ねぇさん、事件です。去年の12月から「AKIRA」のフルカラーバージョンが発売されてるじゃないですか。
毎月16日に1巻づつ発売で、12月は1.2巻だから、えっと~、もう4巻も出ている。今まで気がつかなかったのは何故、どうして?
それにしても1冊3800円ってのはどうなんだろ。全6巻だから、×6で、¥22.800-。
うっわー、高い。けど買っちゃうんだろうなぁ。つか、買うしか考えられん。
故アインシュタインも「実を言いますと、ワタシが信じられるのは、我が愛する妻と日本の"AKIRA"ぐらいなもんです」って生前は言ってたぐらいだし。(多分、ウソ)
さて、旧ソビエトの5ヵ年計画くらいの勢いで購入計画を立てるとするかね。
*
P・オースターの「最後の物たち」の読書を再開。
P・オースターの魅力として捨てがたいテクストのリズム─往々として、それは訳者の柴田元幸の功であるわけだが─が珍しく掴みにくかったので(多分、それは僕の読み方に問題があるんだろう)幾度となく中断していた本。
「リヴァイアサン」を読了した後、気が付いたのは、他の作品と違い、きっと「最後の物たち」を読む為には何らかの"読まなくてはいけないという強い意志"のようなものが必要なのではないか、という事。
もちろんこれは個人的なことであってはばからずに公言できる事でもない。
けど時として小説であれ、映画であれ、その作者と作品を通じてぶつかる為には受け手側としても、そんな"気の持ちよう"が要求される事もある筈だ。でないとその作品のパワーにやられてしまう。