千葉県の館山から千倉に向けて内房をR410に沿って走ると、右手に海が見え、南房総海岸を抜けると、一気に海の街らしい景観になり目を奪われる。
そして、瀬戸浜海岸に向かう途中にあるのが、「SandCafe」。
電車の場合、千倉駅から徒歩10分程度。
千倉に縁のある写真家の浅井慎平氏が命名したというこのカフェは、ヘミングウェイの「老人と海」をイメージして作られたという。
板張りのテラスに白いペンキで塗られたデッキ。窓から木漏れ日が眩しい店内。
天井には大きな扇風機が回っていて、気持ちのいい、ゆったりとした音楽が流れて、珈琲の香りが漂う。夏の1ページを綴るような波の音が聴こえる街に相応しい雰囲気だ。
こんなカフェがあったらビーチ沿いに生活してみたいなって、きっと思える。
併設する雑貨屋「Deck Shoes」には思わず手を伸ばしてしまいそうな、可愛い小物がたくさん。
料理、ケーキはもちろんすべて手作りのオリジナル。珈琲は苦味のある濃厚なテイスト。
写真は、ベイクドチーズケーキとアイスラテ。
チーズの香りがたっぷりのケーキは、泳いだ後の甘さが恋しい時にぴったり。エスプレッソにミルクが注がれたアイスラテと一緒に。
このほかにもたくさん自家製ケーキがあって、どれも水準が高い。
また、千倉は年間を通じて温暖な気候で、良質の魚介類が獲れることで有名。
一見、どんな味なのだろうか躊躇してしまうような〝さざえカレー〟も千倉では当たり前の食べ物だ。
「SandCafe」は、パスタなどでランチも食べれる。そして、この〝さざえカレー〟が名物だ。
ここの〝さざえカレー〟を食べるために遠くから足を運ぶお客さんもいるとか。
濃厚なコクのある味は、新鮮な魚介が豊富な千倉だからこそ提供できる一品。千倉出身の安西水丸氏の著書にも登場している。
カレーを食べに行こう 安西 水丸 平凡社(単行本) |
雰囲気のある気持ちのいいカフェってありそうでなかなか無かったり。東京だったらスノッブになりすぎて鼻についちゃうし。
その点、「SandCafe」はその土地らしい柔らかく気持ちのいいカフェだ。
ほんと、泳いだあとに飲む珈琲は格別である。こんなカフェが近所にあったらいいのに・・・。
SandCafe
千葉県南房総市千倉町瀬戸2908-1
9:00~17:00
火曜、第4月曜、定休
(1~3月、7~8月を除く)
ブレンドコーヒー --\420
深煎りコーヒー --\450
カフェオレ --\500
さざえカレー --\1300
シーフードピッツァ --\950
ソーセージ&ベーコンピッツァ --\950
─HP─