2005年09月14日

What is real?

最近、ふとしたことから「real」ということについて考える機会が増えた。

「リアル」であって「レアル」ではない。

レアルマドリッドについて考えるのも悪くはなさそうだけれど、それは別の機会に譲るとして今日は「リアル」について巡りたい。

なぜ「リアル」について考えるようになったか、正直自分でも謎だ。

一つの言葉が心を捉えるほどのパワーを持つには何か理由が有るのだと思う。

時代を象徴する言葉かもしれないし、語感が新鮮であるからという理由も考えられる。

いままでになく日常語として使用される場面が目立つからとか、そんな理由も成立しうるだろう。

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ちなみに手元にある研究社から出ている新英和辞典によると「real」の意味はこんな感じである。

(想像、空想でなく)現実の、実際の、実在の
(名目上、表面的でない)真の、本当の、天然の
「real」は外見と内容が一致していてにせものや架空のものではない、「true」は現実のもの、実際と一致している、「actual」は実際に存在する。

「real」は、本物だとか現実といった意味合いを兼ね備え、反義語としてにせものや架空という状況なり状態がある。

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では、ある一つの状況があるとする。その状況が状況足りうる条件と言うのは、圧倒的にその状況と不一致な存在が確認されて、初めてその任意の状況が独立的に成立され、認識を得ることだろう。

リアルを現実として置き換えてみると分かり易い。

そして、この場合の任意の状況とは「現実」。


上記の説明から進めると「現実」が「現実」足りうる条件は現実と不一致な存在があり、初めて独立的に成立する。

ここでいう不一致な存在を完全な相反する逆ベクトルの位相と解釈しても良いと思う。

「仮想」。

「現実」と「仮想」だ。

実存的な言葉ではないと焦点が曖昧になるのでそれぞれに社会をつけて考えてみたい。

「現実社会」がより「現実」らしくなる為には、現実を際立てる「仮想社会」を必要とする。

そこでその絶対差が境界線を生み、それぞれを独立的に成立させる。

僕が最近となり「リアル」という言葉を意識する理由は、相反する「バーチャル」が力を持ったからではないだろうか。そんな風に感じるようになった。

仮想と現実が区別ができなくてオンラインゲームの虜になるとか、ゲームの世界ではない現実社会で人を殺めてしまった事件に識者は「現実と仮想の区別ができなくなった」と解説しようとする。

でも僕にはそれだけでは終わらない問題であるように感じる。

「仮想」と「現実」の境界線はシャープにエレガントに2者を区別している。

ただどちらかの依存力が高まり均衡が損なわれる状況が危ういのだ。

もちろん、その均衡は個人個人のレベルで定義される。

脳に到達する信号が解明されて映画「マトリックス」のように森羅万象が信号情報で取り扱われると文化そのものが「バーチャル」化され、「現実」を飲み込む事だって有りうる。

「リアル」か「バーチャル」か。

「現実としか思えない夢を見たことは?その夢が覚めなかったら、君は夢と現実を区別できるか?」
"Have you ever had a dream, That you were so sure was real?
What if you were unable to wake from that dream?
How would you know the difference between the dream world and the real world?"

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投稿者 ko : 2005年09月14日 19:25 | トラックバック(0)
コメント

仮想と現実か...
全然違うようで一緒の気もするし。
混同してるって意味じゃなくてね。

Posted by: エンガワ at 2005年09月14日 22:27

境界線が曖昧になりつつあるのかもしれない。曖昧になりつつあるとしたら「仮想」が「現実」に近づいているのか、それとも「現実」が「仮想」に近づいているのか。どっちでもあるし、どっちでもないような気も。

にしても何でそんなの考えているのだろうか。
ヒマ人か、俺はw

秋暮れに我思う。

Posted by: ko at 2005年09月15日 10:32
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