2005年04月13日

週刊SPA!の興亡

巷で語られて久しい話題に〝SPAが詰まらなくなった〟という例がある。SPAとは週刊誌のことで、よく吊革広告で見かけるであろう赤と黄色で配色されている20代~30代後半の独身男性を(おそらく)ターゲットにした雑誌だ。

毎週そのトピックスが変わるのだが、これがもう本当に寒い。氷山の上で裸踊りするような陳腐なレベルがいつまでも続いている。

ちょっと例を挙げてみよう。

「年収別20~30代[投資ライフ]の平均像」
「女が語る[男を結婚候補からハズした瞬間]」(2005年4月12日)

「株投資ビギナーズラック[ボロ儲け]のツボ」
「上級者向き[脈アリのメカニズム]大研究」
「超保存版 ビジネスマン[印象アップ戦略]講座」(2005年3月29日)

「20~30代[税金ボッタクられ]明細書」
「口説きの[ツメ技]ベスト55」
「スキミング横行時代の[カード(裏)格付け調査]」(2005年2月15日)

と、なんとも場末のスナックでおっさんたちが酒を片手にホステス相手に溜飲を下げているような内容である。いかにもトピックで釣らせてもらいまっせみたいな精神が丸出し。雑誌版東スポ。

それでも結構買う人も多いというから、やっぱりジャケ買いさせるような魅力はあるのかね。

で、トピックに負けず劣らずなのがそれら記事内容。
これがまた実際に読むとなんだか広告臭がプンプン漂う特集だったり、もっともらしい記事なんだけどスポンサーの影が見え隠れするようなシロモノばかり。

唯一、この雑誌読んで良かったなぁと思う個人的心象は「バカはサイレンで泣く」ぐらいであるのが最近の傾向だ。


なんでも創刊以来から携わっていた編集長がある時期を境に変わったのが理由らしい。
それに伴い、だいぶ濃い充実した企画のラインナップであった雑誌も意向にそぐわないとして、当世の編集長より変更を命じられ、どんどんと方向性が歪んできたと聞く。

なんでそんな楽屋オチみたいな話を僕が知っているかというと、大学時代の友人が扶桑社で 週刊SPA の編集をしていて、その一部始終を見ていたと語ってくれたからだ。僕もある時期に、ん?この雑誌突然と面白くなくなったぞと感じた頃があった。そしてその時期というのが奇しくもこの友人の話した─つまり働いていた─事実と一致した。

というわけで、どうにかならないものかなぁ。週刊SPA。
読んで良かったぜ感が足りないよ。もう長らく買う気も失せたので買ってないからいいけれどさ。

(と、これだけ長く愚痴っているのは、こないだ酔ったついでに記憶を失くし、勢い余って(恐らく)コンビニで 週刊SPA を買ってしまったからである。二日酔いの頭で読んだら案の定、ゼロポイントな雑誌だったというオチ。)

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投稿者 ko : 2005年04月13日 21:59 | トラックバック(0)
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