マルホランド・ドライブ【2001年 米】
監督:
デヴィッド・リンチ(David Lynch)
キャスト:
ベティ・エルムス/ダイアン・セルウィン --ナオミ・ワッツ(Naomi Watts)
リタ/カミーラ・ローズ --ローラ・エレナ・ハリング(Laura Elena Harring)
ココ --アン・ミラー(Ann Miller)
アダム・ケシャー --ジャスティン・セロー(Justin Theroux)
ジョー --マーク・ペレグリノ(Mark Pellegrino)
ジョー --ジャスティン・セロー(Justin Theroux)
マクナイト刑事 --ロバート・フォスター(Robert Foster)
カウボーイ --レイパエッテ・モンゴメリー(Laypayette Montgomery)
「ツイン・ピークス」で世界中の視聴率を奪い、「ストレイト・ストーリー」で感動を奪った男が次に奪ったのは・・・、何なんだろう?
のっけから破綻したコメントしてしまおう。またしてもリンチにやられた。
リンチの白昼夢に付き合うとロクな目に合わないぜ。そう言ってしまいたい。
なんだってこの映画観てみろよ。レズの女にカウボーイ、殺人依頼と自分の見た悪夢を話す男。
幾つも張られた伏線。ダイアンがベティでベティがダイアンで、ココがお母さん?
どうかしないほうが不思議だ。
冒頭のタップダンスを繰り返すモーションの遅い醜悪で滑稽な50年代風の映像からしてイカれている。この映画作った奴は危ないぜ。そう思うのが当たり前のシーンだ。
L.Aじゃ何処にでもありそうな架空のファミレス「ウインキーズ」のシーンは、観る度に喉の渇きを覚える。気が触れそうなくらい特徴のないファミレスで自分の見た夢を話す男。
その映像自体が誰かの夢なんじゃないだろうかと猜疑心すら抱く映像だ。
この映画で、誰が何処で「This is the girl」と言うのか追跡して欲しい。
きっと追跡行為自体が作用を及ぼすだろうけど。やってのけてくれ。
とにかくリンチは中毒になる。病みつきだ。もう観るのは止そうと思っても、結局マルホランドからは逃れられない。いや俺こそが「ウインキーズ」で立っているのかもしれない。
で、誰の夢だったんだ?この映画。
病みつき度★★★★★