友人からの1本の電話。
「ねえ、ちょっと、渚のHP見てみなよ」と、彼が言った。偶然にもブラウザを立ち上げて、別の調べものをしていたので、渚のHPにすぐにアクセスして、ビビッた。JUNO Reactorって書いてあるじゃん。
「ねえ、ジュノリアクターって書いてあるよ。」思わず信じられなくて呟いてしまった。
「そうでしょ」彼はそれだけ言うと、黙った。受話器越しでニヤニヤしているのが想像できた。
渚に行くなら2日目でいいやと、前売りを買わずにダラダラしていた自分の運の良さに朝から酔いしれそうになった。
1日目の渚に行こう、すぐに決めた。
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やっぱ、2日目に客が集中するのだろうか、トリのジュノでもギッシリじゃなくて、踊れる空間があってラッキー。
インターナショナルな米米クラブといった感じのジュノだったし、ライブも1時間だったので、もっと演奏して!と、少々物足りなさもあった。でもそこを突っ込むのは贅沢というもの。やはりトータルで満足できた。
映画「マトリックス」2作目の高速道路のシーン(モーフィアスと白いドレッドの双子、そしてエージェントが格闘する場面)で挿入されていた「Mona Lisa Overdrive」、「Bible Of Dreams」のアルバムにはいっていた「God is God」と「Shark」(たぶん・・)、アコギの音色の出だしがメロウな「Pistolero」と、これぞジュノって曲を演奏。懐かしくてうれしくて泣けた。
で、アンコールなんてないのかなーと思っていたところに、流れた「Conga Fury」。鳥肌がたって、漏れそうになる。三十路を過ぎたトランス野郎はそういう演出にじつに弱い。一人でキャーとか叫んでしまった。
JUNO Reactor、トランス界の重鎮はまだまだ現役だったぜ。
この日はジュノだけでなく、LITTLE TEMPO、DJ BAKUのライブ、そしてGOA Trance Zone では、RAY CASTLE、DOMINO、TEOが回した。
LITTLE TEMPOは、スティール・パンのメロディが気持ちいいレゲエ・ダブ系サウンドのバンド。結成してから13年も経つ。とにかく南国的に爽やかな音で、自然と踊ってしまう心地よさだ。日本にはこういうバンドだってある。ぜひ聴いて欲しい。
─公式HP─
DJ BAKUは、DJ Krush以降のシーンの担い手であるAbstract系のターンテーブルDJ。3台あるターンテーブルにCDJ、それにエフェクタやカオスミキサーをたやすくこなす音回しはまさに神業。次から次へとうねりだすトラックは「本当に手は二本だけなのか?」と疑いたくなる。
─公式HP─
そして、ゴアではRAY CASTLE、DOMINO、TEOの海外アーティストが揃った。
トランスというよりプログレ的なRAY CASTLE(でも、しっかりと客をもっていてしまう)、夕暮れに響き渡るDOMINOの攻撃的なDJと、ダークサイケの代表TEOの重たい音。
音楽三昧のお台場ポート。そうして夜が更けましたとさ。