2005年07月21日

曙橋「さぬきのうどんや」

一時の讃岐うどんブーム前もブーム後も変わらず正統的な讃岐うどんを東京都下で提供しつづける貴重な店の一つ。

〝うどん通〟は必ずチェックしたい店である。

香川県に思い入れのある人なら必ず「おぉ、本場とおんなじだよ」と唸ること間違いなし。

カウンター9席だけの店なので風情としては、立ち食いに近いのかもしれない。

天ぷらやおにぎり、いなり寿司が一段高いテーブルに並び、お冷はセルフ。
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決してお洒落な間口でもない。女性客だったら少し入店するのに勇気が必要だろう、そんな店だ。

旨いのか、さもなくば安いのか、一抹の不安と期待が入り混じる店。

そして、その両方の資質を兼ね備えた店なのだ知ることとなるのがここ「さぬきのうどんや」。

うどん、天ぷら、いなり、おにぎり、かやくご飯とすべて自家製。

平日のお昼時の行列も頷ける。

夫婦2人で賄うここの店で特に拘っているのは〝ぶっかけ〟だという。

白い宝石のような艶やかなコシのある麺。

深みのある旨みが封じ込まれた〝かえし〟のきいた出汁は格別である。

決して主張しない、でもキャスティングには外せない、どことなく往年の渋い俳優のようである。

冷水でキュッと締めたうどんと相性ばっちし。

いろんな店で〝ぶっかけ〟をメニューに加えているけれど、ここの〝ぶっかけ〟を食べなきゃ何もいえないぜ。

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冷やし納豆ぶっかけは、これでもかと納豆が乗っかっていて、その下に締まりに締まったまるでにゅるにゅるした動物のようなコシのある麺が覗いている。

そして自家製の出汁。味が薄いと感じたら少しテーブルにある醤油を垂らすのもいいかも。

納豆のネバネバと踊るような麺で一気にため息がでる一品だ。


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おろしぶっかけも定番だ。

鼻の奥までツンとくる削られた生姜と大根。そしてまた冷えた麺に出汁。

これもまたツルツルと麺が踊るような逃げ出すような勢いで口の中に広がる。

もう冷房なんて要らない。

冷やしぶっかけと天ぷらとかやくご飯が夏定番のコース。夏バテ?そんなの一気に解消だって。

食べ終わったら、ご主人に器を返すのもお忘れなく。
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さぬきのうどんや
東京都新宿区住吉町6-12
11:30~14:00、16:30~19:00(麺が無くなり次第閉店)
土日、定休
じゃこ天うどん--\500
冷やしおろし--\450
冷やし納豆--\500
いなり寿司--\80
おにぎり--\100
天ぷら--\80~100

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投稿者 ko : 2005年07月21日 19:34 | トラックバック(0)
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