2006年03月28日

現役続くハリソン・フォード

新宿厚生年金ホールで上映するハリソン・フォード主演「ファイヤーウォール」の試写会に招待されたので、先週のとある過日、観にいった。

この記事がアップされる日(つまり今日)は、まだこの映画は上映してまもないことだから、一応、内容についてはあまり触れないでおこうと思う。

一言の感想の述べると、「ファイヤーウォール」は、高度の技術を持ったセキュリティシステムが悪の手に・・・(ごにょごにょ)・・・・それをハリソンが・・・(ごにょごにょ)・・・・という映画だが、題名とは裏腹にものすごい肉弾戦が繰り広げられる映画だった。

サイバー系のノリを期待していただけに、そういった意味では意表を突かれた。

つまりは、高度セキュリティといいつつも、実際は、アナログ的な、あるいはヒューマンロイド的な部分でシステム自体のバランスや保守が成り立っているから、逆にいえば、そこさえ崩せばセキュリティそのものも崩れる、そんなことを伝えようとしている映画なのかもしれない。

まあ、あまりこの映画について考察していないし、娯楽映画なので大した事が言えないわけだけど。

この映画では、冷徹なキラー役をポール・ベタニーが準主役を演じている。
ジェニファー・コネリーの夫だ。トム・ハンクスの「ダヴィンチ・コード」にも出演する。

イギリス人らしい気難しい顔と、気品のある雰囲気を醸し出すこの役者、イギリス英語特有のアクセントが実にクール。ポール・ベタニー目当てで「ファイヤーウォール」を観ると楽しいだろう。

さて、これで今日の記事を終わらせるのも何だか味気ないので、いままでに観た映画にまつわる話でもしてお茶を濁したい。

せっかくだからハリソン・フォードの話でも・・・と思ったら一つだけこんな話を思い出した。

以前、サンフランシスコを長らく旅行していた頃、市内のダウンタウンにある決して安全とは言えない程度の安宿に何日か宿泊していた。

70年代のヒッピーがいまだに顕在していそうなヘイト・アシュベリーに近いその宿には、みんなでテレビが観られる大きなホールがあって、金の無い旅人や仕事をしている滞在者は、チリビーンズやブリトーニを齧って60セントのコーラを飲んで過ごしたりしていた。

僕と友達もそのうちの一人で、メキシコ人が出す屋台で、タコスやトリッパという臓物の塩焼きを買っては、夜は何処を歩くこともなくその安宿の居間のようなホールでテレビを観て過ごした(その10日ほど前にゲイしかいないクラブで黒人に羽交い絞めにされそうになったのも実は出かけなかった大きな理由だ。それは本当に危機一髪(not一発)で泣きそうになった)。

で、その時放映していたのが、SW(スターウォーズ)シリーズだった。

リマスター版がリリースされたこともあり、何日間か、SWシリーズが集中的に放映されていた。

僕らや宿に滞在している連中は、適当にチップスやぺプシやチリやベイクドポテトやチョコレイトケーキを誰彼なく寄り持って、夜21時になると適当にホールに集まって空いているところに座った。

不思議なことにそれまで自分がアメリカにいるんだと強く意識したことがなかったのに、小汚い安宿でハリソンフォード演じるハン・ソロとルーク・スカイウォーカーが帝国軍に立ち向かう姿をブラウン管越しに観ていたら「ああ、そうか、俺はいまアメリカにいるんだ」と感じるようになった。

恐らくはその場にいるほとんどの者が既にSWを観ていることだろう、でもまるでみんな初めてその映画を観るかのように、大盛り上がりしていた。

僕らこそがジェダイの戦士であるかのように。

ルークがやられるごとに「ガッディム」と大きな声で悔しがったり、「He can fly!!(アイツ、飛んじまったよ)」と叫ぶさまざまな国の連中の姿を見るほうが楽しかった。

Dear,ジェダイ。

May The Force Be With you.
「フォースと共にあらんことを」.

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投稿者 ko : 2006年03月28日 19:19 | トラックバック(0)
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