2006年11月27日

新宿+

・森山大道 「新宿+」

02年に月曜社から既刊された「新宿」が、再編集・増ページでお手軽サイズで新たに刊行。

写真点数551点、トータル640頁で値段は2000円。かなりお買い得だ。

森山写真の王道である、ザラついた粒子が荒いモノクロの写真に始まる攻撃的で淫猥な新宿の路上。彼ほど、この街が内在的に抱えているパルスのような暴力性の一瞬を、ファインダー越しに残酷なまでに切り取るカメラマンは居ないであろう。はたして未来なのか過去なのか?森山の写真に対面するといつも戸惑う。

新宿は、いまだにぼくの目に、大いなる場末、したたかな悪所として映って見えている・・・と答える著者。

なぜ、世界的に有名なカメラマンをすら、いまだに新宿という街は惹きつかせやまないのか。その答えは、きっとこの本を手にすれば分かることだろうと思う。

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投稿者 ko : 2006年11月27日 19:19 | トラックバック(0)
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