「マスヒロ百選2005 今年もやっぱり坂本屋のカツ丼 益博」
グルメ評論家の山本益博氏が絶賛するカツ丼。
想像して欲しい、どんなカツ丼なのか。銀の器?宮内庁ご用達?それとも1杯5千円?
思わずそんな仰々しいイメージが先行しちゃうのだけれども、実は旧い街なら必ずありそうな市井の定食屋で、それは密かに、しかし熱く、多くのファンと常連を抱えて今日もカウンターに並んでいる。
JR中央線西荻窪駅の北口大通りに徒歩2分。赤い看板を掲げて営業している「坂本屋」。
昔からこの土地にある食堂だ。カツ丼専門店ではない。
カウンターと小さなテーブルが3つほど並ぶ店を切り盛りしているのは、親父さん夫婦とその息子さん夫婦。家族経営の食堂。大正12年創業。
カツ丼1杯750円。それが坂本屋のカツ丼だ。
先ほど載せたメッセージは実際に山本氏が坂本屋のカツ丼を食べて書いた色紙の句である。
お盆に載っているのは胡瓜の漬物とワカメの味噌汁とドンブリ。
カツ丼は半熟卵が絶妙に揚げたての衣に絡まっているベストな状態。
ほんのり甘めのツユがカツに染みこんでいる。でもカツはサクサク。
肉厚のロース肉。ご飯に絡まるカツとツユと半熟卵。ため息がこぼれる。
どうしても坂本屋のカツ丼が食べたい。そんな日がきっとある。
やっぱり今年も坂本屋のカツ丼、である。
坂本屋
杉並区西荻北 3-31-16
11:00~21:00
日曜定休
カツ丼 --\750