「純喫茶」と聞いて、どんな場所なのかと描く姿は世代によって違うという。
まだ街に純喫茶があったころ・・・、なんて出だしでスタートすると、なんだか昭和的な甘酸っぱいレモンスカッシュが似合う光景を想像してしまう。
多くの昭和的産物がそうであったように、純喫茶も時代の波に上手く乗れずに激減の線を辿っているのは、その見つけ難さからも伺えるし、落ち着ける喫茶店が好きな身としては残念な気持ちにもなる。
それでもなぜかしらそんなノスタルジックな店が密集しているのが浅草。
そして、その浅草の田原町にあるのがこちら「純喫茶みち」だ。
擦り切れたカーペットに茶がね色の壁と古典的な装飾のあるワイン色のソファ。
いつの開店なのかはしらないが、当初は相当なハイセンスだったことだろう。
ゴシックな調度品もうまく店に溶け込んでいる。ついつい長居がしたくなる店だ。
ひっそりとした店内に流れる音楽と、なぜかアンバランスな存在の液晶モニターのテレビ。珈琲は一杯300円。
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純喫茶みち
台東区西浅草1-7-18
8:00~23:00
無休
珈琲 --\300