僕が若い人たちに伝えたいこと、それはなるべく早い時期に、人間の一生(又は自分の一生)がいかに短いものかを感じとってほしいということだ。
日々を生きる中、また将来を考える時、生と死の接点という感覚を持ち続けてほしいということだ。
それは悲しいことでも何でもない。
自分の持ち時間が限られていることを本当に理解した時、それは生きる大きなパワーに転化する可能性を秘めている。
たった一度のかけがえのない一生をどのように生きてゆくのか、真剣に考えざるを得なくなるからである。
星野道夫(冒険家 故人)