ジョン:
「さて、アカプルコから持ってきたワインも空けてしまったし、『アー・ユー・ホット?』も観終わったので、そろそろ寝るとするかい、ハニー?」
ハンナ:
「そうね。私もランドリーに全部入れたから片づけが終わったわ。大丈夫よ。もう23時を回っちゃたのね。ウフッ、カボチャの馬車の魔法がとけちゃうわ。ダーリン、寝ましょ」
ジョン:
「よし、じゃあ、僕はテレビを消して我々の楽しいベッドに潜り込むとするよ。そうそう、ハニー、他でもない今宵のシンデレラな君へ特別に伝えよう、今夜の僕は急行列車さ」
ハンナ:
「あら、ジョン、なんだかそれは楽しそうな響きね。でも、どういうことかしら、私達、これから何処かに行く予定なんてあったの?それだったら私も一緒に貴方と急行列車に乗りたいわ」
ジョン:
「Oh,ハニー。それはカルフォルニアで一番美しい君だって叶わない夢なのさ。今宵は僕だけが急行列車さ」
ハンナ:
「不思議。どうしてかしら?」
ジョン:
「駅を飛ばすからだよ」
ハンナ:
「もうっ、ジョンったら」
─Fin.