2006年05月19日

ファックされるABO

あまりよく知られていない事実だけれど、韓国と台湾以外の国に行って血液型を訊ねると、「お前は医者なのか?」と驚かれる・・・というのがある。

ヨーロッパ人だと自分の血液型なんて知らないという連中も多いので、血液型を訊ねると不気味に思われたりもする。

「どうして日本人は会うごとに血液型を訊ねるのか?」

以前、日本に住むある知り合いのイギリス人は、僕に不安そうに吐露した。

それぐらい欧州では馴染みが少ない。

これは、血液型性格判断が、日本(若しくは韓国・台湾)のみで流布している性格占いであるという影響のせいで起こる現象だ。

血液型占いは科学的根拠が乏しいために、現在では否定されているのにも関わらず、相変わらずこの国では根強い人気があるようだ。

事実、日本以外の国では、B型とAB型の人間が総人口の1割に満たないという国もあるので、その国では、日本で流行している血液型占いのA型とO型の性格的傾向を所有する者しか居ないのだろうか?というと、やはり、そうでもないことから、多くの矛盾が生まれる。

えてして血液型性格占いは能見氏が昭和46年に発表した著作に端を発し、この由々しき弊害が今日まで通用している。

現在は、血液型と性格に科学的根拠があるという認識は置かれていない。

国際的な発表の場(自然科学の範疇にあるというのが氏の主張なので、自然科学の国際的な場)で、能見氏の名前なり論文が発表されたという歴史は皆無である。

僕の周りにもこういった血液型占いの熱心な崇拝者が多くて(むしろ信じていない連中のほうが少ない。信じていないと語弊があるので、信じていないというよりは騙されていないと云いたいところでもある)、僕はわりと衝突する。そしてそもそも僕なんて自分が何型なのかすらも知らないのだ。

どうして190国ほどある国家の中で、僅か3国でしか通用しない根拠に乏しい占いが信じるに値するのだろう?

なお、血液型別性格の行動については、ピグマリオン効果が指摘されている。
教育心理学の言葉で、教師の期待に沿う形で学習者の行動が伴うという効果だ。

つまりB型がマイペースという規範に基づこうとして行動をするB型血液型の所有者や几帳面に行動を心がけようとするA型血液型の所有者が挙げられる。

ちなみにキャバ○ラでは血液型の話でけっこう盛り上がるという指摘がある。
トークの潤滑油として活用されているようだ。夜の歓楽街では事欠くことが無い話題らしい。

こういう場で血液型の話をするのは、女の子と親和性を高める重要なファクターとして、大目にみられていると、その筋に詳しい諸氏から聞いたことがあるが、真偽のほうは定かではない。

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投稿者 ko : 2006年05月19日 19:19 | トラックバック(0)
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