2006年04月13日

春のつまみと千切りムーチョ

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河合塾という予備校に通っていた浪人時代、里中先生という英語の先生がいらっしゃった。

脳をぐりぐりと刺激するお話をされる方で、英語文法の成り立ちから読書の楽しさ、森羅万象までたくさんのことを教えてくれた。何事も学んでみようとしていた浪人生時代に非常に貴重なお話を聞くことが出来て、これはなかなかの体験と経験であった。

先生はわりとお酒を飲む方で、お酒の楽しさについて時々授業の合間にお話された。

当時は酔うことは知っていても、本当の意味でのお酒の楽しさを知らない若輩者にとっては、聞けば聞くほど勉強よりも魅力的なクラクラする話だった。

先生のお奨めは〝カラムーチョとキャベツの千切り〟というシンプルかつなんとも不思議な組み合わせで、このオツマミの話をする時に、本当に輝きながら、「これがですね、本当に実に美味しいんですよ。ぜひいちどみなさんも試してみてください。」と目尻を下げてニコニコと話した。

キャベツの甘い青味とみずみずしい水分が辛くて香ばしいカラムーチョと相性がいいという。

独特の吸引力があってか、それは相当に魅力的な食べ物のように抑圧された浪人生には映った。

春の夜更けにつらつらとこんなツマミを食べて過ごすのも良さそうだ。

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投稿者 ko : 2006年04月13日 19:19 | トラックバック(0)
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