夏といえばイベントである。「Summer of love」「Equinox」「Rainbow2000」「Fuji Rock」等、懐かしいイベントやお馴染みのイベントが目白押しの季節。とにかく夏といえば祭りが定番。
そんな中、お盆の真っ只中に音楽とは多少なり無縁ながらも動員数は3日間で50万人越えという大規模なお祭りがある。
通称コミケと呼ばれる東京ビッグサイトで開催の「コミックマーケット」だ。
同人誌が飛ぶように売れて経済効果は億単位、ラムちゃんとか悟空とか(たぶんね・・・)の格好をした人が真顔で歩いている、ある意味サイケデリックな空間だとその道に詳しい人は言う。ヨーロッパからわざわざ東京ビッグサイトを目指してやってくる連中さえ居ると聞くと、もはや聖地と化したのではないかと思う。
いまやその看板のコミックに囚われず、さまざまなブツが流通しているとも聞いた。世界を駆け巡るお祭りだ。
僕自身、ガッチガチのサイケを流していた全盛期のRayが回すという理由で7時間掛けて長野の山中にテント道具を担いで行くことがあったので、人のことを言えはしないが、よくもまあ、このクソ暑い時期に50万人も集るイベントに・・・。
ただ、このコミックマーケット、日本人として、しかも東京に生まれ育ちそこに住んでいるのなら、一度は行った方がいいような気がする。それは例えば凋落してしまったが世界規模な「ラブパレード」にベルリンに住んでいながら参加しないのと同等であるように思えるからだ。リオ・デ・ジャネイロに在住していながら「リオのカーニバル」で踊らないのと等しい。
その土地ならではという見方をすれば、「コミックマーケット」、東京に住んでいたら見逃す手はないってやつだ。地元民による興味本位の不純な野次馬的嗜好。そしてこういう不特定因子が混雑をさらに誘発するわけだけれども。