2006年02月14日

Ray

Ray【2004年 アメリカ】

監督:
テイラー・ハックフォード(Taylor Hackford)

キャスト:
レイ・チャールズ --ジェイミー・フォックス(Jamie Foxx)
デラ・ビー・ロビンソン --ケリー・ワシントン(Kerry Washington)
マージー・ヘンドリックス --レジーナ・キング(Regina King)
ジェフ・ブラウン --クリフトン・パウエル(Clifton Powell)
ジョー・アダムス --ハリー・レニックス(Harry Lennix)
ジェリー・ウェクスラー --リチャード・シフ(Richard Schiff)
メアリー・アン・フィッシャー --アーンジャニュー・エリス(Aunjanue Ellis)
アレサ・ロビンソン --シャロン・ウォーレン(Sharon Warren)
アーメット・アーティガン --カーティス・アームストロング(Curtis Armstrong)

盲目の天才、ソウルの神様であるレイ・チャールズの半生を描いた映画。主人公を演じたジェイミー・フォックスは、この作品でアカデミー主演男優賞を受賞している。

6歳で緑内障で失明したレイは、母親アレサの愛を受けつつ、厳しく育てられ、ピアノを学び、その肉体的ハンディキャップを払拭するように独自の音楽を築きあげていった。シアトルで頭角を表わしはじめ、注目を浴びるようになったレイはデラ・ビーと結婚するが、同時に弟を幼い頃に失ったトラウマと戦うように麻薬に溺れ、複数の愛人を持つようになる・・・。

「Georgia On My Mind(わが愛しのジョージア)」がジョージア州の州歌に選ばれるほど伝説の偉人も、良くも悪くも非常に泥臭い人間であったというのが伺える作品。

驚いたのは、更生施設に入院していた経歴や、愛人との密月の話、デラ・ビーを悲しませたといった物語を映画に盛り込む内容として生前レイ・チャールズが認めていたという点。

輝かしい功績だけを辿らずに、レイのそういった闇の部分まで掘り下げたことによって、観衆は一人の人間の半生として親しみながら観ることになるだろう。

映画に収録されたようなステレオタイプの彼の栄光までの道のりを味わうのではなく、彼の紡ぎだす音楽とは別の物語が彼の人生にきちんとあったんだ、と知る為にこの映画は描かれたような気がする。

体を揺さぶるように歌いだすレイの姿をジェイミー・フォックスが完璧にまで模倣していたのが話題を呼んだ。

黒人霊歌をルーツとして新しい音楽を世に出したミュージシャン、レイレッツ(レイとヤルぜ)という刺激的でファンキーな女性コーラスとの数々の楽曲、つまるところ彼は盲目の天才だったのだ。

でもやっぱり麻薬はイカンね。

自叙伝度★★★★★

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投稿者 ko : 2006年02月14日 19:19 | トラックバック(0)
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