンタクトレンズを着用となる。

やっぱりパソコンって・・・と思ったりもしたが、不思議なことに僕よりも全然ヘビーなPCユーザと、ふと何かの話題の拍子に視力について話すと、意外に目がそれほど悪くない連中が多かったりした。だから結局は視力というのは持って生まれた能力のように、個人の差があって、PCを使うからといって目が悪くなるとは言い切れないのかもしれない。

いずれにせよ一度コンタクトレンズを着用したら、あまりにも鮮明に世の中が見えすぎて、裸眼で日常生活を送れなくなった。

何しろ、いままでボヤけていて世界がくっきりと細部まで見渡せるのである。覚えてしまった快楽は手放せないというのは、このことかと、一人ごちた。

僕がずっと愛好しているのは、アキビューの2週間の使い捨てコンタクトレンズで、無精者にしては珍しく、2週間を満了したら、新しいレンズに切り替えるというサイクルをきちんと守っている(僕の昔の同僚に2週間のレンズを2年間使用していて、医者に叱られた人がいる)。

ところが、コンタクトレンズの洗浄液は、毎日使うわりにはブランドにこだわりがなくて、薬局で目に付いた商品や安いのを購入。しかし、これからはこれが定番になりそうな予感である。

ロートCキューブ ソフトワンクール 500ml

(ヘルスケア&ケア用品)

である。

この洗浄液は名前の通り、ひんやり爽やかな洗浄液で、かなりヤバイ。

要するに目覚めようの目薬を点眼するのと同じクール感を、あの忙しい朝のドタバタのあいまに装着するコンタクトレンズで味わえるという商品。グループI-IVのすべてのソフトコンタクトレンズに対応!こんなのが発売されていたとは。

なお、洗礼を浴びる初日はかなり悶える。クゥ~ッと前かがみになるぐらい、ひんやり。

これからの季節、絶対に手放せないかも。

blank_space

2007年05月15日

コップンカップ

さる土曜、毎年恒例のタイフェス@代々木公園の季節がやってきた。

先日のエントリにも書いたように、今年の夏は<バケツ泡盛>を一押し。

100均のバケツじゃ味気ないなぁなんて思っていた矢先に、ふと立ち寄った大久保のドンキホーテでCAPTAINSTAGのウォータージャグ6リットルが2400円という格安で販売していたので、ここぞとばかりに購入。表面はステンレスで覆われていて、中身はアルミタイプだから少々の暑さぐらいなら保冷がバッチリという優れもの。

トップキャッチ ウォータージャグ6リットル M-5030

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)(スポーツ用品)

このジャグに泡盛をどぼどぼ注いでダイアアイスを2袋投入し、さらにミネラルウォーターで割れば、あっという間に<バケツ泡盛>が完成。

キュっと冷えた泡盛と初夏の日差し。メキシコで購入したバティックを敷き詰める。そしてスパイシーな香りを漂わせている屋台のご飯たち。パッタイ(タイの焼きソバ)にガイヤーン(鶏の炭火焼)にカレーにご飯ものにマンゴーなどの南国フルーツ。そしてよく冷えたシンハビア。

最高のシチュエーションである。

今回は僕が勤めている会社関係の人たちと呑み仲間が一同集まって、なかなかの大所帯になった。初対面の人同士が多かったのに、和気あいあいと盛り上がってくれたのは何よりだった。

僕は自分が大切に思っている友人や知り合いをどんどんと繋げてゆくのが昔から大好きで(お節介なのか?)、常日頃、自分がリスペクトしている先輩後輩や友人達に対しては、この人とこの人を会わせたいなぁなんて思っている。

この日もまた、ぜひとも知り合って欲しい人達だったので、タイフェスを通じて紹介でき、そして楽しく遊べたのでとても嬉しい。

呑みすぎて翌日は二日酔いが凄まじかったし、お腹はシベリア超特急だったけどね。でもまあ、それこそがタイの醍醐味でもあるわけだから、マイペンライってことか。

そんなこんなでコップクン サムラップ ワンニー クラップ、サムラップワンニー クラップ!(ほんとにありがとう。また会いましょうね!)

blank_space

2007年05月14日

日記の閉鎖性について

日々の出来事の記録を時系列に書き綴る<日記>というスタイルが古くは紫式部が活躍していた時代より親しまれていた我が国では、<日記>を書く行為そのものに、偉大な作業であるような付加価値が与えられて、達成感溢れる建設的な行為と見なされたりすることが多々ある。

逆を言えば、<365日、日記を書く>という類の今年の抱負ともいえる宣言は、「あけましておめでとう」と言うか言わないかの束の間に燃え盛る一抹の気持ちであり、<禁煙>と同じくらいに三日坊主のトップランカーとして、君臨している。

それだけに日記を書き続けている人は畏怖され尊敬されているのかもしれない。

紙媒体に限らず、インターネットが出てきた当初から、HTMLを使ってWeb上で日記を公開する人々が増えたのは周知の事実で、cgiで動く掲示板形式などが流行った直後は、簡単に時系列でまとめることが出来るWeblog形式が現在の主流となった。

