この日記にもチラホラ登場しているケニさんからお借りした「Band Of Brothers」を先日もやいのわいのと観ていたら、冬の雪降り積もる戦場のタコツボで兵士が携帯用のストーブで珈琲を煎れるシーンがあった。
湯気がたち込めるカップを持つ兵士のシーンは、それはとても魅力的で、香ばしい豆の香りが思わずブラウン管を越えて届いてきそうなくらいだった。
その映像をきっかけとして、秋の山やキャンプ場の生活を夢想しているとなんだか突然と珈琲が飲みたくなった。
キャンプ場で夏の朝に飲む甘いミルクも良いけれど、ちょっと肌寒い季節に山に出掛け、焚き火をしながら朝もやの中で珈琲を煎れるのは、これまた格別だ。ゆっくり見渡せば秋の紅葉や、一足早い冬の自然がもうそこまで訪れている。
僕は数年前からエスプレッソ用のコンバーターと携帯コンロを使用し野外では珈琲を煎れていて、コンバーターの性質上から粗目で挽いた豆を使っている。
携帯のコンバーターは世界でもっとも優れたアイデア商品の一つであると思うけれど、いかんせんコンパクトとは言ってもその形態からスペースも取るし、重量もある。
前々からなんかこれに変わるものが無いかなとSRCとかに出掛けて結構あーでもない、こーでもないとチェックしていたら、先日いいのを発見。
ユニフレームからリリースされている「コーヒーバネット」。
針金をコイル状にした商品で畳むとペッタンコになって、広げるとペーパーフィルターが載せられるようになっている。もちろん軽量だし、畳めるのでコンパクトになり、かさばらない。
あとは、準備している挽いた豆を入れて、ゆっくりとお湯を注げばよいわけだ。
このコイルの形が非常に優れていて、まさに理に適っているシロモノらしく、実際にこのキャンプ用のバネットで珈琲を提供する喫茶店もあるとか。
今年の冬はこれで。