2006年02月01日

チンザノロッソ、チンザノドライ

湿気の少ない、乾燥した冬の夜だと、少々甘いアルコールでも気持ちよく酒精が霧散してくれて、酔い方がスッキリするようだ。

たしかに夏の盛りにフィッツジェラルドのロックを呑むよりも、1月2月の寒い夜に、エッジの効いたフィッツジェラルドを呑むほうが喉元を愉しませることができる。

もう彼此7年近くになるだろうか、通いつづけているバーがある。毎日のように顔を出す時もあれば、1ヵ月丸々ご無沙汰することもある。

レコードを流すカウンターだけの店で、緩やかな照明のある落ち着いたバーだ。

気の許した人間しか連れて行ったことがない。なんとなくそういう店なのである。了見が狭いと言えばそれまでだけれども、男は幾つになってもちょっとした秘密を抱えたがる種類の人間なのだから仕方が無い。

さて、7年も経つと、酒の呑み方ひとつをとっても多少なり変化して、あんずの魅惑的な香りが漂うアマレットのカクテル「ボッチボール」は決して外せないけれど、最近だとボンベイサファイヤを呑むよりもシングルモルトを頻繁的に口にするようになってきた。

アンスラックスやメタリカだけでなくエクストリームも聴くようなものなのだろう。

そして最近よく登場するのが白ワインが主たるヴェルモットだ。

ヴェルモットは白ワインにニカヨモギなどの香草を配合して作られるお酒で、辛口と甘口がある。

辛口はフレンチヴェルモット、甘口はイタリアンヴェルモットとも呼ばれる。

よく呑むのはイタリアンヴェルモットのチンザノで、チンザノロッソとチンザノドライが有名だ。

淡い琥珀色のこの2種類のお酒をハーフ&ハーフにして呑むのがお気に入り。

食前酒だけれど、こうやって呑むとくっきりとしたボディがあって、それでいて甘く口当たりが良い。

今宵、何処かのバーで。

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投稿者 ko : 2006年02月01日 19:19 | トラックバック(0)
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