そして、通称ブログと呼ばれるWebブラウザ上で簡単に更新可能なサイトの更新者をブロガーと呼んでいる。web2.0を強く意識させるWeblogの人口比率はダントツぶっちぎりで日本がトップで、40%のシェアを誇るらしい。

*
*

<日記>という文筆スタイルは最もプライバシーが尊重される書き物であると個人的に考えているので、公開が前提となるWebでの記録は僕のなかでは考えられない。他者の存在を強く意識する以上、ブログから生み出される文章の数々というのは客観性に富んでいないくてはいけない、これが持論だ。

僕自身、<日記>をまともに書いたことがないので(そのくせに、このブログはダイアリーのカテゴリにある)、このWeblogにある多くのエントリは時系列を主眼にして取り扱うとまるで役に立たないシロモノである。これはブログを<日記>にしたくないという僕のスタンスによる。

さて、ミクシィしかりブログしかり、プライバシー性という観点では配慮が少ない形式がメインストームになると、<日記>は酷く疲れるんじゃないだろうか。そんな心配を最近している。

いつでも他者の視線がある。ということは、倫理が求められ、もっといえば社会性が問われる。つまりは、うっかり社会に馴染まないエントリを書くと炎上したりする。

<日記>はもっと閉鎖性があり、プライバシーが尊ばれ、自分が自分であることを吐露できる場所であり、そして<日記>を通じて、自分自身を自分だけが再認識できる場所であるべきだと思う。

blank_space

2007年05月11日

ベランダ園芸部だより

今年はついに屋上にまでエリアを拡大した<ベランダ園芸部>は、4月に当blogでエントリしたように、トマトと胡瓜とラディッシュを栽培している(2階ではバジルと青じそと唐辛子を)。

周りに大きな建物がないので、晴れてさえすれば日当たりは抜群という我が家は、その環境で足元をすくわれるのか天の恵みとなるか、夏を迎えるまでは分からないにしろ、5月初旬の段階では、まずまずの滑り出しといってもいいかもしれない。

GW明けの水曜日、毎朝の習慣となっている水撒きをと屋上に登ってみたら、いつものとは見慣れない姿のイタリアントマトがそこにはあった。

20070511a
淡い黄色の小さな花が幾つか咲いていたので期待していたのだが、ここまで順調とは正直思ってもいなかった。小さいながらも緑色のトマトの実が附き始めたのである。

イタリアントマトはサクサクとした食感が特徴的で、モッツァレラチーズとバジルに合わせて岩塩をまぶしバルサミコで味付けをしてサラダにすると最高だったり、生で戴くだけではなく、煮たり焼いたりすればパスタに利用できるなど幅広い食材でもある。幸いにも2階のベランダではバジルを育てているし、以前にアースデイで購入したトルクメスタン産の岩塩もあるので、バッチリである。

今週の日曜には支柱を立ててあげる予定。

20070511b
こちらは、胡瓜とラディッシュ。胡瓜はまだ受粉をしていない(花が咲いていない)ので、見守っている状態。ラディッシュは葉を間引くのを忘れてしまったので、実が小さいんじゃないかと心配。う~む。

ラディッシュは酢漬けにして食べても美味しいけれど、何といってもマヨネーズをつけて齧るのが素材の味そのものであり、瑞々しくて旨いものである。胡瓜もやっぱり一番旨いのは、もぎって味噌つけて食べるスタイルだ。梅雨明けが楽しみである。

すくすくと育ちますように。

blank_space

2007年05月10日

バケツでサマー

9割9分対1分の大差で圧倒的に冬より夏が大好きな性分なので、夏の計画や夏休みについて想像を膨らましたら、いくらでも思い起こせることができる。

10年前はフリスビーにのめり込んで、7年ほど前にお遊び程度のボディボードに打ち込み、やがて、七輪でひたすら食べ物を焼くことに没頭したと思えば、燻製にハマったりもした。

もちろん、パーティは欠かさない。僕にとってレイブはライフワークなので、流行り廃りに左右されない。

今年のテーマで考えているのは、ずばり「バケツ泡盛」。

5月の初夏の盛りに、夏の暑い午後に、バケツに泡盛をどっぷりと注いで次にカチワリ氷をぶちまけて、そして呑んでハシャぐというスタイル。

日本の最南端のお酒だからだろうか、蒸し暑い夏には泡盛がぴったりと合う。

カチワリ氷っていう響きもいいね。夏を明瞭に表現した言葉なような気がする。

「かちわり」と聴いただけで夏の光景が思い浮かび、大人になってもワクワクしちゃう。物質自体は氷の塊を粗く砕いただけなのに、どうしてか、そこには風流の佇まいさえある。

日本特有の感覚かもしれないね。なんだか不思議だ。

blank_space

2007年05月09日

DJ稼業

かつて。

狂いまくって音ネタを買い漁ったり収集していた時期が、やや続いていた。

まともに聴かないアルバムなのに、収集しなくては気がすまなく、どちらかというと偏狂なコレクションに近い、と表現したほうがが正しいかもしれない。

やがてそういうのも虚しくなったので、いつのまにか集めなくなり、月1枚がせいぜいという状態になった。

別に経済的に困窮している状態でもなく、情熱的な部分で冷めてきたとか、他に楽しいものを見つけたとか、そんな具合である。それに、本当に素晴らしいアルバムや心の琴線を揺さぶる音というのは数少ないと気がついたわけでもある。

