2004年12月08日

Gmail

デボラ氏よりGmailアカウントを招待していただく。
googleが提供するGmailは無料ではあるが、誰かから招待して貰えないと入手が出来ない。

招待する権利はある程度Gmailを継続利用することにより発生。
そんなことでGmailアカウント使ってみましょう。

*

保育園の園庭と隣の民家の間にほんの少しの隙間があった。
その隙間はちょうど保育園児ほどの背丈だったら通ることが出来て、
その先には塀で囲まれた空き地があり、そこは保育園の壁一つ隔てた裏なのにまるで別世界、別空間であった。

でも僕ら園児がそこを訪れるには幾ばくかの園児ながらの勇気が必要だった。
というのも当時の都市伝説の中に"口裂け女"なるものがあったからだ。

僕と同世代の人は果たして憶えているだろうか。

手術かなんかで失敗したある女性は口が裂けてしまって顎関節の先まで拡がり、
その恐ろしい形相を隠すために白いマスクをして彷徨い子供たちを襲ったり時にはさらったりしていたという噂だ。

だから僕らがその空き地に行く為には先生の目を盗むだけでなく勇気が必要だったのだ。

それだけに細い道を超えて現れる空間は特殊で、
自分たちがいた園庭とはかけ離れた特別な世界だった。

四方が塀に囲まれ見上げると空だけが見える、空き地には雑草が生い茂り人の気配なんて何一つもなかった。園児にとっては冒険で堪らなく刺激的な遊びでもあった。

時々だけど、今でもふとした瞬間にその空間を思い出すことがある。
でも僕は園児ではなくて今の自分の姿で、やっぱり空を見上げている。

周りには雑草が生い茂って、あたりには人の気配が無い。
何処からか風が吹き抜けどこかに去っていく。
見渡せば四方に壁があり、壁の一つに細い道が繋がれている。
そこに僕はいつまでも立っている。

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投稿者 ko : 2004年12月08日 13:26
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