2005年02月02日

それでも陽は昇る

なるほどたしかにソベル中尉はE中隊の育成に力を注いだことに関していえば高く評価したいと思うけど、いかんせん彼の問題は必要以上にE中隊にいつまでも固執した点と、戦場において地図がまったく読めない点だった。

これはいささか致命的だ。戦場にいる兵士にとって地図が読めないというのは自殺行為に等しい。

それはきっとアキレス腱が切れた11番のいるサッカーチームのようだ。

国の威信をかけて成り立つチームにそぐわない人物、そんなふうに評価が変わっていった。

そして大方の予想通り、彼はやがてE中隊と関わることができなくなり、やがて失脚していった。

BOBに登場するソベル中尉を見て、何時の時代にも彼のような人物はいるのだなと思い知った。

何かに固執するという点ではない。掌握の出来ない仕事を抱えてしまう人物ということだ。

キャパシティを超えてしまった立場にあることに気づくことのない人物。
私は彼に対して含む意味も何もない。ただ彼はあまりにも目に余る。
ミスを愛嬌で誤魔化すことがあったけれど、おいおいホントかよと眉を顰めたくなる場面で、とても目立った。

多分仕事以外でならきっと良い人物なのだろう。
あるいは仕事上で競合さえしなければ、別段関係に変化が生じるわこともないだろう。
彼は私より年上で、年齢とキャリアに因果を見出すのは間違いだし、そこに含みを持たせるのは危険だ。

けど、一人のオトナとして仕事を評価すれば、どこかで誰かがその選定を誤るべきではなかったのだ。我々はそこまで危険を冒して構築を求める必要があるのだろうか。

語られるべきドラマはもっとたくさんあるのだ。

カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂って決まっているのだ。

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投稿者 ko : 2005年02月02日 16:53 | トラックバック(0)
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