去年に引き続いて5月2日~6日で新島のキャンプ場に行った。
大規模な地震の後、海岸沿いにあったキャンプ場は、島の東岸「羽伏浦海岸」のキャンプサイトに移った。ただし、ビーチ沿いだった旧キャンプ場に比べて、こちらのほうが森に囲まれているので、海風が当たりにくい利点がある。
シャワーや炊事場もきちんと完備している。空を見上げると緑の芝生の頭上に大きな山が見渡せて完璧な絶景。開放感が溢れる。
もちろん無料。
キャンプサイトの住人達はというと、サーファーにはじまり、ヒッピーやキャンパーが入り混じって、外国人が目立つ。
旅人もたくさん。南米系もいるので、そこらじゅうで「HOLA!」とか「コモエスタ!」などのポルトガル語系が飛び交う。
それぞれがサーフボードにワックスを塗ったり、ハンモックで寝転んだり、お香を焚いたり、笑ったりはしゃいだりしている。誰もが挨拶を交わして、ウェルカムなので、「本当に来てよかったなぁ」なんて思ったりする。チャポラあたりを歩いていたら、誰もが幸せそうに「ハロー」とハグしたり挨拶していたでしょ、あんな感じ。
そして雨でも降らない限り、夜になるとパーティになる。100%の確率で。
ある晩はトランスだったり、ある晩は焚き火を囲んでジャンベやディジだったり、ある晩はギターで大合唱だったり。とにかく自然発生的に夜は盛り上がる。
月夜の下で、その瞬間に新島に集まった連中が言葉や国籍やいろんな垣根を越えて、踊り、鳴らし、歌う。
気がつくと朝の5時だったりする。
買ってきた島焼酎やビールなんて、とっくに空っぽでも、そんなの気にしない。朝になって目が覚めれば、レンタサイクルに乗り、買に行けばいいのだから。そのついでに大海原が眺められる温泉にでも浸かれば、二日酔いなんてどこ吹く風。
いつのまにか体内に流れるのは島時間。海に沈む夕陽をみつめて、今夜もまた踊る。
新島はゴアなんだよ、きっと。