2004年10月08日

ゲコちゃん

今日は上野にあるモツ鍋「博多屋」で部署の呑み会。
モツ鍋、温まりそうでいいよね。

*

家の庭に毎年現われるカエルがいる。通称ゲコちゃん。

ゲコゲコ鳴くからゲコちゃんだ。ガマガエルで夕方から夜にかけてひょっこりと何食わぬ顔してピョンピョン跳ね回ったり、モソモソと草むらで探ってる。

ゲコちゃんは動作がやたらと鈍いのでうっかり踏みそうになるからその時期は注意深く下を見る必要もある。

そのゲコちゃん、残念だけれども同胞(すなわち、オトコだ)なのかそれとも乙女なのかは確認が取れない。

けどなんとなく勇敢そうな素振りもあるし、なにせ、庭の真ん中で少なくともゲコちゃんにとっては外敵だらけの世界なのにのっそりと歩いてるんだもの、牡とみることにしている。

彼は決まって夏の始まりと夏の終わりの雨の時期にひょっこり姿を見せる。
真夏の間はどこで何をして過ごしているんだろうか。いままでみたことがない。

きっと軒下かなんかで悠々自適なカエルライフを過ごしていることだろう。なにぶんナイスガイな彼だけにゲロコちゃんやゲロミちゃんやその他大勢のカエルコちゃんを抱えているし、うっかりと鉢合わせにでもなっちゃったりとかで、「何よ、この派手な牝カエルは、他にもいたってことね。プンスカ」とか追いつめられてるかもしれない。
そのへんはどことなく、おいゲコちゃんしっかりケアしろよ、と応援したくなる心境だ。
鉢合わせはカッコ悪いぜ。

ところでガマガエルという動物は意外と長生きをする性質があって、僕は全然知らなかったんだけれども(それとも一般人はカエルの寿命をきちんと把握しているものなのだろうか)何十年という単位でその人生を全うするらしい。

僕は数年前から、果たしていまここにいるゲコちゃんは去年と同じゲコちゃんなのだろうか、という疑問を抱え込みながら灼熱の照らす夏を悶々と過ごしてきた。

そしてこの鋭い二つの眼でしっかりと観察することにより、どうやらゲコちゃんはゲコちゃん以外には存在しないということに気が付いた。

つまり、数年前から彼は家の庭を、季節が訪れれば、ひょっこりと顔を出していたわけである。

台風が有った3日前の夕方、彼はお馴染みのユーモアある後ろ姿でピョコピョコと庭を跳ねていた。
恐らく今年最後のお散歩か何かだ、時期的に言っても。
また来年、夏が始まる前の空気が蒸し暑くなってきたある日の晩に会おうではないか。

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投稿者 ko : 2004年10月08日 18:58
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