2006年11月24日

Aphorism [ジョセフ・キャンベル]

私たちには、時間という壁が消えて奇跡が現れる神聖な場所が必要だ。

今朝の新聞になにが載っていたか、友達はだれなのか、だれに借りがあり、だれに貸しがあるのか、そんなことを一切忘れるような空間、ないしは一日のうちのひとときがなくてはならない。

本来の自分、自分の将来の姿を純粋に経験し、引き出すことのできる場所だ。

これは創造的な孵化場だ。はじめは何も起こりそうにもないが、もし自分の聖なる場所をもっていてそれを使うなら、いつか何かが起こるだろう。

人は聖地を創り出すことによって、動植物を神話化することによって、その土地を自分のものにする。

つまり、自分の住んでいる土地を霊的な意味の深い場所に変えるのだ。


ジョセフ・キャンベル(神話学者)『「旅をする木」(星野道夫)』より

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投稿者 ko : 2006年11月24日 12:12 | トラックバック(0)
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