2006年10月20日

宝石箱というアイス

20061020
その昔、アイスがまだ40円ぐらいだった時代があった。1980年代のお話である。缶ジュースが70円ぐらい。チロルチョコが3連で10円。それなのに、とあるアイスだけは、100円であった。「宝石箱」というアイスである。


駄菓子屋で20円の棒アイスを食べ、10円の駄菓子を主食としている僕らにとっては、いまで言えば2千円のアイスを食べるぐらいのノリがあって、それは到底かなうものではなかった。

100円玉を握り締めて駄菓子屋に向かい、「おばちゃん、これ頂戴」と言って、このアイスを買う子供は皆無で、たとえそんな奴が周りに居たとしても、そいつは少々変わった奴だっただろうと思う。ようするに駄菓子屋だろうと、一線を画した存在だったのだ。

つまりは大人と一緒じゃないと食べられないアイスであった。

そしていま思い起こしてみると、このアイス、何度か食べたことがあるんだけど、不思議と味の方については記憶がない。その煌めいた宝石っぷりだけを不思議と覚えている。

恐らくは、当時としては斬新的だっただろう、黒で統一された箱はいまでも通用するデザインだ。

ワクワクしつつ蓋を開けてみると、そこには大雪原のように曇りのない白一面のアイスに浮かぶ、赤とか緑の宝石に模したコリコリした氷。

とにもかくにも、夢のようなアイスである。

時代の変遷とともに、いつのまにか消えてしまった「宝石箱」。

もう食べられないのかなと、半ば諦めていたら、これがなんと、いまだったら雪印のアイスを購入すると抽選で当たるらしい。ただし、非売品だ。復刻販売の予定はなし。

常日頃からクジ運ゼロという人生を送っているので、僕には当たりそうな気配がありません。

だれか食わせてください。

詳細

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投稿者 ko : 2006年10月20日 19:19 | トラックバック(0)
コメント

なつかしいぃぃ~
覚えているよ。CM見て子供ながらにすごいあこがれたものだよ。
って言っても、私も味についてはさっぱり覚えていない。どんなんだったっけ?

Posted by: K子 at 2006年10月20日 21:42

俺も覚えてないんだよねぇ。

バニラ味だった気がしてならないんだけど。
味は忘れているのに、その商品を覚えているっていうのは、よほど心に残ってるってことなのかな。

ほんと、高嶺のアイスだったよねー、これ。

大人ないまだからこそ食べたいw

Posted by: ko at 2006年10月23日 18:00
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