2004年10月14日

もにょもにょ

ある朝、グレゴール・ザムザはなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見するわけだけれども、僕らはやはりある朝目が覚めたしても虫には変身せずに正しく同じ朝を迎えられる。

そういった心配はきちんと小説の中に封じ込められていてきっと外に出ることはない。大丈夫だ。

それでも時は一刻とその時間を刻み、我々の細胞はその生体サイクルの正しい循環として細胞が死滅し、少しだけ生まれ変わる。

生物学的見地から語れれば、明らかに昨日までの自分と今日の自分は明確に違うのだ。それぞれ有限な個人の代謝を全うに消費し、偶発的な死をも避けるように相反する恒常性─そう、それはとっても恒常的に見える─に向かって進もうともする。

だから今日の僕が昨日より前と比べてやけに眠そうになっているのもその生物学に准したもっともな行動であって、ココロ優しいあなたはどうかすべからく見逃して欲しい。僕らは常に変化しているんだよ。
それは決して日本対オマーン戦を観戦して昂奮したので・・といった理由からじゃない。
ヒューマンロイドの悲しい性(さが)ともいえる生体リズムをきっちりと襲踏しているだけなのさ。

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投稿者 ko : 2004年10月14日 10:15
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