2005年05月08日

小さなスナック

・ナンシー関 リリー・フランキー 「小さなスナック」

「小さなスナック」

2002年、虚血性心不全のために、39歳という若さでこの世を去った稀代の消しゴム版画家 ナンシー関 と、イラストレーターやエッセイストと多彩をあますことなく放っている、いまや数々の雑誌やメディアを賑やかしている リリー・フランキー の対談集。

突然の逝去だったので、未完に限りなく近い状態で終了している。

独特の視点から展開する数々の与太話。

Fカップの娘が字が上手くて左利きだとそそられたり、中国雑技団のストイックかつプロフェッショナルな練習ぶりが「何かを得るために何かを失っている」感じでエロいと興奮する リリー・フランキー と、テレビで見たペルー人がものすごい髪型をしていたと切々と語る ナンシー関 の23本のストーリー。


他の著書もそうだけれど、この対談集を読むと、改めて惜しい人が亡くなったのだなと痛切に感じる。ナンシー関 の絶妙のテレビに対するツッコミはこの本には見られないが、そのツッコミの原型とも呼ぶべき宝石のような眩しい話がたっぷり。

そして、これまた名エッセイストの リリー・フランキー の妄想茸がたっぷり生い茂ったエロ馬鹿話。一気に読めるはず。

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投稿者 ko : 2005年05月08日 21:58 | トラックバック(0)
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