2006年03月06日

俺マイ週末かわら版

◆金曜日

精密検査の結果を教えてもらいに一度病院に伺い、また会社に戻り残業をする。

精密検査の結果は投薬の必要はなしとのこと。とりあえずの安心を手に入れる。年に一度の検査が必須となってしまった。

19時近くの就業を終えて、広島風お好み焼き屋に向かい、1時間並び、食す。

とにかく有名な店なのだ。

ねぎ焼きと広島菜をつまみに、ソバと餅の入ったお好み焼き。イカ天が香ばしい。

ジュージュー焼ける銀色の鉄板の彼方先で野球のテレビ中継をやっている。

WBCの日本戦。

イチローが塁に出て、次のバッターが本塁打を放った。嬌声が店内をこだました。

出口のガタピシと音を立てる扉の外は寒気が吹き荒れているのに、野球の放映があるだけで、少し早めの夏を味わったような気になる。

テレビ中継の野球放送は夏の季語なのかもしれない。

満腹な後、本日が最終日というエクアドルの映画「タブロイド」を鑑賞しに六本木ヒルズに。

22時からの上映。

遅めの時間なのにチラホラと座席は埋まりつつある。

この時間帯の「ナルニア王国」の観客は、いかにも六本木で夜通しで遊んでまっせという雰囲気に満ち溢れているのに比べ、「タブロイド」の観客は幾分しんみりとしている。

もしかしたらこれから観ようとする映画の内容のせいだろうか。

必ずしも楽しい夢を与える映画ではないからだ。

「タブロイド」はエクアドルで連続に発生している猟奇事件(少年少女を次々と誘拐し、レイプしたのちに殺害する)の犯人を追うテレビコメンターが‘ある’中継がきっかけで事件の真相に近づく映画だ。

鬱屈としたやるせない映画なので、観客もおのずと神妙としているのかもしれない。

観終わったあとの感想は良くも悪くも南米らしい映画だということ。

大学で第二外国語でスペイン語を取ったのだが、その時に先生が「南米の映画はハリウッド映画に比べて必ずしもハッピーエンドで終わるとは限らない」と話していた。

ハッピーエンドではない映画も、そこそこの集客力があって、またそういう映画に、南米では観る者が惹かれるようだ。

「タブロイド」もアン・ハッピーエンドの類型的映画だった。

DVDで手元に置きたくなるほどの情熱は感じられなかったが、一度は観ても良いかもしれない。そういう種類の映画だった。

鑑賞後、バベルの塔のようなヒルズを背中にして、まだ遊びたい気持ちを抑えて駅へと向かう。

===

◆土曜日

ひさびさの友人と渋谷で偶然にバッタリと会う。

新しいアルバムはないかなと新譜コーナーを物色していたら、なんと5年以上ぶりぐらいでhiromiちゃんがいるではないか。

身長が170センチ以上あって、パーティでガシガシと踊り明かす子。

ギリシャ人の彼氏と海外を回っているというのは噂で聞いていたけれど、日本のどこかで逢うことは無かった。明日はもうバンコクに発つらしい。

またどこかで会えたらいいね。カバンに入っていたホルガで一枚撮らせてもらう。

昂奮覚め止まぬままに渋谷に来ると必ず立ち寄るカフェに。

落ち着いた雰囲気の決してコギャルやギャル男が居ないカフェ。

チャイを飲んで、まったりムード。もう一枚写真を撮る。

黒崎にあったという「唐そば」は、まあまあだった。薄めのとんこつ。先代の味は美味しかったと聞くだけに残念。九州系とんこつは、もっと濃くても良い。

===

◆日曜日

昨晩キャバクラで、記憶と合わせて財布から5万飛んだと嘆く友人と温泉に。

深大寺ゆかりの湯。

日本庭園に梅が咲き、足湯の温泉から湯気が出ている。

ドテラを羽織い、みたらし団子を食べてボーっとする。この上ない至福。

どうやらここが東京であることを忘れてしまったようだ。

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投稿者 ko : 2006年03月06日 19:19 | トラックバック(0)
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