さて、ここ4週間ほど、毎週土曜日に表参道にあるショットバーで定期的にDJをさせてもらっている。お客さんが居ない時には、ゴアサイケの四つ打ちを織り交ぜガシガシ流しちゃったりしているけれど、基本的にはチルアウト系を流すように極力努めている。

せっかくの表舞台というお客様相手の世界でもあるので、永い間自粛していた音ネタ収集をついぞ再開してみようかと思う。ただし、一度は完治した病でもあるのだから、ちょっと風邪引いたかしら?と首を傾げる程度に。

blank_space

2007年05月08日

新島はゴアだった

去年に引き続いて5月2日~6日で新島のキャンプ場に行った。

大規模な地震の後、海岸沿いにあったキャンプ場は、島の東岸「羽伏浦海岸」のキャンプサイトに移った。ただし、ビーチ沿いだった旧キャンプ場に比べて、こちらのほうが森に囲まれているので、海風が当たりにくい利点がある。

シャワーや炊事場もきちんと完備している。空を見上げると緑の芝生の頭上に大きな山が見渡せて完璧な絶景。開放感が溢れる。

もちろん無料。

キャンプサイトの住人達はというと、サーファーにはじまり、ヒッピーやキャンパーが入り混じって、外国人が目立つ。

旅人もたくさん。南米系もいるので、そこらじゅうで「HOLA!」とか「コモエスタ!」などのポルトガル語系が飛び交う。

それぞれがサーフボードにワックスを塗ったり、ハンモックで寝転んだり、お香を焚いたり、笑ったりはしゃいだりしている。誰もが挨拶を交わして、ウェルカムなので、「本当に来てよかったなぁ」なんて思ったりする。チャポラあたりを歩いていたら、誰もが幸せそうに「ハロー」とハグしたり挨拶していたでしょ、あんな感じ。

そして雨でも降らない限り、夜になるとパーティになる。100%の確率で。

ある晩はトランスだったり、ある晩は焚き火を囲んでジャンベやディジだったり、ある晩はギターで大合唱だったり。とにかく自然発生的に夜は盛り上がる。

月夜の下で、その瞬間に新島に集まった連中が言葉や国籍やいろんな垣根を越えて、踊り、鳴らし、歌う。

気がつくと朝の5時だったりする。

買ってきた島焼酎やビールなんて、とっくに空っぽでも、そんなの気にしない。朝になって目が覚めれば、レンタサイクルに乗り、買に行けばいいのだから。そのついでに大海原が眺められる温泉にでも浸かれば、二日酔いなんてどこ吹く風。

いつのまにか体内に流れるのは島時間。海に沈む夕陽をみつめて、今夜もまた踊る。

新島はゴアなんだよ、きっと。

blank_space

2007年05月07日

Ancient Herbs & Mordern Medicines : May 2007

PSYBABA.NET reccomends 5 potions in this month are

1.Astral Projection - Ambient Galaxy #disco valley mix (NOVA TEKK)
2.Etnica - Lingerie (ETNICA.NET)
3.Orbital & Angelo Badalamenti - Beached (LONDON/WEA)
4.Moby - Porcelain (MUTE)
5.Ananda Project - Kiss Kiss Kiss (CUTTING EDGE)

blank_space

2007年05月01日

島ヲ巡ル

GW期間中に群馬で開催されるパーティに行く予定が、やや複雑な事情からキャンセルを余儀なくされたので、GWのやり過ごし計画については、急遽、例年に倣い、キャンプ道具を一式担いでの島巡りとなった。

持っている能力や使いこなせているかどうかは別にしても、毎日モニター3台に囲まれる生活は、何かを蝕んでいるような感触だけが日々蓄積されて、文明機器にどっぷりと浸かりすぎている気がしないでもない。本来、太陽光線を浴びながら生きたい自分ではあるけれど、<北の国から>の一家みたいに大自然で生活する知恵も度胸も無いので、とどのつまり、インスタントにどこかでリセットが必要で、結局、大型の連休を島で過ごすことに決定。

大海原が眺められる300円の露天風呂に入り、適当に魚を焼いたりして電脳の垢をそぎ落としていく意気込みである。

まあ、それでも捨て身はちょっと怖いし、下記の事情もあるので、FOMAと充電器はしっかりと携える、ということになる。まだまだ、携帯を所持しないレベルまで到達できないな。頑張らないと。これもまた修行である。

ということで、土日祝日のエントリ記事が往々にしてそうであるように、今回もまた、アップロードは携帯からのモブログによるエントリとなりますので、島での生活を写真を添えて時間が許す限り、ぽちぽちと更新していく予定です。

モブログサイトについては、右側にある携帯モックの画像をクリック若しくは下記リンクからジャンプできます。

モブログ(PSY-MOB)

blank_space
Powered by
blank_space