2003年11月09日

例えば結婚式での拍手、

例えば結婚式での拍手、例えば演劇を観終った後の拍手。どんな想いの拍手があってもこれだけ"粋"な拍手ってお目にかかったことが無い。昨日の酉の市の三・三・七拍子はそんな拍手でした。

七福神や鯛やしめ縄で装飾された熊手は縁起物で、縁起物が故に値下げの交渉はしないモノで(するとすれば言い値をわざと値切って、それをあえて元の言い値で購入する。差額が相手へのご祝儀となる)、ちょっとした大きさでも1万円のシロモノ。往々にしてお店をやっている人が商売繁盛を願ってお店に飾ったりする江戸の風物みたいなものでしょうか。
今年は友達夫婦がついに熊手ゲットしちゃったわけですが、熊手を出している屋台だけでも50、60店はあるその通りで選ぶのは一苦労。けどこれから毎年続けて買うだろうからと慎重にチェックしていると、熊手の造りもしっかりしていて、装飾が丁寧なお店が一軒。軒下でスキンヘッドで色の濃いサングラスを当てたオッサンがグビグビ酒を飲んでいるのがいささか気になるけど(遊びにきている、いわゆるひとつのソレの人だったと、のちに判明した)悪くなさそう。ちょっと通り過ぎた後に友人と話すと「俺も良さそうに感じた」と。

それじゃあ、と無事に紫の暖簾が綺麗な熊手をご購入の友人夫婦。日本酒でのお祝いが始まるや否や、はっぴを着た店子の兄さん連中、隣り三軒の店子さん、果ては通りすがりのお客さんまでが盛大に「ヨォオー」の掛け声と一緒にパパパン・パパパン・・・と。
秋深まる祭りの夜かな。

帰りに神社でお参りをして、ビール片手にイカ焼きを食べ、ついでにチョコバナナも食べ、もっとついでに焼きそばも食べ、甘酒とかも飲んじゃって、見世物小屋の威勢のいい掛け声を背中に飴細工の職人さんが水飴で鶴をこしらえているのに感心しながら、千鳥足で帰宅。

─今年は二の酉まで─。

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投稿者 ko : 2003年11月09日 15:05 | トラックバック(0)
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