2006年09月07日

まぼろしゲーム

ファミコン。

言うまでも無く任天堂が発売した世界最強のゲームマシーンである。正式名称ファミリーコンピューター。

家庭用ゲーム機の金字塔と言っても決して過言じゃない。僕と同じ世代でファミコンで遊んだことがないって奴は皆無だろう。

家庭用ゲーム機といえばファミコン以外は考えられないというオンリーワンでナンバーワンな時代すらあった。もはや説明不要の玩具だ。

しかし、黎明期の家庭用ゲーム機時代、実はファミコンを選択するというのは過半数であったにせよ、ワンオブゼムだったこともあったというのは意外と知られていない。

ファミコンに立ちはだかる壁のライバルは、セガ社の「SG-1000」とエポック社の「スーパーカセットビジョン」だった。

ただ哀しい事に、どちらも歴史の渦に飲み込まれてしまった。だからあまり知られていないのだ。

そして僕は、この後者のエポック社の「スーパーカセットビジョン」を持っていた。

それは小学校3年生の時だ。おねだりの定番といえば、やはり家庭用ゲーム機が定番だった。

しかし社会の認知がまだまだ低いこの時代、ゲームをすれば脳味噌がアッパラパーになるとか視力がガタ落ちするとか、テレビを酷使するから画面の映りが悪くなるとか、さまざまな悪い噂がそこら中に蔓延し、ゲーム機入手に至る道を妨害しては小学生を悶絶させた。

僕の家もご多分に洩れずに〝子供は外で遊んでナンボじゃ〟という家庭方針のもと、なかなかどうして買ってもらえなかったけれど、『○○ちゃんも持ってるじゃーーん』と囲い込み作戦の如くおねだりをしまくったら、ようやく買ってもらえるところまでこぎつけた。

ところが、当時からヒネくれたガキンチョだっただけに、『みんなが持ってるファミコン買ってもつまらないしなぁ』という、今に至るまで継続されている非経済的な〝少数派好み〟が災いして、ファミコンを選ばずにスーパーカセットビジョンを選んでしまった。

スーパーカセットビジョンをクラス内で所持しているのは、僕と田中君の2人で、学年で見渡してみても5人ぐらいしかいなかった。

ファミコンがカセットを〝貸したり〟、〝また貸し〟したりするのに対して、スーパーカセットビジョンは、5人で誰がどのカセットを買うかを検討して、「なるべくダブらないようにする」といった、極寒で遭難している探検隊が毛布をみんなで大切に使いまわすかのような境地に至った。まるで現在の北朝鮮の小学校で読みまわされている教科書のようである。

僕も幾つかのカセットを持っていたんだけれど、これが今思い起こしてみるとなかなかシビれるタイトルだ。

題名だけで鳥肌が実るのがいかにも。すべては時効ということにしておきたい。他にもまだまだファミコンじゃ考えられないようなゲームがあった。


・トントンボール [気分はドキドキリズム]

たしか画面上に散らばっている子豚(トントン)を豚小屋に戻すゲーム。主人公の名前はブータン・・・。

気分はドキドキリズムってあたりが・・・。「今日の気分はドキドキリズムよ」って言われたら100年の恋も冷めそうだね。


・ポップ&チップス [ミラクルワールドは大さわぎ!]

ちょいと難しいパズルゲーム。

説明書の但し書き↓

ポップとチップスの住む小さな森とパンプキン大王のやさいの国との間にはミラクルワールドがありました。ある日のこと森の中で遊んでいた妖精の子どものピッピたちが大王にさらわれてミラクルワールドに閉じこめられてしまったのです。ポップとチップスのドタバタ救出劇の始まり始まり~。

うわ・・。

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投稿者 ko : 2006年09月07日 19:19 | トラックバック(0)
コメント

スーパーカセットビジョン知らね~www
ファミコンより後になるけど、PCエンジン、NEO-GEO、バーチャルボーイ、3DOだとか、今となっては皆が何それ?っていうゲーム機は沢山あるよね。
久々にファミコンやりたくなってきた。

Posted by: エンガワ at 2006年09月07日 21:05

スーパーカセットビジョンは瞬時に消えたハードだからねぇ。

同じ年齢でも知っている人がいないのが悲しいw

ファミコンやりたいね。たけしの挑戦状がクリアできないのがいまだ悔しいっす。

Posted by: ko at 2006年09月08日 09:27
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