2005年03月24日

西荻窪「夢飯」

JR西荻窪駅の改札を左に出るとバス停があり、中央線沿い独特の雑踏(不思議なことに中央線には、中央線にしかない夕暮れ時の暖かい賑わいがあるのだ。僕はまんざらでもないといつも思う。)がある、道を少し裏に回るところに「夢飯」は申し合わせたように構えている。

海南ライスの名店として、都内でも知る人ぞ知るカフェで、平日から行列が絶えることはない。

海南ライスとは、アジアの、とりわけシンガポールの代表する庶民のご飯のこと。

チキンスープで炊き込んだライスに、蒸した鶏か揚げた鶏がざっくり乗っかっているチキンライス。現地では、それにたっぷりのパクチーと半熟のプルプルの目玉焼きが包むように上に乗っていたりしていて、屋台で食べるのが旨い。

で、それをあますところなくアジアの熱風へと、いざなってくれるのがこの「夢飯」。店内はカウンターとテーブルが七つほど。窓際はガラス張りにもなっていて、天井が高いので開放感あり、白を基調とした壁にはアジアスタイルの洗練された置物が並べてあるので、さながらバンコクやシンガポールにあるレストランのようである。
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海南ライス(チキンライス)は、2パターン、蒸し鶏が〝海南チキンライス〟(大--¥780 中--¥680 小--¥580)、揚げ鶏が〝海南フライドチキンライス〟(大--¥880 中--¥780 小--¥680)で、それぞれに3種類のタレとチキンスープがセットで付く。

タレはチキンライスが、〝中国しょう油、チリソース、生姜〟、フライドチキンライスが〝中国しょう油、チリソース、レモン〟と、それぞれのスタイルに合わせてテイストが調整されているのが嬉しい。

それとトッピング。オプションでトッピングの組み合わせ(有料)がオーケー。
パクチー、高菜、目玉焼き、ザーサイ、などなど。タレをひとつずつ掛けて鶏とトッピングとライスを食べても美味いし、3つともいっぺんに掛けてゴチャ混ぜにして〝壊して〟食べたってオーケーだ。

ちなみにお得情報、なんと毎月10日、20日、30日はライスがジャスミンライスになるのだ。本場の味そのもの。さらに行列を覚悟しなくちゃいけないけれど、並ぶだけの価値がある。

個人的なお勧めは、〝海南フライドチキンライス〟と、目玉焼き、パクチー、高菜のトッピング。カリッカリに揚げられた香ばしい鶏肉がスープで炊き上げた軽い食感のライスと、そしてこの3つのトッピングにバッチリ。

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目が眩むような黄色い半熟の目玉焼きをそーっとほぐして、どっさり乗っているパクチーを混ぜる。
それに高菜も添えて、チリソースもおおざっぱに掛けて、アツアツのライスを頬ばる。きっと息もつかずに平らげることだろうと思う。鶏肉とライス、考えてみればシンプルな組み合わせなのに、驚くほど奥が深い、絶妙な味に舌鼓を打つことだろう。幸せになる。

テーブルマナーも大事だけど、こういう料理はラフなほうがいいんだ。
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外で並んでいる人が見える時は食べ終わったらサッと出よう。駅の反対側にある喫茶店「ダンテ」に行くのもいい。ゆったりとした喫茶店で店内にジャズが流れている。

夢飯
杉並区西荻北3-21-2 徳田ビル1F
11:00~22:00
火曜定休

海南チキンライス 大--¥780 中--¥680 小--¥580
海南フライドチキンライス 大--¥880 中--¥780 小--¥680
マレーカレーライス 大--¥880 中--¥780 小--¥680
鶏粥(とりがゆ)大--¥680 中--¥580 小--¥480

HP


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投稿者 ko : 2005年03月24日 10:21 | トラックバック(0)
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