2005年01月14日

蛇の湯温泉 たから荘

目まぐるしい変貌をとげる東京でも郊外にさえ行けば、それでも自然はたっぷりと残されていて、何も高速を飛ばして観光地に行かなくとも、実際にいまだ〝村〟と呼称のつく地域がある。

交通の便は、JR五日市線で武蔵五日市駅下車、そこからバスで約60分、車でも中央自動車道の上野原インターチェンジから約40分と、東京の最果てにも関わらず休日となれば知る人ぞ知る者が訪れる檜原村。

今日では見る機会も少なくなった茅葺き屋根が見れるのもこの村ならではである。

実はまだ訪れたことが無いので、写真やガイドを見たり読んだりしつつ、どんな処だろうかと、夜更けの夢想に戯れるにすぎない。

きっと、ひっそりとした佇まいと深い山々に囲まれた景色はネパールの山間部のような雰囲気を醸し出していることだろう。

いつか行ってみたい。緑いっぱいの夏の檜原村も素晴らしい気もするし、それはそれで一夏の想い出を築くには十分だろうけれど、ひっそりとした静けさを堪能するのであれば、これから迎える厳しい冬のとばりを目前とした秋の終わりかけや、2月あたりの北風が身に凍みる空の高い真冬日がいいような気がする。

村には唯一の旅館もあるし、全国でも有数の秘湯でもある。

採れた山菜や地酒を持ち寄り、旅館の炉端で地酒をちびりと飲み、外の暗闇を容赦なく揺らす北風に耳を傾ける姿を想像するだけで胸が躍るじゃないか。

地酒は「澤乃井」の〝辛口にごり酒〟がいいだろう。奥多摩にある蔵元の出すキレとコシがある地酒だ。一口呑むとピリッとしびれる辛口で、妥協のない味。

それでも、にごり酒特有の口当たりのよさがあるから、ついつい口がすすむ酒。乾き物のつまみで夜のとばりを。

蛇の湯温泉は18時までなら立ち寄りも可能で、単純硫化水素泉の豊富な湯量。冷え性、疲労回復、エトセトラに効果がある。

ゆったり浸かって、散歩や散策で自然の中を歩けば、都会の喧騒を忘れる。村の流れに身を任せよう。

蛇の湯温泉 たから荘
東京都西多摩郡檜原村2465番地
(JR五日市線武蔵五日市駅下車。 数馬行きバス、約60分。)
(中央自動車道・上野原I.Cから約27km、約40分。)
入浴¥1,000 宿泊¥11,000~

詳細

blank_space
投稿者 ko : 2005年01月14日 22:01
コメント
blank_space
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?






blank_space
Powered by
blank_space