2004年12月10日

絵本『あけるな』

絵本『あけるな』

谷川俊太郎(文)/ 安野光雅(絵)で1976年銀河社より発売された
現在絶版(重版未定)の絵本。

表紙に大きな扉が描かれていて「あけるな」と書いてあり、さらに1ページめくるとそれでも「あけるなって」と続いていて、子供ゴコロにも刺激に満ち溢れ開けずにはいられない絵本。どんどんページを突き進めば進むほど「開けちゃだめだよ」と諭され、ついに最後の扉を開くとそこには・・・・。

あまりにもシュールで子供にはついていけるのか?という絵本。

小学生の時に通っていた児童館で毎日読んでいた。初めは軽い気持ちで読んでいたこの絵本だが、だんだんとその不思議な世界の虜になり夢中になった。最後のページに映し出される安野光雅氏が描くサイケデリックな色調の絵は、どう考えても扉を開けたら現われる光景じゃないだろと分かっちゃいるのに引きずり込まれる。

それから十数年後、僕は2年掛かりでWEBを含めた古本検索で捜してやっとの思いで売られているのを見つけ、すぐさま買った。価格は2300円ほどだったかな。

発売当時からだいぶ経過しているし絵本というジャンルもあり、市場に出回っている可能性がいくぶんと低いことから、もしご興味があって運良く見つけた方は迷わず買うべし。

いつの日か僕は自分の子供に、自分が子供の時に読んだ絵本を彼らに読ませたいと思う。昼下がりの暖かい時間に。眠る前の静かな夜に。その時僕は伝えたい「僕が子供の頃にもこの本を読んだんだよ」って。

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投稿者 ko : 2004年12月10日 13:33
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