2004年11月10日

─最近の俺マイショッピング─

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・米原万里「旅行者の朝食」
・リリーフランキー「女子の生きざま」
・大槻ケンジ「グミ・チョコレート・パイン」グミ編、チョコレート編

「旅行者の朝食」

ロシア通訳として常にトップで活躍している著者が、旅先や幼少の頃に訪れた様々な外国の小話を豊富な知識とウィットな文章で綴る。自身もよくおっしゃっているように食に対して並みならぬ興味をお持ちで、それだけに読んでいると思わずお腹がギュルギュル鳴りそうなエピソードばかり。愉しい想像と共に遊べる一冊。
東海林さだおの丸かじりシリーズ(*)を外国で読むほど辛いものがないと言ったあたりは膝をピシャリと叩きたくなるぐらい頷ける。

*東海林さだおの丸かじりシリーズ
読めば読むほど腹ぺコになると言われて名高い。食べ物の描写が巧く、絶対に本を閉じた後何か口にしちゃう効力がある。
だいたいとして日本食のエピソードは旅先の外国なんぞでうっかり読むとリアルすぎて気が狂う。
僕は実際にバリのウブドゥにある古本屋でこのシリーズの「キャベツの丸かじり」をうっかり読み、死ぬほど荻窪のラーメンが食べたくなって、にっちもさっちもいかず悶えたという痛い想い出がある。

「女子の生きざま」

いまだイラストレーターという位置づけなのかどうか不明だけれど、リズムの良い選び抜かれた文章で人気上昇のエッセイスト。
雑誌En-taxiで小説も掲載しており、その「東京タワー」はまたいつもと違う著者のピュアな面が見れて、泣ける作品。
福岡出身の彼の半自伝的なこの小説は遠賀とか小倉とかも舞台になっている。

表題の「女子の生きざま」は女の子と女性のはざまの"女子"という時代をどのように過ごすかがテーマ。過ごし間違えるとトホホな人生を送ることになりますよと著者は書くけれど、靴をごしごし洗えだのといささかトンチンカンなトピックが展開。でも読んでいくうちにそのトンチンカンながらにもちゃんと理由があったりして、納得しちゃうあたりが人気の所以というか天性というか。女の子は読むとムカつくかも。

「グミ・チョコレート・パイン」グミ編、チョコレート編

筋肉少女隊のボーカリストの半自伝的作品。チョコレート編から10年経った後にようやくパイン編が出版されてようやく完結した。待ち焦がれた読者も多いのでは。
ひょんなことから高校じゃまるで冴えない、けれども本当は豊富なロックの知識を持っている登場人物達がやがてバンドを組み、狭い高校から抜け出そうという青春小説。

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投稿者 ko : 2004年11月10日 11:28
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