ウェイキングライフ【2001年 アメリカ】
監督:
リチャード・リンクレイター(Richard Linklater)
音楽:
トスカ・タンゴ・オーケストラ(Tosca Tango Orchestra)
キャスト:
主人公 --ワイリー・ウィギンズ(Wiley Wiggins)
ベッドの男 --イーサン・ホーク(Ethan Hawke)
ベッドの女 --ジュリー・デルピー(Julie Delpy)
2001年のサンダンス映画祭に出品後、注目を浴びた新感覚アニメ映画。
全編を通じてホンモノの映像をデジタルペインティングを施して、トリップ感覚を誘うサイケデリックムービー。
しかもそのペインティングを複数のクリエーター達が手がけているので、タッチが場面によって変化するので観る者を不思議な世界に誘う。
監督はリチャード・リンクレイター。
「恋人までの距離(ディスタンス)」(←!名作!→)、そしてその続編「ビフォア・サンセット」を手がけた1961年生まれの若き監督(あ、あと「スクール・オブ・ロック」とかも)。
「ウェイキングライフ」には「恋人までの距離(ディスタンス)」「ビフォア・サンセット」のイーサン・ホークとジュリー・デルピーが、〝あるシーン〟で出演している。ファンならぜひ観たいシーンである。
夢なのか現実なのか死後の世界なのか?
果たしてよく分からない世界に迷ってしまった主人公。
駅の電話から掛けて向かう筈だったのに、何かがおかしい。
夢から覚めても夢の世界がまだ続いているような奇妙な感覚。ある朝目覚めると、自分の傍に見知らぬ人が立っていて、なにか哲学めいた話をする。
道往く人たちが自分になにか存在意義に訴えるようなことを次々へと話し掛けてくる…。
輪廻転生を語られ、フィリップ・K・ディックが体験したという奇妙なシンクロ体験を語られ、愛とは何かと語られる。次から次へとそんな話ばかりだ。
夢の中に迷い込んだかもしれない疑いのある場合の対処法と見分け方を教えてくる男。夢の中だったら「電気のスイッチを消しても電気は消えない」と言う。そこで主人公が試しに電気のスイッチを消してみると…。
もしかしたら映画として位置付けると判断に困るかもしれない。なぜなら間違いなく「ウェイキングライフ」は体験する作品だからだ。
・・って、そんな説明はボーンシット。糞でも喰らえ、だ。観てないやつは観ろ。
寝てるやつは目を覚ませ。
Don't wanna miss a waking life...or not?
起きろ!度★★★★★