2004年10月15日

大谷田「明神の湯」

そうそう、書き忘れていた。先週末はまた新しい日帰り温泉に行ったのだ。

週末、天候の荒れくれた土曜日、燦燦として自宅の部屋でぐずつきながら溜まったDVDや本を当てもなく読んだり観たりしてリクライニングトラベラーとなりながら彷徨っていた。

眠くなれば寝て、また目が覚めると読みかけの小説に手を伸ばしたり・・・それに飽きればお茶を啜ったり、ヨーグルトを食べ、クッキーを齧り、とにかく一歩も外に出なかった。

あの日は外に出る方が酔狂としか思えなかったよ。そんな休日の一日目が終わりに差し掛かる頃、闇が空を覆う時刻が訪れても一向に止む気配のなかった嵐がふとした瞬間、ピタリと止んだ。

うん、台風が去ったのだ。窓から外を見上げればあれだけ漂っていた厚い雲も微塵すらなく、ただいつもの空が広がっている。

それならば、と思い例の如く年中無勤(←無休ではない)の〝てっちゃん@働かなくてもなんとかなるッス〟と一緒に足立にある大谷田温泉「明神の湯」へ。

ここの温泉は、よもやまな界隈でも間違いなく温泉フリークとしては3本の指が入る・・じゃなくて3本の指に入るHR川さんご推薦の温泉。

HR川さんから昂るメールを頂いたのが更に溯ること2週間前。

とにかく彼のお勧めは常に間違いないと太鼓判であることから、いつかは行ってみようと決めていた温泉。

台風一過の中秋のほんのり肌寒い晩に露天風呂なんて風趣に富んだ遊びでしょう。

「明神の湯」はオープンから3ヶ月ほどのホヤホヤの立ち入り湯。
入り口から階段を昇り受付に着くとまず目に入るのが畳のある広い休憩処。
観光地の温泉にあるようなその休憩処は東京とは思えない雰囲気がある。どこか遠くに来たみたいだ。

中に入ると驚くのがまるで秘湯の如く照明が落してある湯場。レトロな雰囲気で間接照明が木の浴槽から溢れるお湯をぼんやりと照らす。

「あつ湯」、「ぬる湯」、「高見の湯」。カコーンカコーンと奏でられる桶の音と昔の縁日のような風景がひどく懐かしさを助長する感じ。

全体として木がふんだんに使用されているので、洗い場の桶や蛇口、そこにある棚、内湯の浴槽から木の馨しい香りが泳ぐ。

気になる泉質も塩分を含む東京独特の茶色い強ナトリウム系でぬる湯に浸かっても体が芯から温まるのだ。

ゆったりと肩まで入って天井を走る大きな古木と中央にある緑が茂る木を見まわす。自然とほっと一息ついちゃう。

露天はここに記せないくらい浴槽があって特に「寝転びの湯」と「人肌の湯」はもう筆舌がたいほどの気持ちよさ。
寝転びながら湯気の立ちこめる森のような温泉で空を見上げると眠くなったり、いつのまに目を閉じたり・・・。

休憩処には温泉卵も置いてあるので、これがまた・・・。

大谷田温泉「明神の湯」
東京都足立区大谷田1-18-1
10:00~24:00(最終入館受付23:00)
入泉券(大人) 1000円

詳細

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投稿者 ko : 2004年10月15日 10:18
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